丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

彩風咲奈に贈る

こんにちは

 

先日無事に千穐楽を迎え、雪組トップスター・彩風咲奈が卒業しました。

卒業恒例、私が勝手に卒業するジェンヌとの思い出を語る贈る言葉シリーズです。

 

私自身、まさちゃぴ ちぎみゆに育てられたヅカヲタなので、あの当時の月組雪組にいた人たちは親鳥のような印象を勝手に持っています。そこで超スーパー御曹司というポジションにいた彩風咲奈(と暁千星)に出会ってから10年、やっぱりトップスターになったし立派な姿でご卒業されていくところまで見守れてよかったです。

正直な話、ここ数年でトップになったスター達の中で、彩風咲奈(と礼真琴)はダントツで順風満帆にみえました。組替えもなく、組替えで路線としての立場を脅かしそうな人がくることもなく、下級生に抜かされることもなく順調だったから。私なんかが応援しなくてもこの人はきっとトップになるだろうし大丈夫みたいな気持ちがずっとありました。組替え2番手のはずが最初は羽根がもらえなかった望海風斗、下級生に番手で抜かされている彩凪翔、暁&永久輝から逃げ続ける形の朝美絢と比べるとだいぶスムーズで、だから実は思い入れがそこまで深くなかったんです。でも、2番手になりトップに内定して実際にトップになって、いろんなインタビューとかをみるうちに、抜擢される御曹司には特有の苦労があったし、この人だって何もせずこんな良い立場にあるはずはもちろんないんだよなとファンとしての気持ちを改めさせられました。人の心を変える素敵な言葉とパワーと舞台姿を持つ、そんな素晴らしいタカラジェンヌに出会えたこと、出会えていたことに卒業前に気付けたことが本当に良かったと心から思います。

 

2番手・3番手時代の印象的な役としては、やはり斎藤一ドン・カルロ、ジェラルド・キャリエール、そして海の見える街だと感じるので、本人の思い入れと多くのファンの印象と私自身の持つ印象は大差ないのかなと思います。

るろうに剣心」は全キャストが素晴らしく敢えてこの言葉で言うなら最高峰の2.5次元化舞台で、10年経過した今年に卒業前のコンサートでわざわざ月城かなと・彩風咲奈両名ともが楽曲をセレクトしていることからも、当時在籍の雪組生にとっては思い入れが深いと感じましたし、私自身も初めて大劇場遠征した作品なのでとても思い出があります。斎藤一は、漫画からそのまま出てきたのではないかというビジュアル特に等身!!かっこよかったし、ABMでまた完全再現で会えたの嬉しかったな。

ドン・カルロは映像でしか観てないですが、望海風斗×彩風咲奈の組み合わせって、似たタイプでもないけど正反対でもない不思議な感じであるもののなんとも言えない雰囲気を醸し出していて、そんな2人の良さが出ている作品です。なんていうかあの2人って、突っ走って不幸まっしぐらな望海さんと、誰よりも近くで見守って助けて想いを向けているのに全然振り向いてもらえず遺される咲ちゃんって感じでしたよね(笑)

キャリエールはやっと想いに気付いてもらえた咲ちゃん、でも再び遺される。というか本人の意思を汲んで遺されるように自分で引き金を引く。生き残る遺された人の強さとつらさの人間力の表現は彩風咲奈の代名詞とも思っていて、ドン・カルロにキャリエール然り、トップになってからの 梁文秀やフェルゼンも、死ぬよりつらい生き方もあるのかもしれないと思わせる切なさと、それでもなお生きていくべきなんだと思わせる強さが魅力でした。朝美絢も同じく生き残り系ジェンヌですが、こちらはシンプルに生命力が強くて、つらい時は案外さっくり死んでいく(ストルーエンセ、オスカル)って感じで、同じ生き残りなのに味と雰囲気が全然違うのも魅力でした。

 

トップになってからの感想は全て作品ごとに当時の想いをそのまま残しているので書き直すことはしませんが、1番好きだった役を1つ選ぶとすれば、私はクライドです。

夢介だけはさておき、彩風咲奈の演じる男役はどれもとても繊細で。繊細だからすぐに傷つくし、その傷をうまく自分で処理できなくて人にぶつけてしまって、それで相手が傷ついたことにまた傷ついてしまう。そんな人間としてのリアルさと哀しみと強さと弱さが魅力だったなと振り返って思います。

 

長い間、雪組の御曹司としてたくさんの期待を背負って、その重荷に必死に応えてきた姿をみせるかっこよさがありました。大変お疲れさまでした。

またどこかでお会いできることを、あわよくばベルばら55とかでまたフェルゼンみたいな笑

ありがとうごさいました!!

 

 

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