丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

月組「万華鏡百景色」観劇感想

こんにちは

 

9/30におきた悲しい事件について、私の意見は前の記事に書きました。私が思う今やるべきことは自分自身が健やかでいることであるということ。私は私にできる精一杯の応援を、それは上演中の組へ拍手を贈ることだと思っています。

 

今唯一公演中の組として宝塚全部を背負って東京で公演中の月組、観劇してきました。

ここからはそのような深い意味を持たせたものではなく、1作品として感想を書いていきます。

また今回、初日後すぐの彩海せらをはじめとする大人数休演と海乃美月休演による代役バージョンと全員揃った公演の3種類を観たのでそれぞれ書いていきます。

 

万華鏡百景色というショーは月城かなと・海乃美月率いる今の月組にぴったりな、逆に他の組で上演しようなら失敗にもなりかねないショーだなと思いました。暗いんです。宝塚のショーはとにかく華やかに何も考えず!を求める人には、薄暗くて最初から禍々しい感じで始まるし賛否両論で否の意見が出てくるのもわかりますが、私はわざわざ今の月組に当て書きされたショーという感じがすごくしてとっても楽しかったです!!

 

まず江戸時代の花火師と花魁。海乃美月の美しさが輝きを放つ花魁が眩しい。花火より眩しい。天紫珠李のバージョンはもう少し妖艶でそれはそれで世界観にとてもあっていて美しかったです。付喪神たちが真顔で、特に彩みちる・白河りり・一乃凛の顔系統での真顔歌唱は美しくてぞっとするような不思議な魅力がありましたし、実はとっても顔で歌うし踊るタイプのきよら羽龍が真顔で歌っているのもギャップでしたね。なのに1人だけ満面の笑顔な風間柚乃、それはそれで良い笑

日本人なら誰しもが若干のトラウマとなっている「かごめかごめ」をまさか宝塚のショーで聴くことになろうとは!もう歌の時点で絶対に花火師と花魁は幸せになれないってゾワゾワして銀橋を渡りきったところで「鶴と亀が滑った、後ろの正面だぁれ?」と歌詞がきて傘をバサバサやられるもんだから日本人の潜在意識に訴えかけてくる不安感。もうこの時点で暗いんですけど、その攻めの姿勢に心は掴まれちゃいました。

そして最初に登場する花妃舞音の赤チェックツインテールなのに全くイタくなく嫌味ない天性の可愛さも必見。

 

続いてガス灯の場面、風間柚乃・蘭尚樹・空城ゆうの100期男役3人で場面を作ってくれただけで、先生ちゃんとそういう餞別もしてくれるタイプ〜ありがとう〜となりましたよね。

 

鹿鳴館の場面は海乃美月の可愛さが凄まじい。そりゃあブイヨもお菊を選ぶよなあ、となる輝きはさすがのもの。そしてドレス捌きもやっぱり最高に綺麗で、本人だけでなく衣装もなにもかも綺麗にみせる実力はさすが。代役の彩みちるも最高に可愛くて!!少しあどけなさが残る初めての舞踊会という雰囲気がキュートでしたし、月城かなと×彩みちるが幸せそうに踊るなんて星逢一夜の新人公演を永遠の宝物と思っている私としては、その宝物がもう1度みかがれたような感覚で大感動でした。思い出です。言うまでもなく月城かなとの軍服金髪は最高。欧州の人はお美しいのですねえ…ってそりゃ言っちゃうよね!!と。ファンが観たかったものを着させてくれてありがとう先生。

そして個人的には壇上にスタンバイしている春海ゆう・佳城葵・妃純凛の異様なリアリティが大好きで、あんな絵画あるよなあといつも思ってます。

 

彩海せらの漫画から飛び出たような焦りようはもはやさすがの一言に尽きますし、相手役が白河りりなのが私としてはうれしくて。ちょっと尻に敷かれている感じが可愛い。銀座のマネキンとして完璧なビジュアルすぎる雅耀も必見。そしてモダンガールのどちらもを代役でこなしたきよら羽龍には盛大なる拍手を。普段は女学生なのに、代役が変われば相手役も左右の振り立ち位置も変わるのに全部素晴らしいクウォリティでした。あと全くこの場面に出ていないのに何も問題なく代役を務めた七城雅にも改めて拍手を贈りたいです。

入ったカフェでの100期娘役桃歌雪・妃純凛のどつきあいが力強目で、ドンッッッて感じで同期〜と微笑ましい。

 

鳳月杏地獄変。見せ場が…1幕も暗いのに2幕も暗いなんて……って感じではあるのですが、色気が凄まじいから良いものみたなとなります。生足に感謝。蘭尚樹の猿はさすがは名取という動き1つ1つに無駄がなく、ちゃんと猿ででも動きが美しい。天紫珠李は前作の高子に続き和物での美しさが映えますし、蓮つかさの嫌なやつな感じは桜嵐記を思い出させてまたエモくなったりなどしました。

 

闇市。あんなド派手な格好しても治安と態度悪くてもかっこいい月城かなと。綺麗すぎるからこそ怖さマシマシ。本当にこの組は芝居が大好きなんだなというくらい端っこまで見応えたっぷり。兄弟分の警察の風間柚乃はなにをやってもやっぱり上手い。ちょっとボスよりは下な感じが上手い。それ以外の路線スターは散りばめられて、特別扱いされていないでそれぞれ役目を果たしているところも芝居としては面白いしみんなイキイキしてて本当に目が足りない。発見ポイントは娼婦の海乃美月からタバコを渡され、それを口でくわえ受け取る七城雅です。リアルな男の子のような色気がありどきっとしてしまいます。配信やDVDで映るかわからないけど、海ちゃんとの絡みなので期待してます。

 

中詰めは突然宝塚色が強いですが、中詰め〜!って感じでいいですよね。卒業する蓮つかさが盟友ともいえる夢奈瑠音・英かおとと1場面つとめるのも観ていてうれしいですし、白河りり・羽音みか・きよら羽龍の3ショットは学年近いのにどこか新鮮で、でも良い意味で若々しさが少なめで高安定で銀橋を渡っているところがなんだか好きなのです。

銀橋を渡る礼華はる、いつも組んでいる彩みちるだと可愛いお姉さんに遊ばれているような雰囲気があってそれはそれで良いのですが、代役の花妃舞音と渡った時に今までで1番すっっごくかっこよくみえて!!!やっぱり相性ってあるんだなと驚きました。

 

STAY TUNEは、まずこのようなヒップホップ系の歌とダンスでも必ず綺麗に音にはめてくる永久輝せあスタイル彩海せらはここまでくると本当にみていて気持ちが良い。高音がみんなきつそうですが、Sachmosの原曲を聴くと難しいよなとなります。瑠皇りあ・七城雅の並びって、まさしく5年前組替え直後の月城かなと・暁千星を彷彿とさせる雰囲気があって勝手に涙が出そうになるのは私だけですか?

 

フィナーレ、King Gnuの楽曲とは責めましたねえ。カラスの紫とも紺ともいえるキラキラのリップにアイシャドウを濃いめにした月城かなとのビジュアルが最高すぎないですか?!?!このショーだけでド派手なボスも海外将校もみせて頂いたのにまだこんなに魅力的な姿を…ありがたやありがたや。

リアルにティッシュを配り歩く朝陽つばさが本当に渋谷にいそうな人で目で追ってしまいますし、チャラい人にぶつかられて嫌な顔をするサラリーマンを完璧に表現して歌も上手い真弘蓮も芝居心があります。そして一乃凛はみるたびに可愛くなっていてすごいですね。

 

最後にデュエットダンス。代役の天紫珠李はどうなるんだろうと思ったけれど、自分が思っていた以上に頑張れー!!という気持ちしか出てこなくて。必死なのが伝わり、本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。そして改めて海乃美月の娘役芸の高さに気付かされました。あのドレスを銀橋で1番綺麗にみせることができるのは簡単なことではないと、相手役を最もかっこよくみせつつ自分も綺麗にみせる鍛錬されつくされたダンスは素晴らしいです。

 

次はお芝居の感想記事を書く予定です!(千穐楽すぎちゃいそう…)

 

 

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