丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

月組新人公演「応天の門」配信感想

こんにちは

 

イースターです!おかげで海外が休みなので仕事が落ち着いており月組配信に間に合いました。

まだ本公演の感想が書けていませんが、先に新公を軽めに書いていきます。

 

まずは主演を演じた七城雅ですが、びっくりするくらいの安定感でした。もはやこれは1つの役替わりバージョンと言えるというくらい手堅かったです。前回のトムブキャナンは大人な役と本人の持つスター性が噛み合わず、うーーんという感じでしたが、今回は"若かりし頃の"菅原道真なのでとても自然でした。間の取り方も上手いし、セリフも聞き取りやすく、目の伏せ方や表情の作り方は本役から学んだなーという感じでした。歌は音程は安定、喉が開くと歌うまレベルまでいけそうな気配を感じました。

ヒロインの羽音みかも非常に手堅かったです。実際の学年差と持ち味から、本役よりも道真に対してお姉さんにみえたし照姫の華やかさがありました。歌は課題ですが正直月娘は歌える人が多いので、背の高さと艶やかさで上級生の抜ける綺麗な別格お姉様枠として活躍を期待したいです。

 

続いて2番手役に大抜擢の一輝翔琉は業平としての色気がたっぷりすぎて見事。こちらも非常に堅実で、同じく若手から抜擢されてきた暁千星・縣千・華世京あたりと比べるとスター性と勢いと舞台度胸で勝負するのではなく、計算された落ち着きがあるところが研3なりたてとは思えなかったですね。歌はかなり弱い印象を受けましたがまだ若いので伸び代に期待です。

3番手の瑠皇りあはさすがの迫力。その美しさと相まって基経のやり手感がムンムンでしたし、特に高子のきよら羽龍との場面は素晴らしかった。2人の中にあるピリついた雰囲気と濃厚な芝居により、全く新人公演とは思えないほどしっかりした一場面でした。この2人は頭1つ出ている完成度でした。

 

常行役の遥稀れおはカメラワークの不運もありあまり印象に残らず。そういう意味では本役として目立っていた礼華はるのスター性は一皮剥けたのだと思います。妹の多美子を演じた澪花えりさは可愛さ十分、とはいえ本役には華やかさと可愛さが及ばすということろでした。

そんな多美子本役の花妃舞音はさすがのヒロイン力。何をやっても圧倒的に可愛いですが、白梅も見事。本役の漫画感も取り入れられとても安定して脇を固めていました。常に一緒に出てくる長谷雄は同期の和真あさ乃。とても本役に寄せていましたしコミカルな動き含め芝居も高水準で安定。白梅と長谷雄の2人は本役が漫画を大切に踏襲いる役作りなのでそれに合わせている感じで、遠目では見間違うほど寄せられていました。あみちるに見えるレベルを研4なりたてとは素晴らしいです。

 

続いて本役上級生組。長を務めた白河りりはすごかった。さすがに老け具合は無理があるものの全ての項目において欠点なしで素晴らしい。彩路ゆりかの芝居の月組感は素晴らしく、さすがに本役の光月るうが上手すぎて及ばないものの、本公演に出ていたとしても十分な出来栄え。今回みんな素晴らしかったですがMVPを1人選ぶとすれば、天つ風朱李の清和帝です。切れ長の美しい平安メイクによく通る声、なにより高貴な雰囲気が堪らないです。彼女は歌もダンスも上手いので同期に一輝翔琉がいようとあがってくると感じました。

 

國道と吉祥丸を演じ分けた真弘蓮も見事。全く別の人にちゃんとみえましたし、どちらもしっかりクウォリティが高かった。特に吉祥丸と基経の場面の最後に「はい!!」という時の表情は、やっと藤原でみつけた良い人という喜びが出ていて素晴らしかった。

最後に大師を演じた涼宮蘭奈。本役の艶やかさとは違いましたが、出てきた瞬間の華やかさは印象深く舞も綺麗でした。

 

今回は流石に本公演超え!とはならなかったですが、新人公演のレベルとしてはかなり高クウォリティで、新公っぽい〜というのが全くなかったあたりすごいですね。

 

最後に、次の新人公演は瑠皇りあ主演でお願います!!!

 

 

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