丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「ボー・ブランメル / prayer」観劇感想

こんにちは

 

いろいろとプライベートがバタついており久しぶりの更新です。

雪組ボー・ブランメル / prayer」を観劇しました。もともとは観られない予定だったのですが、直前で突然予定が空いたのでリセールをもぎ取った1回。本当は何回か通って噛み締めてから感想を書きたいタイプの作品だったな…ということで、わりと浅いですが書いていきます。

 

この作品で個人的に感じたのは、生田先生の描きたかったものとワイルドホーンの楽曲のパワーと量がミスマッチしてしまったなと。

 

先生は朝美絢演じるボー・ブランメルで、虚構と現実、品性と野心、出世と恋愛、壁の内側の華やかな世界と壁の外の自分の居場所、そしてジョージとボー、といった相反するものの間で揺れる姿を描きたかったのだと思います。そしてそれを的確かつ丁寧に魅力的に演じていて、嗚呼こんな姿がみたかったなと思う姿でもありました。しかし、それを描き演じるには時間が足りなさすぎる。理由は正直言って歌が多いから。先生が描きたかったものを表現しきるにはもっと芝居だけの時間が多い方が良かったのだと思います。芝居も歌も堪能できてファンとしては幸せいっぱいのありがたやって作品なんですけど、どっちかに振り切った方が良かったのかもな。歌にフォーカスするならもっと簡単なストーリーやキャラ設定とか。楽曲はさすがのワイルドホーンで素晴らしかったです。

 

夢白あや演じるハリエットもやっぱり時間が足りない。ジョージに対する想い、ボーに対する想い、殿下に対する想い、彼女ならもっと深く演じられたはず。"芝居の夢白"なのだからもっと芝居だけでも間が埋められたはず。とはいえ複雑な感情を丁寧に演じる姿は見事でしたし、なによりもラストシーンで舞台で大成功をおさめて拍手喝采の中真っ白な服を着て真っ赤な薔薇をもって1人で銀橋をまっすぐ歩いていく。その夢のような美しさに、こんなラストシーンが最後で良かったと思わずにはいられませんでした。

瀬央ゆりあ演じるプリンス・オブ・ウェールズは、プリンスであるからこその孤独、だから恋人もコロコロ変える。今までもたくさんいた恋人たちのうちの1人のハリエットが浮気したことよりも、唯一に近い「友人」と呼んだ男に裏切られたことが何よりもつらい。そんな殿下の華やかと孤独というボーとはまた違う2つのもので揺れ動く姿を丁寧にそして最後あまりにも悲しくなるような純粋さで演じていました。うーんやっぱり芝居の時間が足りない…。

 

音彩唯・華純沙那の研究6.7と思えない迫力の怖すぎる演技と高い歌唱力は素晴らしく、華世京の安定感もすごい。

縣千の意地悪顔が大変よくて、きっとピアポントも思うところがたくさんあっただろうに、すごく細かく役作りをして丁寧に作り上げてきた片鱗がみえるからこそ、芝居の時間が足りなかったのがやはり残念。

諏訪さきの新たな一面と手堅い芝居に安定の歌声と存在感もよかったです。数いるキャラクターのうち唯一ほぼ全てをマックス表現できた人ではないかなと。

たくさんの人が活躍してアンサンブルも含めて歌が多くて、雪組生にとってやり甲斐のある公演なんだろうなと思いました!

 

ショーは、中村一徳先生らしく多くのスターに見せ場があり、それぞれの得意をみせていきますよー!という感じ。あんまり統一感とかメッセージ性はないんですけど、それが良いんです。とにかくスターの顔を売る!というに特化した先生のショーが私は大好き。

オギヨチャの場面が長すぎるけど(笑)

卒業する杏野このみ・莉奈くるみがセンターを務める場面も2つあり、103期フィーチャーもあり、夢白あやが銀橋を渡り本舞台にも誰もいなくてたった1人で舞台を埋めて彼女らしく「グッバイ」と明るくウィンクして去っていく姿もみられて、こういうの良いよねが相変わらず詰まった作品でした。

前回のショーが不規則だったので、やっと今回最初で最後のあさあやコンビの大劇場2人きりのデュエットダンスが観られたのも良かったな。本当に美しいトップコンビでした。

 

更新頻度は落ちてしまうと思いますが次は花組Goetheの感想が書ければと思います。

 

 

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