丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「海辺のストルーエンセ」観劇感想

こんばんは!

 

星組東京宝塚劇場「ディミトリ / JAGUAR BEATS」雪組神奈川芸術劇場KAAT公演「海辺のストルーエンセ」それぞれ千穐楽おめでとうございます!

横浜に診察へ伺うため8時頃起床し興味半分で月組東京の友会先着ログインしてみようとしたらもう弾かれました……難易度がガッツリあがっております。コロナ禍の時ほどは簡単ではなくなっているな、、と。2次抽選で当たりましたしカード系も持っていますので、早々に退散です。

 

さて、無事にストルーエンセ先生に診察されてきました。

指田珠子先生の作品。私は龍の宮は観ていないのですが、薄暗く不穏な雰囲気とフレンチミュージカル調なつくりは冬霞の巴里と重なるところもあり、先生の得意とする世界観がなんとなくみえた気がします。全体的に暗いですが、話がしっかりしているし伏線も回収され、ハッピーエンドがどうやってもみえないからこそドキドキしてしまう臨場感と、前半中心に時折混ざられるフレンチミュージカル調の難しいナンバーがなんだか余計に不安を煽られるこの感じ…!!これはぜひ大劇場デビュー作は2幕ものの1作目、2幕にはヨシマサやダイスケなどのド派手ショーの組み合わせで観たい感じです笑

ストルーエンセもハラハラしながら最後まで観劇しとても刺激的で楽しかったです。

 

ではキャスト別です。

 

ヨハン・ストルーエンセ : 朝美絢

今までどんなに不穏な時代でも治安が悪くても生き延びてきた朝美絢。ついに死す。権力と欲望を求めるがあまり周りが見えなくなるこの感じ、そうこれこそ雪組のオハコ!!!という感じで、組替え後初出演だったサンジュストがよぎりました。

特筆すべきは最期の演技。呼吸が荒くなるのを客席全部で一体となって見守り、文字通り「息を引き取る」演技。素晴らしかったです!!

 

カロリーネ : 音彩唯

フランス人形のような可愛いお顔で、声も綺麗でセリフがよく聞こえ歌も上手く、なにより抜群のヒロインオーラです。今回は若き王妃という役どころがピッタリでしたが、顔のイメージにあわない役がきた時にどうなるんだろう?と思いました。

パンツスタイルでガツガツ踊る姿はとても溌剌としていて良かったですし、朝美絢とは美男美女で縣千とはサイズ感のギャップで男らしさ女らしさを際立たせあい、彩海せらとは可愛いコンビで、どんな男役ともしっくりくるのは娘役の鏡だなと!

 

クリスチャン : 縣千

「私はまたお飾りの王になってしまった」という台詞を黄色の衣装で言わせるのはたまたまといえずるいです。たしかに前回もそうでしたよね…となりましたもん笑 いつか立派な国王となる姿がどこかの作品で観られますように。

歌はまだまだ課題ですが、クリスチャンとして至らないなりに勉強して頑張ろう!というガッツが、本人のスターとしてのガッツと重なったのが印象的。

クリスチャンが頑張れば頑張るほど、観ているのが辛くなり…王妃とも仲良くしたいのにストルーエンセのことは信頼しているのに……とこちらがすごく辛くなるほどでした。そこまで心動かしてもらえたことに感動です。

 

ユリアーネ : 愛すみれ

普段あれだけ愛嬌のあるタイプの彼女があれだけ冷たく貫禄たっぷりに演じているのは珍しいですが、さすがの実力で見事に怖かったです。

ユリアーネは悪役というわけではないですが、ここがドッシリしていないと話が微妙なクウォリティになってしまうのでその点では果たしている役割が素晴らしかったです。

 

スサンナ : 白峰ゆり

国王の遊びの愛人である劇団員の役なわけですが、外国人風の顔もあいまって、映画とかでこういう人みたことあるー!となる完璧さ。指田作品の世界観にはバッチリでしたし、ちょっとした仕草含めてイメージそのものでした。今作のMVPです。

個人的には愛すみれと95期2人でフィナーレの挨拶するのも刺さりましたね。

 

女官・神学者妃華ゆきの・麻花すわん・叶ゆうり

見本のような貴族に、見本のような宮廷仕。さすがの一言。この2人が作り出す本物感が奥深くしてくれましたし「悩むなら私のことだけにしてほしいものだわ」と言う伯爵夫人には痺れましたね。

すわんちゃんパステルブルーの髪×輪っかドレスは大正解。めちゃめちゃ可愛いし、ぴょんぴょんとかうさぎの真似までして頂きもはや感謝です。

 

侍従長日和春磨

今まで1番目立つポジションでしたが、面白小物オジサンも爽やかにコミカルにこなし、お芝居もすごく安定していて、次期別格四天王としての名乗りをあげはじめたな…!と思いました。101期の縣同期枠としての活躍もこれから益々期待です。

 

侍女エリザベート華純沙那

演技がやっぱりとんでもなく上手い。カロリーネに対しての優しさ、それゆえの王様に対しての気まずさ、ヨハンへの淡い気持ちが見事に表現されていて、下級生が抜擢されてる!感が良い意味で全くなかったです。

 

ベルトンストッフ(息子) : 紀城ゆりや

安定感がすごい。こちらも若手が抜擢された感を全く感じさせず、宮廷の上級生チームと対等に芝居していました。その舞台度胸もお見事。歌も上手で芝居もしっかり、舞台度胸もあるのでこれからがますます楽しみですね!

 

 

今回の感想はここまで。

次回観劇感想は、雪組「BONNIE & CLYDE」の予定です。

 

 

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