こんばんは
昨日は久々のロミジュリ考に文字数を使いすぎてしまい、キャスト別にいきつかなかったので、本日はキャスト別感想を書きます!
ありがたいことにA日程も観られるので、ロミオはじめAB共通キャストは、後日Aもみてからにしたいと思います。
前記事でも書きましたが、2021ロミジュリB日程の全体的感想は、死に転がされる不器用な青年たちという感じ。でも死は支配するのではなく、遊び場・餌場にヴェローナを選んだだけという感じでした。これは多分愛ちゃんの死だからこその感じ方だと思います。
死 : 愛月ひかる
噂には聞いていましたが、本当に本当にすごかった!!!というか、めちゃめちゃ怖かった。
死って今までは演じてきたメンバー的にも若手の登竜門という感じでしたが、愛ちゃんが演じたらちゃんと2番手役にみえたというくらい存在感が出ていたのが流石でした。恐ろしや。
死は基本的には無表情でヴェローナの民たちを見つめていて感情の動きはほとんどなく、誰かが死ぬその瞬間まで微動だにしないのに、死ぬ瞬間に手を伸ばしてフッと魂を掴み満足そうに食べていました。
えええまじで怖ぁぁあああってなりましたとも笑
分かりやすいのはマーキューシオの死の場面。倒れたマーキューシオを囲むモンタギューの青年たちを少しだけ離れたところから無表情で見つめ、あの感動的な死ぬ場面でも微動だにしない。ただ死ぬ直前の瞬間に手を伸ばして魂食べてました。
あと個人的に印象的だったのは、「世界の王」の場面で気付いたら立っていたこと…!
世界の王ってロミジュリの中でも1番明るく勢いのある幸せな場面のはずなのに、気付いたら少し離れたところに立っている死が、この若気の勢いがそのまま死に繋がっていくことを示唆しているようでゾワッとしました。
ロミオとジュリエットが死ぬ場面で、とても満足そうに笑っていたのもすごく残っています。
ヴェローナの1番美味しいの食べちゃった〜楽しかった〜て感じで笑ってたんです…。
そしてその後に両家が手を取り合い始めてからものすごく不服そうな顔されていました。
最後は愛と一緒にロミジュリの後ろに立つわけですが、愛を見つけたとか愛を受け入れたとかには私には見えなくて。不服だけどヴェローナでは楽しんだから愛に譲ってやるよみたいに見えました。
兎にも角にも噂以上の素晴らしい愛ちゃんの死でした。観れて良かった…!!
ティボルト : 瀬央ゆりあ
「本当の俺じゃない」で歌っていたような純粋な子どもだったんだろうなというようなティボルトでした。
本当はモンタギューみたいに仲間欲しかったんだろうな…と感じました。ジュリエットに兄弟がいれば、ジュリエットに好きだと言えて女とはいえあの気の強いジュリエットと分かり合えてキャピュレットの未来を語り合えていれば、なんてタラレバ言いたくなるようなティボルトでした。
そして一人ぼっちだからこそ、叔父叔母からのプレッシャーやキャピュレットのみんなからの憧れで追い詰めてしまったが故の尖り方だったのかなという感じで、せお本人の優しさや役に対するプレッシャーが良い意味でティボルトに反映されているような役作りでした。ロミオに殺意ほどの怒りを抱いたのは、そんな1人で思い詰めているところに仲間にも恵まれたロミオが、唯一の心の拠り所ジュリエットまで取り去っていって我慢の限界がきてしまったんだろうな…可哀想なティボルト…となるような同情を誘うティボルトでした!そういう意味では狂気には少し欠けるのかも?
ベンヴォーリオ : 綺城ひか理
最高でした。たしかに愛ちゃんの死も良かったんですけど、あかさんのベンヴォーリオを観れてB日程を観に行って本当に良かったと思いました。
歌が上手いらしいことも知っていたものの実際あんまり聞いたことないしな〜と思っていて、オーラや存在感の出し方もあと一歩なんだけど殻を破る何かが欲しい…と思っていましたが、今回のベンヴォーリオこそがその時だったと感じました!!
「どうやって伝えよう」をはじめとした他の曲もものすっっっごく上手でしたし、メロディの中に優しや感情がしっかりのっていて素晴らしかったです。
2幕の喧嘩の場面では、喧嘩の中で唯一ロミオの声に気付き、心変わりしていく様がすごく丁寧に演じられていて、ちゃんと観客の目を引くように存在感が出されていました。
本当に素晴らしいベンヴォーリオでした。ぴったりでした。この時を待っていたんだなと思いました。観ることができてよかったです。
できればベンヴォーリオの本命にして欲しいと思いました…笑
ロミオ・ベンヴォーリオ・マーキューシオのバランスが非常に良かったのも言及しておきたいところです。珠城・輝月・朝美のバランスに似ていました。
マーキューシオ : 天華えま
尖ってましたね〜!眉毛に剃り込みまで入れたあたり相当尖ってるなこいつって感じだったんですけど、心が子どものままで夢みがちなロミオと大人で心優しく正義感強いベンヴォーリオとのバランスが、思春期で反抗期で尖っているマーキューシオで取れていて良かったです。
熱くて仲間思いで、それゆえに尖っているマーキューシオは、星組生え抜きならではの熱さと仲間への気持ちが上手く出ていて、星組ロミジュリっぽいマーキューシオでした。
歌はロミオとベンヴォーリオに比べて劣る部分があるので課題なのかなって思いました。
パリス : 極美慎
まぬけで気取り屋。でもイケメンじゃないですか?!馬鹿だけど、あれが可愛いな〜て思ちゃったらもういいと思うんです笑
ジュリエットも見知らぬ人と結婚は嫌だっただろうけど、もう少し時間をかけて出会えてたら違ったりして…?気が強そうなジュリエットでしたので、母性本能わくかも?!
綺麗なお顔がパリスのロイヤル感をマシマシにしていましたし、歌も演技も良かったと思います!
フィナーレでピンク?紫?の髪まとめたところがかっこよすぎました。
ヴェローナ大公 : 遥斗勇帆
歌も演技も立派でした!!が、マーキューシオの叔父には年齢的に見えないというか、やはり両家のお父様の方が強そうで、最近大公になられたのかな?て感じでした。
やはりどの大公みても思うのが、輝月ゆうま最強説ですよね笑 研4(今で言えばなんと103期!)であの貫禄すごすぎました。
愛 : 希沙薫
ごめんなさい…私さ、死をオペラで追いかけすぎて、全然愛をみれてないんです。
せり上がりしてきたところしか見てませんでした、すみません!!!
最初のリフトすごかったです
またAパターンみるのを楽しみにしたいと思います!
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