丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

星組「ME AND MY GIRL」観劇感想①

ご無沙汰しております。

 

プライベートを忙しくしていたら千穐楽を迎えてしまいました。無事に完走できたこと、おめでとうございます!遅くなりましたが備忘録として書いていきます。

博多座へ遠征観劇してきました!星組「ME AND MY GIRL」

 

観劇するのは花組以来2回目、物語と歌は覚えていたものの、あれ?こんなに展開早かったっけ?!となりました。ハッピーエンドが分かっているからこそ安心して観ていられる。それがどんなに良いことか感じました。

さてストーリーの感想は今更書くまでもないので、早速キャスト別です。

 

ビル(ウィリアム) : 暁千星

本人の持つ可愛さがビルの若さと青さとマッチして愛しいビルでした。下町で育った粗雑な青年が、教育を受けて少しずつ貴族として立派になっていくのと同時に1人の人間としても成長していく様が丁寧に描かれていました。貴族としての教育というより大人になっていく過程を描き出し、その成長がみえるからこそサリーだけでなく、マリアとの親子に近い絆とか、父母を亡くしで育ったビルがジョン卿に対して感じる心地よさみたいなのがみえて心温まるラストに繋がっていました。

サリーのことが本当に一途で大好きだけど、ジャッキーにあれだけ誘惑されちゃ揺れちゃう若さもある1幕のやんちゃぶりが、2幕の街灯の場面では少年と大人の間の危うさゆえの色気と気品を身につけはじめて出てきた余裕のようなものがギャップで、可愛さとかっこよさが共存していてとっっっても魅力的でした。

ありちゃんって今まで自身の主演作もあんまり恋愛ガッツリではなく、前作1789が初めての彼女持ちでは?だったのですが、なんていうかずっと小学生だと思っていた友達の弟に彼女ができてたみたいな…もうそんなにかっこよくなってしまって!!!と恥ずかしさときゅんの嵐でした!!!

 

ビル(ウィリアム) : 水美舞斗

花組の外に出てしかも他4組の中では最もカラーの濃い星組に出たからこそわかる、花男の良さというのがムンムンで堪らなかったですね。月育ち(あっさり)の暁千星からも、星育ち(俺について来いヤァ)の礼真琴からはみたことのない目線の温かさや相手役への深い愛をものすごく感じまして。花組にいる時は普通だったのに外に出るとこんなにも個性として輝くものなのかと!!そしてマイティが入ることで一気に星組感がなくなるといいますか、凪七瑠海全ツの時は瀬央ゆりあもいたからということもありますがあの時はしっかり星組公演だったのに、今回は何組をみているかイマイチ分からなくなるくらい純粋に"宝塚"だった感じが興味深かったです。

ありビルは成長に従って貴族になっていく役作りでしたが、マイティビルは最初からこれは絶対にヘアフォードの血筋が…!となる英国紳士な雰囲気があり、マリアの「彼の血筋が必ず応えます」というのも大納得でアイデンティティを取り戻すようなビルだった違いが印象的。

なによりも私が感動したのは、街灯の幻想の場面とデュエットダンス。本当に相手役を心から可愛いと思っていて仕方ないという慈愛に満ちた優しくて温かい目をするんですよ。あの目は花組でしか学べないのか…男役としての包容力、カンパニーを包む座長としての存在感、その全てが改めて素晴らしく是非トップに…と思わずにはいられないです。

 

サリー : 舞空瞳

絵に描いたようなお手本のサリー!まず鬘とワンピースとベレー帽が似合いすぎる!!可愛くて幼くて、でもビルより実はちょっとだけ物分かりのよい大人で、いつだって何でも一所懸命。

下町言葉でしゃべってもガニ股でも可愛いを失わないのがさすがだし、顎で受け止めての時に目はすっごいうるうるして今にも泣きそうなのに声は透き通ったまま。「考えてみりゃ、くっだらないことさ〜」のところで自分に言い聞かせるように歌っていたのが印象的で、がんばれサリー!となりますし、なぜジョン卿が彼女を応援したかの説得力がある元の頭の良さみたいなのが垣間見える役作りも良かったです。

暁ビルの時は、同い年の幼馴染がそのまま恋人になったような一緒にずっとふざけてきたけど、ヘアフォードに呼ばれたことで、ビルだけではなくサリーも大人にならなくてはいけないと人間として成長する姿をみせ、水美ビルの時には大切に大切にされてきた女の子から自立した女性になるという女性として成長する姿をみせ、微妙に違う役作りが見事だなと。

礼真琴と組んでいるとどうしても歌もダンスも何でも上手すぎて霞んでしまうけど、でも他の人と組んだからこそ分かる舞空瞳の実力というのが大発揮されていました。

そして個人的には、ことなこファンには大変申し訳ないですが、作品がハッピーエンドということもありますが今回のミーマイの方が多幸感が強くコンビとしてもしっくりきていました。きっと2人は添い遂げだけど、もし他の人と組むならそれはもっと素敵だったかもしれない…と密かに感じてしまいました。

 

今回はここまで!他キャストは次回記事で書きます。気長にお待ちくださいませ。

 

 

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