こんばんは!
宙組「NEVER SAY GOODBYE」の幕が上がることが決まって良かったです!!
星組「王家に捧ぐ歌」のライブ配信を観ました。感想を書いていきます〜!
全体感想としては、なんか…既視感があるぞ…と思ったのですが、ロミオとジュリエットと被るんです。初めて気付きました。
赤と青の家同士の対決が、白と黒の国同士の対決に。モンタギューの1人息子がエジプト将軍、キャピュレット卿の娘がエチオピア王女と立場までそっくり。2人だけが国/家を捨てた先にある世界/街の平和を望んでいるにも関わらず、周りには理解されず味方にも敵にも非難されるという構図、死によって結ばれるというのも同じで、なんだか全体的にずっと既視感を感じました。
ロシアのウクライナ侵攻が現在進行形で進んでいる中で、強い国と弱い国が戦うという作品とその中で歌われる「戦いは新たな戦いを生むだけ」という強いメッセージ。もちろん世界がこんなことになるとは思わなかった時に再演が決まったわけですが、タイミングにしても内容にしても物事の本質をついているとドキっとしてしまいました。
ロシアものの作品はしばらくスカステでも禁止かな…。名作たくさんあるんだけどな…。
そしで問題の衣装、生観劇した人の感想では気にならなくなったという意見も多かったのですが絶対に前の金ピカの方が良かったと私は思います。
あの豪華さあってこその王家、白い布生地じゃやっぱりダメだーーーーと思ってしまいました…。というか終始衣装が気になりすぎて若干集中できなかった、、、。
エチオピア勢は良かったですね、黒に統一されてて個人のこだわりも感じられましたし、娘役も少ない中で歌が上手い人が多く配されていてアフリカの土の歌は本当にエチオピアの空気を感じられるような素晴らしいものでした。
それではキャスト別感想です!
ラダメス : 礼真琴
歌が、歌の迫力が、さすがのものでした。特にあの私だ!の歌は圧巻です。頭もキレそうだし運動神経抜群で1on1も強そうだし、それはあなたが将軍ですよね〜という感じでした。立ち回りがたくさんあるわけではないのに将軍としての実力がダダ漏れているのがすごいですし、だからこそアイーダへの「あなたはそんな男に惚れたんですか」の一言の時のかっこよさたるや…!たまりません。
嗚呼…金ピカで観たかったなあ…。それでも途中なんだか納得してしまうのはやっぱり実力でねじ伏せているからこそだと思いました。
1つだけ珍しく欠点的部分を述べるとすると、星は5組の中でもかなりメイクが濃いのですが今回の王家は特にすごくて。エジプト人は白基調なのは分かるのですが、顔白く塗りすぎです!!笑 月光イメージの照明にあたるともう真っ白で、しかも白髪ロングスタイルの鬘が相まって、あれ?トート閣下いる?!となりました。
アイーダ : 舞空瞳
今まで演じてきた役の中でアイーダが1番好きかもしれません…!意志のしっかりした強気で誇りを持った女性像がもともと似合いますし、ジュリエットでは気が強すぎるなと感じたもののアイーダはこのくらいでちょうどいい。ドレッドヘアがすごく似合って小顔をさらに演出していて、色黒のメイクも似合っていましたし、新衣装もアイーダだはスタイルの良さが出ていて良かったです。エチオピア人に対するイメージがあまりないのですが、どちらかというとハワイやタヒチの姫みたいでしたね。
演技の節々、歌い方に実咲凜音の面影をものすごい感じたので、すごく前作を研究したのではないでしょうか。
アムネリス : 有沙瞳
さすがに素晴らしいアムネリスでした。歌が上手いのはもちろんのこと、アイーダをいじめる迫力たるや恐ろしいものでしたし、なんといってもファラオになると決めてからの気高く強い女帝としての演技が見事です。王女はアイーダだけではない、アムネリスもまた王女なのだと。彼女にも守るべき国があり、父が大切であり、強く生きると決めた女帝としての表情は、女としての表情よりもさらに美しい。それを表現しているのがすごいなあ、と思いました。
ウバルト : 極美慎
かっっっこいい!!等身バランスが最強でエチオピアの黒い衣装もお似合いでした。そして狂気じみてる。怖いよ、怖いよ兄ちゃん…!美形で気が強いのがアイーダととっても兄妹でしたね。
真風涼帆が演じていた時も2番手にしては出番少ない(とはいえ何度も言いますが合流のタイミング的にあれが限界かと)とは思ったもののちゃんと2番手にみえたのですが、今回は2番手ポジというにはちょっと弱いかな…と思ったので、スターとして身につけなくてはいけない概念的何かというのはもう少し努力が必要なのかなと感じました。あと歌はもう少し頑張らなきゃですね…。ビジュアルが最強なのですが、それだけでOKという学年ではなくなってきたので…まあその辺りが三竦から抜け出せない理由なのでしょうね。
ケペル : 天華えま
白い衣装に色白メイクがこんなにも映えるとは!かっこいい!!エジプトの戦士としての勇ましさとラダメスの友人としての嘆きや優しさの演技が見事でしたし、立ち回りの美しさも歌の安定も素晴らしかったです。エチオピア人を蹴る時の冷たい顔と、ラダメスを地下に送り込む絶望の顔がどちらも最高でした。
暁千星の異動、綾凰華の退団から考えるに、なんだか卒業してしまう気がしてならなくて…舞台の端々からそんな雰囲気を感じてしまったのは私だけでしょうか。。。
メレルカ : 天飛華音
もう1人ラダメスいる…?と思ったらメレルカだった笑 さすがは正統血統です。ラダメス亡き後の将軍はメレルカだろうなあ。ダンスも立ち回りも安定、歌も上手くて完成度が高い。
なのになんだか絶妙に蓋されている感?が人事的には気になりましたね…。
カマンテ・サウフェ : ひろ香祐・碧海さりお
この2人顔が強すぎて本当にエチオピア人ぽい笑 エチオピア人知らないんですけどね…。屈強な戦士感があったのが印象的です。
アモナスロ : 輝咲玲央
ダントツに変な衣装だったのに謎に着こなしていたのがすごかった笑 迫力満点で、正気でもおかしくなっちゃっててもどっちも怖いという。でもその怖さあってこそ、あの息子と娘がいるんだな…と納得してしまったのでした。
全員分は書けないのでここまで!名作でした。
次の観劇感想は月組の予定です〜!
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