こんにちは
「アナスタシア」を宝塚初観劇の友人が今週数名観に行く予定があります…!
果たして友人たちが宝塚を気に入ってくれるか、ドキドキです。
ヅカヲタは常に布教の機会を狙っていると言っても良いです。友達と宝塚話をしたいと願うものです。ただ、宝塚には初心者向けの作品と、最初にこれ観るのはやめときなという作品の振幅がかなりあります。
例えば私が小学生の頃みた「美しき生涯-石田三成-」は、ナンダコレ…状態。「ロジェ」に関しては、最後まで主役以外の見分けがつかない状態で話についていけず終わりました……。
小学生という知識の浅さもあったとは思いますが、「愛のプレリュード」は小学生でもしっかり理解できましたし、初観劇・ライトファンは「○○さんが観られればそれだけで良い!」とはなりませんので、作品の良し悪しがかなり満足度に大きく関わります。
そのような意味で「アナスタシア」は初観劇に非常に良いと思っております!
そこで、初観劇に良い作品とはどんな作品か、考えてみました。
・登場人物は少ない方が良い
1本物ミュージカルがくるとファンは必ず「役が少ない!」と文句言いますが、初観劇ならメインの登場人物は少なければ少ないほど良いと思います。あの4人だけ見分けつけば他分からなくても話が理解できるくらいでちょうどいいです。
初めてみる人にとっては想像以上にヅカメイクで見分けがつかなくなるようです。
作品例 : 「星逢一夜」
・原作があった方が良い
漫画原作や映画原作などはもともとストーリーがしっかりしているので良いです。
でも映画を観たことない人に「オーシャンズ11」(登場人物が多すぎる)や、原作を読んだ事のない人に「ベルサイユのばら」(独特な世界観すぎる)は、要検討です。原作知らなくても楽しめるレベルが良いと思います。
ミュージカルには興味あるけど宝塚はみたことなくて…という方には海外ミュージカルもおすすめ!
作品例 : 「はいからさんが通る」「るろうに剣心」「スカーレットピンパーネル」
・衣装が分かりやすい方が良い
顔の判別まではつかなくても、あの髪型であの色の衣装の人はこの役だ!と結びつけばOKです。
敵味方で同じ衣装だったり、ずっと同じ色味の衣装を着ている方が、この人誰だっけ…となりません。
作品例 : 「ひかりふる路」「All for One」
・恋愛要素は低い方が良い
そもそも論ですが、女性が男を演じるという部分に少し抵抗を抱く人がいるのも事実。コテコテの恋愛ものを最初にみると、ウッッとなってしまうかもしれません。"話のスパイスに恋愛を"くらいで、メインが恋愛話じゃない方がいいかなと思います。
作品例 : 「阿弖流爲」
・よく分からない概念が出てこない方が良い
「エリザベート」のトート&黒天使、「ファントム」の従者、「ロミオとジュリエット」の死と愛、「fff」謎の女など、宝塚作品は時折人ではない概念が具現化されます。また、"影の"シャルル(月組「舞音」)や、"もう1人の"スカーレット(「風と共に去りぬ」)なども、ちょっと分かりづらいかな…と思います。スカーレットは割と分かりやすいですが、"影の"は剣心以外微妙なことが多かった印象。
エリザベート、ファントム、ロミジュリは名作ですから、いつかは観てほしいものの最初にどうぞ!というには少し厳しいかなと感じます。
私はこの世代には珍しく、ベルばらの原作が大好きだったというところから宝塚を見始めました。
オススメしたい友人が、ミュージカルが好きなのか、ミュージカル好きと言っても東宝や四季をみているのかディズニー映画止まりなのか、歴史の特定の人物に興味があるのか、好きな原作漫画が舞台化されるとか、イケメン俳優や韓国アイドルが好きならショーから入るのもいいでしょう。(「ESTRELLAS」backの場面は韓国系アイドル、「SUPER VOYGER」暴風雪の場面はEXILE系グループの歌を使っています)
申し訳ないけど、最初にみせられた宝塚が「邪馬台国の風」や「夢幻無双」「イスパニアの侍」あたりだったら、もう観ないかもしれません笑
最初が肝心です。
既存ファンで勧誘する側も、観てみたいと思ってこの記事に辿り着いた方も、1作目は慎重に選びましょう。宝塚にははっきり言って作品の当たり外れがあります。
参考になるとうれしいです。
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