丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

星組「RRR」観劇感想

こんにちは

 

星組公演「RRR√Bheem」観劇してきました。いやはや、フランスで革命してイギリスでランベスウォークして今度はインドでナートゥ。星組パッションはんぱない!!!

 

上演されることが決定してからたまたまWOWOWでタイミングよく放送があったので先に映画を観ました。盛りだくさんでしっかり3時間超え、果たしてこれを1時間半にどうやってまとめてくるんだろう…と思っていたら、まあびっくり!全部入ってる。

厳密にはもちろん全部入ってないですよ、虎とか舞台では無理な部分もあるしカットされたエピソードもある、でも概念的に全部入ってるんですよ…!!!私は個人的にはベルばらとはいからさんの切り取り方が原作ファンとして許せてないのですが、蒼穹の昴に続きRRRのまとめ方は素晴らしいものでした。

 

ビーム礼真琴はさすがのパワフルさ。ビームは(良い意味で)難しい役ではなく、仲間が大切、だからマッリを助ける、意気投合した兄貴ラーマも大切、という自分の大切なものに一直線。その想いを主役が真っ直ぐに演じてくれているからこそ、観客側もあえて難しく考える必要なくRRRのインド映画のダイナミックさと水や火の表現をストレートに楽しむことができると思いました。

もはやナートゥダンスには余裕さえみえて、たぶん演出なかったらあと1時間踊れただろ!みたいな感じでさすがでした。コムラムビームの歌も、元々の歌の上手さはもちろんのこと、鞭との呼応は特筆すべきですし、腹の底そしてインドの土地の底から響くような歌声は見事でした。

 

ビームがストレートな分、物語を背負っているのが暁千星演じるラーマ。やっぱり星組にいるとよくわかる繊細な演技をしますね。故郷への想いとビームとの友情で揺れる姿の表現がわかりやすいけど誇張しすぎてはなく良い塩梅で上手いと思いました。ナートゥダンスもビームとラーマの違いが出ていて、ビームの方が重心が低いけどラーマの方が力強いという本人同士なのか役作りなの癖が出ていたのも見どころでした。詩ちづる演じるシータを抱きしめる最後はもう…ありうたの民として大歓喜だし映画にはなかったけど映画ファンもみたかったシーンだと思う!森の戦闘シーンの衣装を着こなしているのも最高でしたね。

 

舞空瞳演じるジェニーはビームとの出会いで影響を受けるけどもビームに導かれたからではなく、自分の目でインドの力強さをみて感じて、自分の意思で人生を切り開いていくところが魅力的でした。コンビファンとしては最後くっつかないので不完全燃焼かもしれませんが、私はジェニーの描き方としては大正解だったと思います。ジェニーはマーケットとかに自ら買い物に行ってたけど、あの状況なら、どうせイギリス人は…という接し方や、怖いから優しくしておこう表面上…という人が実際ほとんどだと思うんですよね。その中で本当に友達になれた最初の人だったのがビーム。だから全く恋愛とか考えず、ジェニーにとっては悪気なく本当に純粋に友情だったと思いますし、自分を大切にしてくれる婚約者を裏切るような軽い女ではないというところも芯が通っていてむしろ良かったと感じました!

その婚約者のジェイクを演じる極美慎。全ての場面でドヤってるわけですが、これだから坊ちゃんは(笑)となる憎めなさが最後にジェニーに選ばれるのもなんだか納得ですし、「僕は君が心配なんだ!」とあのビジュアルで言われたらさ、ねえ?インドにもイギリスにも総督にも興味ないのにインドまで着いてきたその愛もはやすごい笑

 

ゴーンド族のパッダイヤ・ジャング・ラッチュ天華えま・天飛華音・稀惺かずとは、星組生え抜きの中でも星組色が強くて礼真琴チルドレン感もマシマシのメンバーなので、そりゃあなた達は同じ一族で同じ気持ちの熱さを持っているよなあとなります。数少ない場面でもそれぞれの個性が出ていてキャラ付けがしっかりされているのも、誰が好き?!となって良い!!

ロキ紫りらの最初の場面でのみせ方は本当にすごい。映画ではけっこう長い距離車を追いかけたとわかるけど舞台では数メートルなのに、母がどれだけ娘を必死に連れ帰りたかったかを数秒で表現しきる。見事です。

話のメインとなる連れ去られたマッリ演じる瑠璃花夏。ショーになるとあんなに艶っぽいのにどうして子役がこんなにハマるのか!!あの子のためなら一族は必死となるよなと納得感をこれまた数秒で思わせるのがすごい。

 

美稀千種・都優奈の歌は力強くて大地を感じる雰囲気。私はどの組でも組長が頑張ってくださると頭が上がらなくて…あの歌の量ほんとにありがとう。そして組長と対等に歌えてるけど102期か、すごいなあ。

 

輝咲玲央・小桜ほのかの夫婦はもう配役の時点で強くないか?!悪い男をさせたら正解しかない男役と、少女から悪女までなんでもこいのオールマイティな娘役のタッグの夫婦。最強。妻が悪い女すぎるが、そんな女を妻にしちゃうのも納得の夫。そして中間管理職として可哀想な役目なのに最初に殺される碧海さりお。謎の説得力。

 

WATERRR・FIRRREの希沙薫・水乃ゆり・夕渚りょう・鳳華るりな。いやーまずビジュアルが最高ですねどちらも!!WATERRRの最初の組体操?はタカラジェンヌやっぱりすごいなと思いますし、衣装の色だけでなく身体の使い方から人と水を表現しているのも見応えあります。

 

最後に他のキャストをさらさらっと。今作で卒業の大輝真琴は優しさ溢れていて最後まで同じ名前の礼真琴を見守ってくれてありがとうの気持ち(誰目線)です。朝水りょうのラーマ父はそりゃあれだけかっこいい父さんいたらああなるわな!という今回も最高に爪痕残してくれました。ヴァンカテシュワルルという素敵な名前が付いていながら「おじさん」で通されてしまったひろ香裕。ラーマもさぞかし心強かっただろう人の良さと真の強さを秘めたおじさんでした。

 

RRRの感想はここまで!ショーも頑張って書きたい…と思ってます…難しいんだよなあ。

 

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