丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「愛するには短すぎる」観劇感想

こんにちは

 

全国ツアー観てきました!ずっっっと念願だった「鎌倉市出身!朝美絢!!!」が聞けて大満足なのでした。

 

さて先にジュエルドパリ。トップコンビ+2番手がいるので場面変更はなし、強いていうなら叶ゆうりパイセンのクレオパトラの背中が広すぎてソラカズキとは違う恐ろしさがあったこと、中詰すみれの花で何事なかったかのように3番手ポジを務めてくれた凛城きらありがとうございます。という感じです。

DVDの日だったから版権のためにクレオパトラとLady Diamondsがそれぞれフランス語と英語でしたね。あの公演だけなのかな?

あとは今回は1幕の方の感想だけで勘弁ください〜

 

私は初演もちえねねまさちゃぴも映像含め観劇していなかったので、普通にこの2人最後はどうするんだろ…と思いながら観劇していました。

そして観劇後ブログやSNSで感想を読みましたが、誰1人触れていなかった。だけど私はずっっっと考えてしまった。この話、ナンシーからしたら最悪だなと。宝塚のトップコンビの恋愛だから綺麗?いやいやそんなことはない。ナンシーに失礼すぎるぞ。

 

まず彩風咲奈演じるフレッド。ビジュアルも良く立場も良いからモテるし素敵な婚約者までできたけど本人は案外素朴な青年で、淡い初恋の幼馴染に再会して初めて本当の恋をする。悪気や駆け引きなく、自分はかっこいいか?と聞いてしまうところや最後バーバラと別れるところもぐちゃぐちゃで、その完璧ではない姿こそ正塚先生の描く不完全なかっこよさであり、感嘆してしまいました。

ですが!この後何も知らずに婚約し結婚するナンシーのことを考えたことはありますか?!幼馴染、本当の初恋、4日間だけ、それはもはやいいとして、フレッド一生心中では君が好きとか誓うなよお…もしこの後本当にナンシーのことをバーバラ以上に愛するようになれたとしてもなれなくても、なんかみんな辛いよ…。まあそこが先生の描く良さでもあるんですけどね。

 

バーバラ役の夢白あや。船での公演が好評なのは君のおかげ!と言われるだけの華やかさ、フレッド、アンソニー、フランクに同時に言い寄られるだけの良い女感、どこを切り取っても完璧にバーバラでした。やはり彼女は芝居の人だなと思いますし、最初に船員姿で出てきた時の圧倒的真ん中力が素晴らしかった。

最後ちょっとモタモタしているフレッドに対し、言い逃げのように去っていくバーバラの切ないこと…。婚約のことだって分かっていたし、これから歩む道がバラバラだって頭では分かっていたけど、本当はここから無理矢理にでも連れ出して欲しいという思いと、現実の難しさをぎゅっと詰め込んだ最後の夜の場面は本当に切なくてキュッとなりました。

 

アンソニー朝美絢は軽さと真面目さの塩梅がちょうどよく、あんなにかっこいいのに自分の恋よりも親友の初めての恋の背中を押してしまうあたりに人の良さが出ていて、一応三角関係だけど重苦しさは全くなくバランス感が素晴らしかったです。アンソニー本当に良い人なんですけどそれを押し出しすぎるとフレッドが霞むし、かといって中途半端だとアンソニーのキャラがうまく出ない難しい役どころだと思うのですが、完璧でしたね。

友情は永遠なんだろうなと感じさせるさきあさ芸もここまでくればさすがのもの。久しぶりに辛くなさそうな姿がみれて満足です笑

 

正塚ミューズであり正塚専科となってしまっている凛城きらのオサバリンはさすがのもので、作品の雰囲気を壊さずに笑わせて砕けた雰囲気にしてくれる塩梅の見事さが先生が毎度採用したくなる理由と納得もいくものです。

オコーナーの諏訪さきは、モテるし女にはだらしないけ仕事はきっちりやる系のかっこよさが光りました。

有栖妃華のキャサリンぶりぶりグイグイ芝居もよくて、真那春人のスノードンとの浮気に勘付いている妃華ゆきのの怖いこと。それにしても女の趣味が分かりやすすぎるぞスノードン。

叶ゆうりの船長はアニメで絵に描いたような苦労船長で安定に存在感があって上手い。一禾あお・壮海はるまの別格若手スターコンビを擁した船員たちもセーラー服がよく似合って華やか。

天月翼・沙羅アンナは何やらせても上手いし、変装が普通にうますぎて誰か分からなかった笑

 

金か俺かという酷い2択を出す華世京のフランク。優しい時もある…と抜け出せなくなりそうな危険な香りがプンプンする絶対に近寄りたくないが魅力的な男の表現が随分様になっていて学年を考えるとすごい。しかし今回はバーバラの方が一枚上手でさらに気が強そうだったので、まあ負けちゃうかあ…と3学年下というのが仕方なかったかなというところです。

紀城ゆりあ・音彩唯のデイブとドリー。この2人が同郷で幼馴染で恋人だけど…という関係性に同期だからこそ醸し出せる雰囲気と距離感が相まって、なんだか萌が詰まっていました!!大切にせてやれよおデイブ…と言わずにはいられない、でもきっと本心では好きなんだろうなと感じさせるずるさがあり、昔少女漫画で感じたような平成の月9のような雰囲気でした。

 

今回の感想はここまで!

次回観劇感想は花組「鴛鴦歌合戦 / GRAND MIRAGE!」もしくは雪組「双曲線上のカルテ」の予定です。

 

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