こんにちは
今年最後の観劇感想です。無事に年内に書ききれてよかった…安堵。
実際の観劇納めは全ツの方でしたが、いやはや今年もたくさん観ました。来年も働こう…。
花組「BE SHINING!!」
柚香光の卒業コンサートです。私、鉄の心を持っているのか今まで宝塚ファン約10年やってきて一度も泣いたことなかったんです。あぁこれは泣けるわ…と思うことや、うるっとくることはあっても、話に感動しても誰かが卒業しても泣いたことなかった。なのに、このショーの幕間に突然すごい寂しくなって号泣してしまって。95期は私の青春でそれが本当に終わってしまうのだと実感したらとっても寂しくなってしまいました。
そんな今まで泣いたことない人を泣かせるほどに王道なサヨナラショーでした。そう、卒業する直前のコンサートはこれでいいのよ、ひねりもないけどこれがいいの!となりました。
まず1幕は、お話の方の公演(?)(今さらながら2本立ての1幕ってなんていうんでしょう。2幕はショーとかレビューだけども)の振り返り。
後ろに当時の映像が流れるわけですけども、もう懐かしくて懐かしくて。特にやっぱりれいまいが揃って写ってると、あの2人が十数年並んで切磋琢磨して輝き続けたことへの尊さと、改めて離れてしまった寂しさを感じてしまって。
カリスタで初めて出会った私としてはあの時の衝撃、そして次作の新源氏物語での娘役も男役も本当に源氏物語から出てきてしまったかのような強いビジュアル。その公演はもちろんのこと、あの頃高校生でちょうど古典で源氏物語やってたな…とかなんかもう勝手すぎるんですけど人生重ね合わせてまたエモくなり。
そして過去作品に混ざってみることができた、れいまどのエリザベートとロミジュリ。
まず全宝塚ファンが夢にまでみたエリザベート。柚香トートは良い意味で狂気じみていて、人間の心を持っている感じはせず黄泉の帝王でシシィを獲物のようにみる目がたまらない。そして何よりも観れて良かったのは星風シシィ。新人公演の時代とは全然違う、経験を積んだ今だからこそできるシシィで、皇后として君臨する姿がはっきりみえる意思の強い、トートへの抗いと少しの迷いが見事に表現されていました。外でもし卒業後にシシィやるなら是非観劇したいです。
ロミジュリのロミオは繊細さが全面に出たロミオで、ジュリエットは天真爛漫さが出てて、エメ1曲でもロミオとジュリエットの性格が伝わるのが素敵だったしこれも全幕で観たかったなあと。
また、聖乃エドガー×柚香アランという幻のような姿も拝むことができて光栄でした。ありがとうございます。
2幕のショーの方も懐かしい場面がたくさんで。出演したことのないエキサイターにわざわざ星風まどか仕様のエキサイター歌詞がついたこととか、後ろの画面に映る卒業してしまった花組の面々が懐かしくなったりとかして、なんだか本当に向こう側(卒業)へ行ってしまうんだなと思いました。
宝塚では上演したことないのに、ミスサイゴンではしっかり2人の愛とこれから起こることへの切なさが少し垣間見えて、ロミジュリやエリザベートもそうですが、1曲でもそのキャラクターの人生と関係性がみせられる本当に素敵なトップコンビだったと改めて感じたのでした。
プレイバックの光ちゃんは、男とか女とか、男役とか娘役とかじゃなくて、柚香光という芸術なのだとすっごく思いました。鋭くて強くてでもどこか危うくて、冷たいのに暖かくて、浮いていると思ったら地を這うような、どんな表現だって自分の色に染めてしまう天性です。今後もう男役の姿はみれないかもしれないし、それは寂しいことだけど、宝塚の世界を出た彼女がどんな羽ばたきをするのかが同時にとっても楽しみになりました。
今年の観劇感想はここまでです。次回は雪組「ボイルド・ドイル・オンザ・トイルトレイル / FROZEN HOLIDAY」もしくは月組別箱の予定です。
そして今年も勝手に賞を贈る回をしたいと思います〜!年内に書ききれますように。
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