丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「ベルサイユのばら」観劇感想②

こんにちは

 

雪組ベルサイユのばらも残すところあと2日。毎度ギリギリですがキャスト別を書いていきます!

 

ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン : 彩風咲奈

正直に言ってしまえば宝塚版のフェルゼンの描かれ方は原作よりだいぶ微妙です(笑) 原作フェルゼンのかっこよさって、アントワネット様を想い自ら一度は身を引く覚悟でアメリカ独立戦争にまで参加するのに、なお想いを断ち切れず最期まで「アントワネット様のために」を貫く一途さで、言動の全てがアントワネット様のためであり、自分のことは後回しなのが良さなので、宝塚版で帰国を促されて嫌だって駄々こねたりするキャラは違うんですよね。それでも彩風フェルゼンは、アントワネットにもオスカルにも恋される魅力的な貴公子にちゃんとみえるように仕上がっていたのは、彩風咲奈の磨き上げられた男役芸ゆえでしょう。

特に駆けろペガサスのごとく(行けフェルゼン)は神々しいほどの輝きで、脚の長さが何度見ても驚きで、私のテンションは限界突破なくらい上がってます。

フィナーレの出ずっぱりは本当にすごい。1本物だからこそファンのみんな良かったなって思います。フェルゼンではなく咲ちゃんとして楽しそうな姿がしっかり観られて良かったです。

 

マリー・アントワネット夢白あや

マリーは1幕の出番があまりにもなさすぎて…あの出番数なら夢みがちな少女としての今回の役作りで正解なのだと思いますが、本来原作のアントワネットは幼少期から自分の意思をしっかりもった誇り高きハプスブルグ皇女であり、その分わがまま娘でもあるのですが、その気の強さが最期の気高さにつながるので、きっともっと出番があればそんなアントワネットが観れたかなと思うと脚本がやっぱり少し残念です。ピンクの薔薇のデュエットダンスの多幸感は素晴らしく、眩しくて薔薇のように華やかな若きアントワネットの表現は見事。あのドレスで跳ねて走って踊ってるわけですから本人のダンスの実力と体幹もすごいですね。

テュイルリー宮殿の場面があることで、原作にもあった「激しい恋心とは違うけれど私はルイ16世を愛していたのだ」という気持ちがちゃんと出ていたのがベルばらフェルゼン編では珍しいけど良いアントワネットだなと思いました。

夢白アントワネットの真骨頂はなんといっても牢獄。メルシー伯爵の身を案じる失われていない王妃としての気高さ、そして最期に愛するフェルゼンを遺してでも王妃として母としてフランス人として亡くなることを選ぶ誇り高さ、本来のマリーアントワネットという人物が持っていた純真さが彼女の死をよりつらいものにさせる名演技で「このベルサイユに咲く紅薔薇のように」という言葉を発する力強い眼差しと美しさは本当に素晴らしかったです。

 

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ : 朝美絢

あのビジュアルでオスカルを演じたらさぞ綺麗だろうということは誰しもが分かっていたし、ポスターと初日舞台写真と本当に美しくて実写版としてこれ以上ないオスカルで。でも観劇してびっくりしたのは、朝美オスカルが本当に原作のオスカルだったこと。男装の麗人として育てられ美しくかっこよく、でも心の中はアツい想いがあったり意外と感情的になったり、泣いてしまうほど儚い部分もあるような、漫画で描かれた通りのオスカルの心の変化がちゃんと伝わる役作りの細やかさに感嘆しました。

アンドレの死とバスティーユで、突然すぎた今宵一夜への驚きを忘れてしまうくらいアンドレとの長い時間と深い愛情をしっかり示してきて、オスカルとアンドレの物語も濃かったように感じさせるのはすごいです。

アンドレが橋の上で亡くなる時の悲鳴は胸に刺さるものがあり、その後の涙で濡れた瞳を漫画そのままにギラギラさせて「彼の死を無駄にしてはならない…シトワイヤン行こーーーーーー!!!」の名台詞の迫力、撃たれて「アンドレ…もうお前はいないのか…」の一言に込められた2人が一緒にいることがどれだけ当たり前だったのかと感じる切なさ。あの一連の流れの朝美オスカルは、漫画のページをめくる高揚感とオスカルが死に向かうつらさがそのまま舞台にのっていて本当に素晴らしいオスカルでした。

 

 

長くなってしまったので他のキャスト別は次の記事で書きます〜!

 

 

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