丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

月組「DEATH TAKES HOLIDAY」観劇感想

こんにちは

 

もう配信も終わったし千穐楽もきてしまいましたが、個人的感想を記録することが1番の目的なので書いていきます。

プライベートがバタバタし記憶が薄れてきてしまったのでさっくりいきますよ!

 

まずこの作品なんといっても月城かなと・海乃美月が美しすぎる。いや元々綺麗なのは知っていたし、歴代トップコンビは皆さん素敵ですが、かつてここまで美に特化したコンビおそらくいないだろう…と思うくらい、息を呑むほど美しかった。

そしてこの作品は2人の美しさあってこそ説得力があるものだなと感じました。

 

月城かなとは難曲を歌いこなし、こんなに歌も歌えたのか…と改めて驚いてしまうほどでした。でもあくまでも歌を聴かせるではなく、芝居の延長として歌っているのがとてもぽかったですね。

人間を楽しむコミカルなところからどんどんシリアスになっていく感情の流れの表現も素晴らしかった。

それまで楽しくやっていたのにヴィットリオがサーキ(死神)に反論した時の「私を誰だと思っているのだ」という一言で一気に舞台に走る緊張感はこちらもビクッとしてしまうほど。静かな怒りめっちゃ怖くて良かった。

 

月組生は芝居が上手く特にコメディの間の取り方がとても素晴らしく、死神が人間になった時の楽しさとそれにビビる風間柚乃演じるヴィットリオの反応、うっかり聞いてしまった執事の佳城葵の反応の上手さはさすがのもの。だんだんとくまが濃くなるメイクもさすがでしたし、間の取り方から動きのコミカルさから何もかもさすがの一言です。

 

海乃美月は役柄としては本人の良さがいきるタイプではない夢みがちプリンセスだったけど、とにかく美しすぎて、それは死神も…迷いが生まれるよな…と納得。トートとエリザベートも含め、宝塚の突然の恋ってなんで?ってこと多いですが、あまりの美しさに大納得してしまいました。

そんなグラッツィアに振られてしまう婚約者のコラード蓮つかさ。久しぶりに路線男役ぽい役がきてまずは良かった。小並感の出し方が素晴らしかった。別に悪いやつではないけど、なんかね…みたいな現実にもいそうだけど言葉で説明するのは難しい塩梅の表現が上手くてさすがでした。

コラードに片想いのデイジーきよら羽龍。くどすぎず、でもしっかりと役を演じていて、作品の中の役としては大正解であろう演じ方でしたが、本人にとっては大丈夫かな?と思うくらいヒロイン気質がなくなっていたのが多少気になるところ。得意の歌は相変わらず上手かったですが、今回はみんな歌うまだったので特別目立つわけでもなかったのも本人にとっては少し不安要素かなと。

その点祖母役であってもしっかりヒロイン感というか可愛らしさを出してきた彩みちるはすごい。おばあちゃんをあんなキュートに演じるなんてずるすぎますし、英真なおきのおじいちゃんぷりもまた可愛いつくりだったので、劇中で1番可愛いカップルだったかもしれません。専科と路線娘役であんなにぴったりな素敵カップルに仕上げてくるあたり今回は彩みちるの役作りの勝利だと思います。デュエット曲も素敵でした。今回は英真なおきの出番が最近の中ではかなり多かったですが、まずお元気そうで本当に良かったなと思いました。

 

本作でちゃんとスポットライトが当たって嬉しかったのは白河りり。誰が娘2かと聞かれれば今回はアリスだと思います。長いソロ曲、トップスターとのタップにキスシーンと大活躍。彼女は月娘ぽいダイナミックな歌い方をするところがとても好きで、迫力がありましたし、未亡人としての寂しさを着飾って隠しているところの演技もそつがなく三拍子揃っているのに個性もあるすごい娘役だなと思いました。

アリスの亡くなった夫を演じた七城雅。新公主演を経て、一気にかっこよくなったのが分かるくらいスタイリッシュに進化していて驚きました。セリフや歌はほぼないですが、飛行機が落ちていくところの表情は観客がトラウマになるくらい不安でいっぱいで見事。

亡くなったロベルトの元相棒でデイジーの兄のエリックを演じた夢奈瑠音。茶色のつなぎでもスタイルの良さが分かるのはすごすぎると思いました。出番は少ないですが、楽しい雰囲気だったバケーションを歌1つでシリアスにガラッと変えたところは歌唱力含め素晴らしかったです。

 

デスホリのグラッツィアの死は、本人は清々しいにも関わらず少し最後にもやっと残ってしまうのは、母役の白雪さち花が先に亡くなったロベルトの死を受け入れきれずにいる遺された家族の悲しみをこれでもかというほど絶唱していたから。また1人娘が亡くなることにあの家族は耐えられるのだろうか…と、グラッツィア本人は愛の中で人生を終え幸せでいっぱいかもしれないけれど、遺された父母の気持ちを想うとつらくてたまりません。そして多くの観客にそう思わせるほど素晴らしい歌でしたね。

ついに9期上の白雪さち花との夫婦も全く問題なくなってしまった恐ろしき風間柚乃他の方もブログやSNSで書いていましたが、私も同じく、上手すぎて大丈夫か?となりました。トップより5期下の3番手が別箱2番手として演じる役としては老成されすぎていて。堅実安心の舞台運びすぎてもはや専科やオーバー95の上級生のような存在すぎて、本当に路線か…?!となってしまいましたね…。とはいえ心配になるほど上手かったのも事実。ちゃんと父親にみえました、貫禄も含め恐ろしい。

 

最後に若手について少し、涼宮蘭奈・天つ風朱李・雅耀は本当にどこにいても分かりますね!!みんなモブでもしっかり小芝居するところが頼もしい。

月城かなとにも勝るにも劣らないとんでもない美人がいる…と思えば、瑠皇りあ。輝いている、1人だけ輝きが違いすぎる。歌も相変わらず上手くこれで次の新公取れなかっなら逆にびっくりすぎます。デュエットを歌った菜々野あり。ダンスのイメージでしたが歌も歌えるのか。月娘はヒロイン気質とはちょっと違うけど実力者の層が厚い。

 

今作はブロードウェイでもオフブロードウェイといわれる規模の小さい作品。それが良い意味で宝塚の別箱とマッチして、トップコンビの持ち味ともあっていて、とても良い作品でした!!

あぁなんとか2回チケット持ってて良かった…内1枚は消えましたとさ…

 

次回の観劇感想は雪組ライラックの夢路 / ジュエルドパリ」の予定です。

 

 

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