丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「双曲線上のカルテ」観劇感想

こんにちは

 

真彩希帆さん&生田先生、ご結婚おめでとうございます!!!きぃちゃんがちゃんと外部ドンジュアンの後からお付き合い始めて2年…と書いてくれたおかげで、ひかりふる〜だったらどうしよう…という懸念が消えてよかった笑 

 

さて雪組「双曲線上のカルテ」を観劇してきました。

正直1幕は、役もわりかし少なく時代背景も特別今絶対やる必要のある感じもしないし、というかなんか微妙に古いし柴田先生くらいまで古くなればもはや芸術だが絶妙な古さ…夢千鳥とも大和路とも若干キャラも被るし、悪い作品ではないけどなぜ?と思っていたのですが、最後に裸足ダンスのためだったかあ!!!となりましたね。

 

和希そらの演じる罪な男なフェルナンド先生。たしかに数多くの女性と遊んでいるし、それは死への不安を紛らわすためといえば許されることではないと思います。でも、1人1人に対してちゃんと真剣だったのではないかな?と思わせるところがずるいですよね。特に野々花ひまり演じるクラリーチェ、もう恋情はないにしても一度大切に思った人のことは大切だからこそ、腕の傷を何度も確認してくれたんだと思います。

クラリーチェはわがままさゆえにモニカを傷つけてしまうものの、本人は性悪などではなく病院のことやフェルナンド、ランベルト、父や母のことをちゃんと冷静にとらえられる頭の良さがあり、一時はフェルナンドが惹かれただけの魅力があるのだなと思わせるところが上手いなと思いました。

 

ヒロインのモニカ演じた華純沙那。自然な演技と花總まり風の綺麗め和顔、そしてフェルナンドのセリフに「君は薔薇よりひまわりが似合う」とあるのが首がもげるほど頷きたくなるぱっとした明るさと良い意味での少女感。他の路線娘役とは被らない魅力があります。歌もダンスも上手いですがなにより芝居が絶品。フェルナンドが数多の女からモニカを選ぶのがわかる純粋さと強さがしっかり描かれ、でも癖もなくくどくないという塩梅も見事。モニカの透明感があるほどこの話は悲しくなるのでその点も本当に素晴らしかったです。

 

ランベルト先生の縣千。本人の持つまっすぐなパワーと真面目さがぴったりランベルトとあってハマり役でしたね。個人的にはランベルト先生の白衣姿があまりにもかっこよくて拝みたくなるほど。こういう役がハマるのは分かっているので違うタイプもみたいとも思いますが、何をやっても良くも悪くも縣になるというところはあるので、100期が殻を破り始めた最近、来年頃がその時かな…と見守り続けます。

 

桜路薫・杏野このみ演じるチェーザレとボーナの夫婦。自分が死に向かう恐怖、愛する人が死に向かう恐怖という体現が凄まじく、この夫婦が死に対して抱く恐怖がしっかり描かれるからこそ、フェルナンドは自分が死ぬこととモニカを残すことに恐怖を抱くわけで、そこの説得力はさすがなものでした。

 

夏美よう・五峰亜季の夫婦。あの院長は女好き間違いないだろ!という色気と、院長妻は明るく目先のことだけ考えているようで、娘の命のためなら隠し子を責めることもしない(隠していたわけではなく知らなかったのですが)懐の大きさというか物分かりの良さが、やっぱりこの人も院長の娘として育ったから命より大切なものはないと知っているんだなというところがさすがだなと思い、この母あってこそ娘も聡明なのかもしれないと感じました。

とはいえさすがに希良々うみが元恋人の同世代にみえるのには無理があり。すっかり若い愛人だと思ってたからびっくりだし、咲城けいの息子もさすがに大きすぎて姉さんが限界では?となってしまった。これは初演と同じ役を是非にとした結果なので仕方ありませんが。息子が良い人すぎて最後まで謎に疑ってしまったごめんよ笑 と思ったけどSNSみたら同じ人たくさんいた笑

 

最後に久城あすのレントゲン技師。フェルナンドの病気に気付かないのは技師としてどうよ?というのは別として、あのリアル感やばいっすね。TBS医療ドラマから出てきたの?というような嘘っぽいリアル感がたまらない。腕まくり最高でした。

 

遅くなりましたがなんとか書けた!

次は花組「GRAND MIRAGEについての予定です。

 

 

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110周年の人事を考える〜宝塚カレンダー2024〜

こんにちは

 

実はまだ双曲線上のカルテの感想を下書き中。しかも110周年人事考察をまだ月組雪組書けてなかったのに先にカレンダーが…。

ということで新鮮なネタから。宝塚カレンダー2024から考察する110周年の人事です!!

 

まず考察のルールは、

・卒業後の月には掲載されない (トップコンビ・2番手には適用、3番手以下は外れる可能性あり)

・トップスター退団の場合、公演月に掲載。月の途中で千穐楽を迎える場合はその前の月までしか掲載されない。

・トップスター就任の場合、プレお披露目とお披露目公演時期に掲載の場合が多い

・考察対象はスターカレンダーとステージカレンダーの掲載月

 

では来年の公演スケジュールをみていきます。(公演日程は大劇場〜東京まで)

2023星組のスケジュール=2024雪組のはずですが、1789の千穐楽が8月だったのに対しベルばらが10月なのでおそらく来年は例年より1作少ないです。

雪組・彩風咲奈5作目 1/3〜2/11(東京のみ)

星組・礼真琴7作目 1/1〜4/6

花組・柚香光7作目/退団 2/9〜5/26

月組・月城かなと5作目 3/29〜7/7

宙組・芹香斗亜2作目 5/17〜8/25

雪組・彩風咲奈6作目 7/6〜10/13

星組・礼真琴8作目 8月下旬〜10月中旬

花組・次期トップお披露目 10月初旬〜12月下旬

月組・月城かなと6作目? 11月上旬〜12月中旬(大劇場のみ)

 

それではスターカレンダーとステージカレンダーの掲載月と見比べます。

 

花組

柚香光→4月/3月

星風まどか→3月/4月

永久輝せあ→10月/11月

トップコンビが5/26に卒業するので、その直前の公演期間中3.4月に掲載。

10.11月はお披露目に当たるのでドンピシャです。

 

月組

月城かなと→1月/4月

海乃美月→6月/1月

鳳月杏→9月/5月

2023年6月に卒業した真風涼帆が1.4月掲載でしたので、月城かなとが7月卒業でも掲載月が1.4月の可能性はあるわけで。

海乃美月千穐楽前月と1月なのでトップコンビが次回卒業の可能性は充分あります。

そして鳳月杏は逆に次作での卒業の可能性はほぼなくなります。9月はプレお披露目と重なる可能性はありますが、だとしたら5月ではなくてお披露目となる11.12月かなとも思ったり。

ざわざわする掲載月です。

 

雪組

彩風咲奈→7月/1月

夢白あや→表紙/6月

朝美絢→12月/11月

この掲載月だと彩風咲奈は一応ベルばら公演中なので卒業の可能性は0ではないです。

夢白あやもベルばらより前ですが、公演月と被ってないので逆に可能性は低いのかも。

気になるのは朝美絢がすごく年末によっていること。彩風6作→雪組プレお披露目でも、月城5作→月組落下傘でお披露目でも年末にお披露目がくる計算ではあるので、もしかしたらもしかするのかも。

 

星組

礼真琴→11月/7月

舞空瞳→2月/3月

暁千星→10月/9月

まず舞空瞳が前半に偏ってますがお正月卒業ならもう発表済のはずなので深い意味はないと思います。

礼真琴は公演順の前後がなければ8作目が10月頃には終わるので9作以上は確定でしょう。

つまり暁千星の掲載月に意味はないです。

 

宙組

芹香斗亜→5月/8月

春乃さくら→表紙/7月

桜木みなと→2月/5月

来年は任期2作目しかないので深い意味はないです。

 

専科

水美舞斗→8月/10月

瀬央ゆりあ→3月/2月

凪七瑠海→6月/9月

おそらく110周年は必ず本公演に出てくるはずなので、公演中に掲載かな…?と予想すると、

水美舞斗雪組ベルばらまたは星組 礼8作目

瀬央ゆりあ花組 柚香7作目/卒業

凪七瑠海月組 月城5作目または宙組 芹香2作目

が予想できます。

それとは別で考えると、8-10月は花組お披露目の時期になりますがそれなら組替えするなよという話なのでないかなと思います。

 

月組雪組の動向には注目の1年となりそうです。

 

 

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花組「鴛鴦歌合戦」観劇感想

こんにちは

 

人事考察もいろいろ書きたいネタはあるのですが…もう感想だけで手一杯で追いつかずです。もし考察とかを楽しみにしてくれている方がいたらすみません。でも当ブログは私個人の感想をどこかに残すために始めたので感想優先なのです!!

 

さて花組「鴛鴦歌合戦」を観劇してきました。最初発表があった時とムラ千穐楽を配信で観た時は微妙と正直思ってしまったのですが、生で観劇したらとても良かった。これぞ小柳マジックかもしれません。

 

柚香光演じる礼三郎のかっこよさたるや…!!ダンスとビジュアルが注目されがちですが、本当に良い芝居をされる方ですよね。引きの姿勢や受けの演技が多い中で、その控えめな姿勢だからこそのかっこよさを滲ませ、人の良さ、でも自分の育ちからくる少しの影、芯の通った性格が素敵すぎました。そして着流しをここまで綺麗に着られるところも魅力的すぎました。

逆に自分の思ってることをすぐ顔や口に出してしまうお春の星風まどか。いや〜個人的にはベストまどちかもしれないです。なんですかあの可愛さ!!!お姫様ではないけれど、商売して頑張って生きてきたからこそのやさぐれ感と、でも全部の出来事に素直に反応してしまういじらしさを嫌味なく超絶魅力的に演じてみせた、ここにきての新境地かつ経験がいきた芝居。最高でした。

お春の父親の和海しょう。今作で卒業が惜しまれる本当に何をやらせても上手い。娘にまともなものを食べさせず、娘の稼ぎを骨董に注ぎ込むという酷い父親なのに、憎みきれない部分を出してくるのがまた憎い。

 

鴛鴦はトップコンビの構図としては、はいからさんに近いと感じました。一歩引いたところから見守る主役とお転婆素直一所懸命なヒロイン。

ヒロインが健気に暴れ回ってこそ、男役の包容力がより際立ち、そんな引いた姿の主役が好きな人のために最後にみせる本気とのギャップに観客は心を持っていかれる。

そんな王道で明るい作品にここにきて巡り逢えて良かったと心から思うのでした。

ああーーーもっと漫画原作やってほしかったのに!!!

 

通例のスケジュールからするとおそらく発表はまだまだ先ですが、きっとトップ内定しているであろう初2番手の永久輝せあ。

さすがの経験値で青天や着物が綺麗です。そこがお馬鹿でも育ちの良さを演出していてよかった。

それにしてもプロローグ、さっきはけたと思ったらすぐ階段の上に現れるの魔法ですからという早さ。息も切らさず着物も綺麗なままで本当に驚き。

とはいえ2番手経験としては、数少ない1回がこれで良かったのか?とも。たぶんもっと2番手として美味しい役ってあったと思う…。まあでも珍しく眉間に皺を寄せず笑っていたのでいっか!

正妻が今回で卒業で同期の春妃うららというのもエモいですし、またこの麗姫がとても殿のことを考え支え行動しているとこいうところも、同期の絆と重なりました。姫というのが納得の美しさと立ち姿で有終の美を飾ったと言える役だと思います。

忠臣の紫門ゆりやはずっと花組生だったかのような馴染みようで、律儀かつ忠臣として長らく都に支えた育ちの良さみたいなのも滲ませていて、きめ細かい芝居が相変わらず素晴らしかった。

 

兄は事情があったとはいえ、それ以上になぜかポンコツに育ってしまった聖乃あすか。こちらも役の雰囲気としては蘭丸に近いですが、黒い役もできるようになってグッと深みを増した後に演じるポンコツは、楽しそうだし軽さも心地よくて良い芝居をされるように…と感慨深く思いました。

 

お春の恋敵のおとみ演じる空美咲。本人の持つヒロイン力がおとみの人気を自然に出しているだけですごい。わがまま娘ですがギリギリのギリギリで嫌味にならないところも見事。表情のレパートリーがもう少し増えればいいなあ…と思います。

おとみに付いている三吉の天城れいんは代役で目立つ役をGET。良い感じに頭の回転がよくお嬢様のことを恋心だけではなく、人として大切に思ってるからこそ最後に選ばれるんだなというところの、数少ない場面での説得力は見事。一点気になるのは空美より小さいところですかね…。

 

次はショーの感想もしくは雪組「双曲線上のカルテ」を書きます!

 

 

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雪組「愛するには短すぎる」観劇感想

こんにちは

 

全国ツアー観てきました!ずっっっと念願だった「鎌倉市出身!朝美絢!!!」が聞けて大満足なのでした。

 

さて先にジュエルドパリ。トップコンビ+2番手がいるので場面変更はなし、強いていうなら叶ゆうりパイセンのクレオパトラの背中が広すぎてソラカズキとは違う恐ろしさがあったこと、中詰すみれの花で何事なかったかのように3番手ポジを務めてくれた凛城きらありがとうございます。という感じです。

DVDの日だったから版権のためにクレオパトラとLady Diamondsがそれぞれフランス語と英語でしたね。あの公演だけなのかな?

あとは今回は1幕の方の感想だけで勘弁ください〜

 

私は初演もちえねねまさちゃぴも映像含め観劇していなかったので、普通にこの2人最後はどうするんだろ…と思いながら観劇していました。

そして観劇後ブログやSNSで感想を読みましたが、誰1人触れていなかった。だけど私はずっっっと考えてしまった。この話、ナンシーからしたら最悪だなと。宝塚のトップコンビの恋愛だから綺麗?いやいやそんなことはない。ナンシーに失礼すぎるぞ。

 

まず彩風咲奈演じるフレッド。ビジュアルも良く立場も良いからモテるし素敵な婚約者までできたけど本人は案外素朴な青年で、淡い初恋の幼馴染に再会して初めて本当の恋をする。悪気や駆け引きなく、自分はかっこいいか?と聞いてしまうところや最後バーバラと別れるところもぐちゃぐちゃで、その完璧ではない姿こそ正塚先生の描く不完全なかっこよさであり、感嘆してしまいました。

ですが!この後何も知らずに婚約し結婚するナンシーのことを考えたことはありますか?!幼馴染、本当の初恋、4日間だけ、それはもはやいいとして、フレッド一生心中では君が好きとか誓うなよお…もしこの後本当にナンシーのことをバーバラ以上に愛するようになれたとしてもなれなくても、なんかみんな辛いよ…。まあそこが先生の描く良さでもあるんですけどね。

 

バーバラ役の夢白あや。船での公演が好評なのは君のおかげ!と言われるだけの華やかさ、フレッド、アンソニー、フランクに同時に言い寄られるだけの良い女感、どこを切り取っても完璧にバーバラでした。やはり彼女は芝居の人だなと思いますし、最初に船員姿で出てきた時の圧倒的真ん中力が素晴らしかった。

最後ちょっとモタモタしているフレッドに対し、言い逃げのように去っていくバーバラの切ないこと…。婚約のことだって分かっていたし、これから歩む道がバラバラだって頭では分かっていたけど、本当はここから無理矢理にでも連れ出して欲しいという思いと、現実の難しさをぎゅっと詰め込んだ最後の夜の場面は本当に切なくてキュッとなりました。

 

アンソニー朝美絢は軽さと真面目さの塩梅がちょうどよく、あんなにかっこいいのに自分の恋よりも親友の初めての恋の背中を押してしまうあたりに人の良さが出ていて、一応三角関係だけど重苦しさは全くなくバランス感が素晴らしかったです。アンソニー本当に良い人なんですけどそれを押し出しすぎるとフレッドが霞むし、かといって中途半端だとアンソニーのキャラがうまく出ない難しい役どころだと思うのですが、完璧でしたね。

友情は永遠なんだろうなと感じさせるさきあさ芸もここまでくればさすがのもの。久しぶりに辛くなさそうな姿がみれて満足です笑

 

正塚ミューズであり正塚専科となってしまっている凛城きらのオサバリンはさすがのもので、作品の雰囲気を壊さずに笑わせて砕けた雰囲気にしてくれる塩梅の見事さが先生が毎度採用したくなる理由と納得もいくものです。

オコーナーの諏訪さきは、モテるし女にはだらしないけ仕事はきっちりやる系のかっこよさが光りました。

有栖妃華のキャサリンぶりぶりグイグイ芝居もよくて、真那春人のスノードンとの浮気に勘付いている妃華ゆきのの怖いこと。それにしても女の趣味が分かりやすすぎるぞスノードン。

叶ゆうりの船長はアニメで絵に描いたような苦労船長で安定に存在感があって上手い。一禾あお・壮海はるまの別格若手スターコンビを擁した船員たちもセーラー服がよく似合って華やか。

天月翼・沙羅アンナは何やらせても上手いし、変装が普通にうますぎて誰か分からなかった笑

 

金か俺かという酷い2択を出す華世京のフランク。優しい時もある…と抜け出せなくなりそうな危険な香りがプンプンする絶対に近寄りたくないが魅力的な男の表現が随分様になっていて学年を考えるとすごい。しかし今回はバーバラの方が一枚上手でさらに気が強そうだったので、まあ負けちゃうかあ…と3学年下というのが仕方なかったかなというところです。

紀城ゆりあ・音彩唯のデイブとドリー。この2人が同郷で幼馴染で恋人だけど…という関係性に同期だからこそ醸し出せる雰囲気と距離感が相まって、なんだか萌が詰まっていました!!大切にせてやれよおデイブ…と言わずにはいられない、でもきっと本心では好きなんだろうなと感じさせるずるさがあり、昔少女漫画で感じたような平成の月9のような雰囲気でした。

 

今回の感想はここまで!

次回観劇感想は花組「鴛鴦歌合戦 / GRAND MIRAGE!」もしくは雪組「双曲線上のカルテ」の予定です。

 

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有沙瞳に贈る

こんにちは

 

無事に星組「1789-バスティーユの恋人たち-」千穐楽が終わりました。公式サイトでは瀬央ゆりあが専科へ移動。ことせお並びに95期の絆も専科へ移動する不安も全て理解した輝月ゆうまが同じ場所にいてよかったなと思ったりしたのでした。

 

さて千穐楽恒例、卒業されるスターへ贈る言葉

今作では娘役最強スターの有沙瞳が卒業しました。

 

あと一歩でトップ娘役になれたのではないか、ファンならみんなそう思うのも当然。しかも昨今では朝月希和・海乃美月の上級生逆転ホームランがあったからこそ尚更。でも私は正直、真彩希帆とトレード組替えの時点でここで逃したんだなと一度諦めていて、娘役人事考察記事を書くたびに実際カードは強いので登場はするものの難しいんだろうなとも思っていました。

でも果たしてトップ娘役になることだけが幸せなゴールなのだろうか?有沙瞳はトップ娘役にならなかったからこそ組むことができたコンビ、演じることができた役があると教えてくれた娘役です。

礼真琴との阿弖流爲に赤と黒瀬央ゆりあとの龍の宮物語、愛月ひかるとのマノン、轟悠とよドクトルジバゴ、遡れば月城かなととの銀二貫。

これだけいろんな男役の隣に立つ姿をみるチャンスをもらえたのは、彼女がトップ娘役ではなかったから。

ロミジュリの乳母はトップ娘役では絶対にできなかった。だとすれば、娘役としてではなく、1人の俳優としての姿を宝塚の世界でも観ることができたのはとても貴重だったかもしれない。

そう考えると、有沙瞳という娘役・俳優を最も存分に堪能できる日々だったのかなと思います。

少し悔しい気持ちがないと言えば嘘だから、そう言い聞かせている部分もありますが。

 

強く記憶に残っている役を考えると…やはりヒロインだったり目立つ役だったりになりがちですが、その役の感想は各作品で書いてきたので。

贈る言葉として最後に書きたいのは、有沙瞳×舞空瞳のゴールデンコンビに感謝を。

 

有沙瞳という大人っぽい役も艶っぽい役も、少女からおばさんまででから役者がいたからこそ、舞空瞳はヒロインをどストレートに演じることでより輝いていたし、全然違う持ち味の娘役が2人で並んでいるからこそお互いの良さが引き出されていたように感じます。

 

王家に捧ぐ歌のアムネリスとアイーダ。この姫2人はラダメスより強い意志と王家の誇りを持っています。アムネリスとアイーダが対等でないと、アイーダとラダメスの恋に壁が感じられないし、最後の2人を生き埋めにすると決めるアムネリスの決意が薄くなってしまいます。

星組版のアムネリスとアイーダはとても強く、だからこそ心の底から話し合えば分かり合える王同士になれたのではないか?と思うくらいで、双方から気品が感じられるのがとても良かったなと思います。

 

ディミトリのバテシバとルスダン。ルスダンは兄を色気で騙したと思ってるバテシバのことが嫌いだけど、本当にそうなのか?バテシバはたしかにお色気ムンムンだけど、王室でしっかりと立ち振る舞うことでやっと居場所ができるのだとルスダンよりもっと早く、そしてもっと辛く分かっていた。だからこそいつか分かり合えると言っていてその日は生前には来なかったけれど、ルスダンの心に本当の愛とは兄夫婦だと実は刻み込まれていた。

 

そして最後のオランプとマリーアントワネット。まずアントワネットという大役ができる彼女がいたからこそ、なこちゃんはヒロインでありトップ相手役であるオランプができたし、トップコンビがロナンとオランプになったからこそ脚本がスムーズになった。星組版の成功はまず1つ、アントワネット役者がトップ娘役以外にいたということです。

今までいろんな間柄を演じてきた2人が交わす最後の言葉が、「それでいいのよ」という全部を認める言葉であることにすごく感動しました。

きっと研4で組替えトップ娘役になって分からないことやできないこともたくさんあっただろうなこちゃんに、同じく組替えできて先に琴ちゃんの相手役も務めたことがあった彼女だからこそ伝えられる教えられることがあっただろうし、トップコンビがバラバラで公演したり休演だったり、きっと私たちの想像以上に大変な思いをしているであろう状況の中で最後にかける言葉が「それでいいのよ」は出来すぎた物語だったなと、千穐楽に2人ともが号泣している別れの場面をみて星娘黄金時代に私も別れをつげたのでした…。

 

これからも芸能の世界にいるのかいないのか、まだ分かりませんが、どのような道を選んでもこれからの人生が幸せでいっぱいでありますように。

 

卒業される3名も、またお稽古に臨む星組生も、専科の2人も、みんなに幸あれ!

 

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星組「1789-バスティーユの恋人たち-」観劇感想④

こんにちは

 

世間は甲子園で盛り上がってますが、私の大ニュースはやはり礼真琴・復帰!!!本当に嬉しい気持ちと無理してないか心配な気持ちと半々ですが、あと1日他のキャスト全員含め走り抜けることを祈り願っております。

そしてまさちゃぴご観劇!!!この2人が並んでいるだけで私としては胸熱なんです。OGの中で1番忙しいであろう愛希れいかと産後間もない龍真咲が予定を合わせて…ありちゃん まゆぽんの出ている、そしてちゃぴちゃんにとっては同期のたくさん出演している1789を2人で観にきた。その事実が尊すぎる。

 

さてキャスト別感想も今回でラスト。今まで熱く語りすぎましたが、サクサク書いていきますよ!

 

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン : 天飛華音

アントワネットがトップ娘役でなくなり比重が落ちたことでフェルゼンの役はさらに小さくなってしまったのが少し残念ではありましたが、マリーのことを一途に思い続け、最後に国王夫妻の決意を目の前に去る時の表情が最高。

バスティーユでの密会の時は想像以上に同い年にみえて、でもそれが最後の場面では精神年齢に差が出てしまった感があったのが良い解釈だなと思いました。

 

ラマール : 碧海さりお

月組版の紫門ゆりやが本人のロイヤル感で貴族であることの説得力をだし、本人の持ち味でトンチンカンな感じにしていましたが、今回は本人の持ち味が庶民側で真面目なので、一所懸命真面目に努力して這い上がって這い上がってここまできたんだろうし、だからこそアルトワも信頼している部分もあるんだろうなと思いました。真面目すぎると人とズレて少し笑えるという部分でトンチンカンをしているところが上手いなと思いました。

 

ポリニャック : 白妙なつ

まずあの声どこから出してるんだろ?歌う時の美声とはまた違った少しハスキーな声が、ポリニャックの姐さん感を出していていいなと思いました。フランスに秩序が戻れば〜のセリフに込められた貴族の気高さが堪らないのですよ!分かる人います?!

 

ジャック・ネッケル : 輝咲玲央

良い人の役もできたのか!(失礼) 95期トリオにハブられる可哀想な上級生…ネッケルはスイス人だから逃げる場所があるというのが冷静さに繋がっているのですが、その辺りの外野感の距離が1人だけ同期じゃないことで出せていたのが興味深かったです。そして見事な衣装合わせによるあの太り方!最高!!

 

ルイ16世ひろ香祐

歴代ルイ16世の中で過去1私の解釈と一致しました!!アントワネットとフェルゼンは同い年、そしてルイは1つ上。いつも専科が演じるから若い嫁を楽しませてあげられず若い男に走った王妃みたいになりますが歳の差問題ではないんですよね。アントワネットが豪遊に逃げるとすれば、ルイは錠前作りやギロチン改良に逃げている。逃げている場所が違うだけで2人はやっぱり同じくらいの精神年齢なんだなと思わせる全てを賭けての場面が刺さりましたとも!

そしてアントワネットがフェルゼンの逃亡を断り残ると決断する場面、優しいルイはもしマリーが帰ると言っても、それがいいって寂しそうに笑ってくれるんですよ絶対!でもマリーが自分と生きるとはっきり言ってくれた時の、泣きそうなくしゃくしゃの笑顔はベストアクトです。

ベルばらでは最期にマリーが、激しい恋ではないけれど夫を愛していたと自覚する場面がありますが(宝塚ではもちろんカット涙)、きっと2人はここから先ベルサイユを追い出されてから夫婦として家族としては暖かい時間を過ごすことができるのだろうと感じさせる素敵なルイでした。

 

マラー印刷工 : 夕渚りょう・天希ほまれ・蒼舞咲歩・希沙薫

カミーユとジョルジュの革命家98期を1番近くでジャックとミシェルが支えてるのがエモすぎて!!同期男役4人が全員同じサイドで同じ画角に収まるの最高。

イヴは妹に激似になってきて(というより妹が似てるんですが)観劇の毎度、妹さん(亜音有星)はお元気ですか…って思ってます。真剣な表情からのバキバキダンスは必見。

ジュリアンは本当に優しそうで誰よりもロナンを心配そうに見つめるのが素敵すぎるのですが、バスティーユ襲撃直前の肌に刻み込まれたもののダンスでは1番キレッキレで強そうなところがまた好きです。

 

シャルロット : 瑠璃花夏

大人の女性の方が持ち味かなと思いますが、子役だって上手い。声を高く動きも溌剌として子役としてナチュラルですし、サイラの時に一所懸命武器の使い方をマラーに教えてもらっているのが本当に可愛くて。なのに娘役群舞ではシャルロットの面影なしで色っぽく可愛いので振り幅すごい。

 

ロワゼル・トゥルマン : 稀惺かずと・大希颯

この役は95期コンビの朝美絢・輝月ゆうまがやっていて、今回はちょうど10期下の105期コンビ。そして月組版の2人は今や雪組2番手と専科スターと考えると、星組版の2人の数年後の活躍につい思いを馳せたくなります。

綺麗で可愛いロワゼルに大きくて力強いトゥルマンという組み合わせもそのまま懐かしい。

特別な見せ場がわあるわけではないですが出番が多いので顔を覚えるにはバッチリでした。

 

今回の感想はここまで!千穐楽に間に合って良かった〜

次回の観劇感想は、雪組全国ツアー「愛するには短すぎる」の予定です。

 

 

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星組「1789-バスティーユの恋人たち-」観劇感想③

こんにちは

 

大変残念なことに公演が中止に。個人としては持っていたチケットは全て観劇済みだったのですが、だからもういいという話ではなく。この素晴らしい作品を多くの人に、楽しみにしているすべての人に観てほしかったし、きっと誰よりもそう思っていた星組生はつらいだろうなと思います。

そして追加で発表された礼真琴の休演。本当にギリギリまで頑張ってくださりありがとうの気持ちでいっぱいです。回復の吉報は嬉しいですが無理せずゆっくり休んでほしいです。

 

素晴らしかったこの想い出を残すべく、私は感想ブログを書きますよ!

キャスト別の続きです。

 

マリー・アントワネット有沙瞳

最終的にはトップ娘役という立場にはつけず卒業を決めた彼女が努力の末手に入れた、アムネリス→レナール→アントワネットという最高の花道。その最後を飾る1789のマリー・アントワネットは、退屈しのぎの遊びしか眼中になかった少女から母として女王として成長していく1人の人生を描いた今までの努力にふさわしい役です。マリーアントワネットの若い頃ってどちらかというとお転婆少女の典型というイメージなのですが、今作ではとてもしっとりした天然ぽい役作りだったのが目新しく、最初はちょっと微妙だなと正直思っていたのですが見慣れてくるとこの解釈もありなのかと思い始めました。これは月組版も同じくですが、フェルゼンとの学年差ゆえにフェルマカップルに萌を生み出せなかったのが残念だったかな。2幕の革命が始まるのところの覚悟を決めた姿は凛々しくて美しく、オランプとの別れのところは聖母のようでした。

ただ最後の作品にしてなぜ彼女がトップ娘役を取れなかったが上手く言葉では言えませんが分かった気がします。そして愛希れいかという娘役が規格外の器のスターであったということも、他の人が演じるアントワネットをみて改めて感じました。文字で適切に表現することはできないけれど、有沙瞳愛希れいかの違い、それこそがトップ娘役が取れたか否かの最後の賭けだったのかもしれません。

 

ラザール・ペイロール : 輝月ゆうま

主人公ロナンは貴族みんなとか王室みんなとかを憎んでいるというより、父の仇・ペイロールだけを憎み嫉みパリまでやってきています。それだけの説得力があるさすがの存在感。安定にデカくて怖い。持ち味的に毎回コワモテおじさんorオモシロおじさんの役を演じますが、それでも毎回同じ役では決してなく、その作品にあった姿で舞台に立つ職人芸はさすがのもの。初出演の星組にも馴染み、同期とたくさんお芝居できる役で良かったねえとなったりしたのでした。特にネッケル罷免の場面は、おい95期!上級生ハブるな!!と笑

バスティーユの拷問の場面、本当に蹴っているのではないかというくらいギリギリを責めるのが怖くて怖くて、でも本人たちも同期だからこそと嬉々と語っていたので見所の1つと捉えてガン見です。

真骨頂は国王陛下の名の下にのソロ曲。「死者が出る、その前に」のところと「大量虐殺も厭わない」のところで、真顔で首をちょっと傾げるんですけど、それが本当に超怖くて!!!からの水乃ゆりちゃんの首を片手鷲掴み。あれは大きな手と細くて長い首があってこその奇跡の共演。

歌うまが揃う今の星組の中でも聴き劣りしない歌唱力もさすがのもの。どの組に出ても圧倒的存在感を出しつつちゃんと馴染んでくるあたり、専科異動は正解だったんだなと実感します。

次の出演はどこの何かしら?

 

ソレーヌ : 小桜ほのか

礼真琴と兄妹であるということにものすごい説得力がある。力強い雑草魂を感じます、たぶん妹の方がもっとメンタル強い。夜のプリンセスの歌唱も素晴らしい。悲しみの報いの歌い出しの時、本当にその感じで歌える?というほど嗚咽音が入るところも芝居としてリアルですし、ちゃんと力強く歌うからやっぱりすごい。

やはり革命家たちに比べて、マズリエ兄弟のみている世界は狭いというか考えの深さが哲学の域まで及んでいない。ソレーヌはずっと生きるのに必死でたぶん兄以上に勉強なんてしてなくて、本当の意味で平等やダントンの目指す世界が分かっているわけではないけれど、自分を好きと言ってくれた人がこれだけ一所懸命に語りかけてくるから信じて良いのかもしれない、でも時折暗い顔をするから前途多難なのかもしれない、とジョルジュを通して革命を感じている感じがするのがとっても良いソレーヌの役作りだなと思いました。

 

他のキャストについてもまだ次の記事で書きます〜!

 

 

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