丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

愛月ひかるに贈る

こんばんは

 

宝塚の2021年の公演が全て終わり、ついに愛月ひかるが卒業しました。

私が勝手に退団者に言葉を贈るシリーズ、今回も書いていきます。星組は個人的に5組の中でも私が最も詳しくない組でして…なので今回の贈る言葉愛ちゃんのみとさせて頂きますこと、ご了承ください。

 

宙組を初めて観劇したのはおそらく「美しき生涯-石田三成-」なのですが全然記憶はなく…笑

この時の新人公演主演が愛月ひかるだったのですね。その時の認識はできていなかったのですが。初めて認識できたのは「王家に捧ぐ歌」。とにかく真ん中3人のガタイが良い!笑 黄金の衣装を日本人女性がこんなにも着こなすのか、と思いました。

 

そこから私が観てきた役は、ルキーニ、金沢、ラスプーチンと、とにかくキャラが濃い!

宝塚の男役としてかっこいいか、という次元にはいないのです笑

特にラスプーチンは悪役だけれども、悪いことをしようとしているのか本当に宗教心が強すぎてああなっているのかの微妙なラインで、それがまた怖い。あの独特の雰囲気を出すこと、そして大階段での見事な死に様は宝塚屈指の名場面とも言えます。決してかっこいい役ではないけれど、あのラスプーチンこそ彼女の実力が真に発揮された公演だと思います。

 

忘れられない組替え発表。まずは芹香斗亜の宙組移動。キキちゃんにとっても愛ちゃんにとっても幸せではないのではないか…とすっっっごくモヤモヤしました。

当時卒業がチラチラみえてきた明日海りおの下で着実に2番手として経験を積んできたのに、新トップの下に異動となることは、キキちゃんのトップ就任が確実に遅れたと解釈せざるを得なくて…。結果は現在みなさんのご存知の通りです。

さらに朝夏まなと体制でしっかり3番手を務めた愛ちゃんはきっと2番手に上がる!とみんなが思っていた中で、同期が真上に降ってくるというのはキツかったのではないかと思います。

 

そこでモヤモヤっとしていた最中、今度は愛月ひかるの専科異動。久しぶりの路線スター格の専科異動にヅカファン界はざわつきました。各組に出演するときどんなポジションになるのか…この異動にはどんな意味があるのか…そしてあれだけ御曹司として大切に大切に育ててきたスターの扱いとして宙組は何を考えているのだろうか…。

けっきょく本公演には1度も出演することなく、早々に星組への異動が内定。この時正直もうトップスターは無理かもしれないけれど本当に良かったととても安心したんです。

 

紅ゆずる・綺咲愛里・礼真琴の生え抜きトリオで率いたところから、3番手の七海ひろきが先に退団し、星組2番手どうするんだ?!と本当になっていた時代。今と同じ組内候補は瀬央ゆりあ一択ものの、当時は月城かなとが次期2番手かな?くらいで珠城りょう退団発表前、朝美絢は4番手、桜木みなとは3番手という状況でのせおっち2番手は今以上にあり得ない、ほぼ0%でした。

そこに組替えが発表、これで星組は安泰という安心感と遠回りしたけど愛月ひかるが2番手になるぞという喜び。

これまで沢山の役を演じてきた中でもこれだけ必要とされた時は他にはなかったでしょうし、舞台上であれほどの存在感を感じたことはなかったと思います。

 

愛月ひかるの圧倒的存在感、特にやはりロミオとジュリエット」の死は凄まじいものでした。完全に、死がヴェローナを翻弄しているという新しい解釈を観客にさせる凄み。今までと出番も振りも変えているわけではないのに、本人の存在感だけで役を今までと全然違うものにしたのですからすごい以外の言葉はありません…!

 

卒業を決めた後の発光するような輝きは本当に美しく忘れ難いですし、もしかしたら悔しい思いとかあるのかな…と少し思ってしまった部分もあったのですが千穐楽の輝くような表情をみたら、こんなにも美しく清々しく卒業できる姿をみれてこちらまで幸せだなと思いました。

それくらい千穐楽ライブビューイングでの表情は輝いていて、本人が光を発しているのではないかと思うほどで、ものすごく穏やかな聖母のような表情で微笑みながら組子をみつめていて、本当に心温まる素敵な千穐楽をみたなという気持ちになりました。

また、別に不仲を疑ってはいなかったけれど、そこまで器用そうではないことあいが、ものすっっごくお互いを信じ合って仲良くやっていたことが緞帳前で分かりましたし、サヨナラショーでは完全にトップスターのオーラを消した礼真琴の粋な気遣いをみた気がします。たしかにあのサヨナラショーの瞬間、トップスターは愛月ひかるだったのです。

 

ここ最近の路線スターの中では最も人事的影響を受けたというか、いろんな(主に宙組初の生え抜きトップという)しがらみがあった故に、思うようにいかない部分や悔しいこともあったとは思います。

それでもそんな苦悩の時期をファンとして見守り続け、そこから解き放たれた卒業を決めた時に魅せてくれた愛月ひかる本人のもつ魅力・煌めきは本当に輝いていました。最後にあの姿をみることができて良かったと心から思います。

本当にありがとうございました!

 

愛月ひかる、星組退団者の皆さんの今後の人生が幸せにあふれることを祈っています!

お疲れ様でした!ありがとうございました!!

 

 

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