丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

宙組再開とご遺族との合意について

こんにちは

 

昨年秋に起きた悲しい出来事から半年。先日、ご遺族との合意と宙組再開が発表されました。

 

今後、名前の上がっていた生徒や責任のある上級生がどのような道を歩むのか、そして双子の妹さんは舞台に戻ってくるのか、いろんなモヤモヤは残っていますが、一旦は合意書と再開のお知らせを持ってこの件はクローズでしょう。

これはブログですので私が個人的に今思っている意見を書いていきます。この件について触れるのは最後の予定です。

前回の記事はこちら。

劇団および遺族側弁護士の記者会見について - 丸の内OLの観劇日記

 

まずこの一連の件を受けて、最も残念だったのは劇団の対応です。対応の悪さが結果として残る宙組生を追い詰めることになったと思います。

「いじめの証拠があるならみせていただきたい」というような発言をした人を新理事長のおいたところで何が変わるのでしょう?名前だけすり替えれば良いということではないはず。生徒を守りたい気持ちがあったのは本当だろうけどそれならなぜ最初から認めなかったのか。最初の段階で、いじめていた自覚はなく指導の一貫だったけれど時代にはそぐわなかった、今の上級生もさらに上級生から学んだことをそのままやっていたが昭和と令和は違うし、伝統の継承と謎ルールは違うものだった、その辺りのコントロールを生徒ではなく上層部がすべきだった、という方向に持っていくことがなぜできなかったのか。

表に出て意見や気持ちを述べることのできないタカラジェンヌたちを追い詰めた最低な対応だったと思います。

最初から適切な対応をとっていれば、双子の現役の生徒が矢面にたってまで意見をすることもなかったのではないかと思わずにはいられません。

 

ご遺族と劇団が裁判をせず合意書という形で話をすすめたことは遺族の優しさだと思います。一部のファンはそれこそ証拠があるなら見せろと言わんばかりに裁判を!と言っていましたが、裁判をしたら特定の生徒も法廷に立つことになっていたと思います。そういう晒し者にしたいわけではない、特定の誰かではなく劇団が責任を一括して負うという結論への合意と、他の組の生徒が舞台に立ち続けられるように、そして宙組生が再びいつか舞台に立つ時のための気遣いだったと私は思っています。

 

以前にも書きましたが、彼女が死を選んでしまった最大の理由はアイロン事件ではないと考えています。この件に関する合意書の項目もあったし、GRAPHの訂正も入りましたが、この火傷は理由の1つではあっても、該当の時期やその時の人員状況や学年を考えても1番の理由ではないと考えられます。(詳しくは以前の記事を読んでください)

GRAPHでの訂正が公式から入った手前、該当生徒の無関係を言い張るのは無理があります。でもその1人だけが原因ではないと私は考えています。外側にいる私たちファンが、じゃあ誰がというのを知る必要はないし実際に今後知ることもないでしょう。

でもやっぱり私は、トップスターと組長を応援する気にはもうなれないです。それは何度も言いますがこの2人がいじめの主犯として週刊誌に名前があがっていてそれを信じているとかでは全くなく、管理職としての怠慢だからです。もし当時の組長やトップが、そして当時副組長と2番手だった2人が、アイロンの件をちゃんとフォローしていたら二次被害はなかったはず。アイロン事件がたった一度の2人の間だけで起こった事故的なものだとすれば、ちゃんと上級生がそれ以外のところで彼女を認めていればこんな最期にはならなかったはずと思わずにはいられません。前組長と前トップにも責任はあると思いますが、宙組103期が休演・卒業・卒業と続いたのは前任が辞めてからだし、カジノロワイヤルも103期が長としてまとめた作品です。蓄積的なものが追い詰めてしまっただろうからカジロワの時からつらいこともあったのだとは思いますが、その時はまだそんなことを選ばなかったというのもまた事実です。他の組も同じです。他組でのいじめやパワハラの有無は分からない、でも未だこんな悲しいことは起きていない。じゃあそんな人が出なければいいのか!と言われそうですがそうではなくて。もちろん状況自体が問題で、前の時代も他の組も同様にいろんな見直しをする必要があるけども、今の宙組の下で事件は起きたという事実から目を逸らしてはいけないと感じています。

 

ここまで読んでくれた方はどうして?と思うかもしれませんが、宙組の再開についてはよかったねという気持ちが大きいです。

彼女はもう永遠に舞台には戻れない、きっと同じくらい傷ついた同期の彼女も戻らない、誰よりもつらい双子も戻る目処が立たない中で、新しい作品が用意されてそこでセンターを務めるトップをどういう気持ちで観ればいいのかは正直分かりません。

でも宙組はトップや上級生だけのものではない。そんな劣悪な環境の中で精一杯お稽古していたであろう下級生、おそらくほぼ何も状況を掴めないまま他組同期と差がつくことに焦りを感じていたかもしれない108.109期。組の大半をしめる若きタカラジェンヌ達を応援したい気持ちがあります。そんな下級生たちがやっと舞台に立てるのであれば、良かったなと思うのです。

 

卒業を選んだ同期と休演が続いているもう1人の同期、そして同じタカラジェンヌという立場から勇気を持って意見した双子の妹、傷ついたみなさんが心穏やかに過ごせますように。

そして心よりのご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

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