丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

花組「激情 / GRAND MIRAGE」観劇感想

こんにちは

 

私は2023年の観劇を終え、花組全国ツアーで納めました。今年の観劇感想も残るところ2つ!諸々忙しく千穐楽終わってから書き終わったり、記憶が曖昧になり薄っぺらいものもありましたが書ききることに意味があり、今年も続けられて良かったです。

 

さて、「激情 -ホセとカルメン-」という作品は私の中では月組 珠城りょう・愛希れいか版のイメージがあります。ストーリーについて改めて感想を書くつもりはありませんが、最近のオリジナルに慣れていると最初からバッドエンドがチラつきすぎて少し中弛みを感じてしまったこと、でもバッドエンドがみえているからこその焦燥感を一緒に味わえるところは柴田作品の美しさでもあるななどと思いました。ではキャスト別です!

 

ドン・ホセ : 永久輝せあ

再演されると決まった時、ひとこちゃんまた不幸に堕ちていくというところに同情しつつ、絶対に素晴らしい愛に飢えて闇堕ちするホセになる…と信じられました。結果は案の定、素晴らしかったですね。闇堕ち演技で右に出る者なしです。「また人を殺してしまった…」の台詞をあそこまで説得力とリアル感で言える人はなかなかいません。雪組の不幸と闇落ちの血筋は濃い…。

今回のホセで興味深かったのは、カルメンに心惹かれているけれど、ミカエラといる時の方が幸せそうなこと。ホセの母から受けた愛情や本来の根っこの部分にある優しさ(そこが赤と黒のジュリアンとは違う)みたいなのがミカエラとの時だけのぞくのが切なさをより強調していて良かったです。

 

カルメン空美

毎回ヒロインのたびに試練が与えられ、それを乗り越え立派な娘役と育っています。今回も試練でしたね。カルメンとして激しく生きているのに無理を感じて、本当にそうしたいからそうしているのではなくどこかで穏やかな生活を望んでいる気がするとみせてしまったのは、ある意味新しい解釈として興味深くもあり、でも柴田先生のカルメンとしては物足りないのかもしれません。私の記憶のカルメン愛希れいかだからこそ本当に自由に尖っていたので余計にそう感じたのかもしれません。その点では死に際にみせたホセへの愛も許しの部分は少しだけカルメンの温かで穏やかな部分が垣間見えるようで良かったです。

 

メリメ / ガルシア : 凪七瑠海

メリメが場面をキュッと締めるとこは流石の一言。同じ役をやっているからこそ感じますが、月組版ではそんなことを思わなかったので、やはり主演との学年差や専科としてさらに磨いた実力ゆえです。特筆すべきはガルシアの方で、この人だけはロマの中でもマジで怖いっていうのがビシバシと出ていて、そんな恐怖のガルシアに唯一噛み付くのがホセだからこそホセの向こうみずな性格とカルメンとの破滅的な愛が際立つという、オーラから全然違って本当にすごかったです。

 

エスカミリオ : 綺城ひか理

良い意味で胡散臭い笑 ちょっとロミジュリのパリス伯爵に通ずる感じの何でも持ってるナルシストだからこそこんな感じという役作りで、暁千星の若気溢れる失敗知らずな感じとはだいぶ違ったけど、そのちょっと余裕ある感じが良くて。カルメンが一杯一杯のホセに少し嫌気がさしたときに現れる男としては完璧でした。

 

激情のキャスト別はここまで。

続いてショー「GRAND MIRAGEつい先日まで大劇場で上演していたショー。

柚香光が抜け、凪七瑠海が入ることにより、ネオ・ロマンチックレビューが、ロマンチックレビューに戻った感じ。正しい岡田作品が良くも悪くもありましたね。

とにかく空いた場面を全て埋めてくれたカチャのノーブルさと安定した舞台運びには感服。さすがの一言です。

永久輝せあのセンターのショー、特にロマンチックレビューはとても正解の色が強くて。真ん中に立つのに何の不安もなく、特にシボネーの場面はしっかり音にはめてくるのが気持ち良いですよね。

しかし同時に、柚香光の代わりは厳しいのだと強く感じずにはいられませんでした。あのオーラは誰にも真似できないし、作品自体を全て自分の色に染めてしまう力は他の人では及ばない。

今回は直近で今のトップが上演しているショーを持っていくという損というか運が悪かったと思います。きっと永久輝せあのために書かれたショーに巡り会えば印象が変わると思います。

 

さて今年の観劇感想もラスト1回!最後は花組「BE SHINING」の予定です。

 

 

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月組「フリューゲル-君がくれた翼-」観劇感想

こんにちは

 

無事に千穐楽を迎えた月組「フリューゲル-君がくれた翼-」

千穐楽ライブ配信も観劇しましたが、今までみた中で1番多くの人が顔がびしょびしょになるくらい泣いていて、それだけ背負っていたものの重さ、仲間を失ったことによる悲しみを超えて、舞台上で笑顔をみせてくれていたのだと思ったら胸がキュッと痛くなりました。誰よりも最初に組子にお礼を伝え、緞帳前でもう一度組子への拍手をお願いする月城かなとのトップスターとしての姿にもまた胸がキュッとさせられました。

 

さて、千穐楽は過ぎてしまいましたが、観劇感想です!

 

まず失礼ながら、やればできるじゃんヨシマサ〜!!となったのは私だけではないはず。夢幻無双がなかなかになかなかで、CITI HUNTERはプロローグが1番盛り上がって終わるという印象が強すぎて…今回のフリューゲル、ちゃんと最後までしっかり話が描かれ、伏線も多すぎず回収されて、スターの見所もあり、なにより月城かなと・海乃美月のトップコンビが魅力的にみえる距離感と関係性を描きだしていました。

 

月城かなと演じるヨナス・ハインリッヒという役は"普通の"軍人で。もちろん母との過去とか引きずっているものもあるけど、それが全面に出てしまっている拗らせ坊やではないし、東西ドイツ統一のための高い志やリーダーシップがあるわけでもない。あくまでそんな人たくさんいただろうなーくらいの普通の人なのに、とっても魅力的で。軍人として真面目堅物、なのに展望台の上でだけ物腰柔らかく話すのずるいですよねえ。部下たちに好かれている人柄の温かさがじわじわ感じられるような人物に描き出すあたりさすがの芝居力と思いました。

 

アフガンの戦場の場面、髭を生やして恋人を託して亡くなるワイルドなアランの瑠皇りあがシンプルにかっこよすぎる。前回も前々回も子役で可愛いイメージが強いですが、ワイルド系もハマるとは!先生の餞別の気持ちが強すぎるのか蓮つかさがバイトをしすぎて混乱をうみます笑 そして元男役がいきているのか天紫珠李の女戦闘員が女性としてかっこよくて良い。

DDR桃歌雪のアンジーは語りも明瞭快活で歌唱のソロシーンも力強く、しっかりした実力で舞台を支え大納得の抜擢。また代役の咲彩いちごも劣らないクォリティで月組の未来を感じました。

 

ヨナスのチームにいる英かおとは良い感じの体育会系シゴデキ兄ちゃん演じさせたら右に出るものはいないほどしっくり馴染みすぎているし、礼華はるのほどよく脳筋な感じもキャラが濃すぎず薄すぎずバランスが良い。天愛るりあのミーハー女子な感じもぴったりで、1番難しいであろう喜怒哀楽の読みづらいリンを演じた白河りりは普段真面目で冷たく固い感じなのに、ちゃんとヨナスを信じていたりルイスになついていたり、ヨナスの家でうとうとしちゃったりと可愛い一面もあって限られた出番で魅力的にみせるところが素晴らしかったです。

 

西側はまず登場する社長の空城ゆうがシンプルにかっこいい。少し若い頃の輝月ゆうまを彷彿とさせる感じ。

強気で言いたい放題やりたい放題とみせかけて、ちゃんと社長に言われたら渋々仕事するし地に足はついているナディア・シュナイダーという役柄をバランスよく表現する海乃美月はやっぱりすごいなあと思いました。天真爛漫な彩みちるナディアもとってもキュートでそりゃ人気だよなという感じでした。海ナディアがプンプン怒るタイプとすると、彩ナディアはプリプリ怒るタイプです。

あっという間に転生した瑠皇りあは顔が良すぎてSNSあったらあのダンサーイケメンすぎ!って絶対話題だし、どこにいても目立つ涼宮蘭奈・天つ風朱李・一乃凛

 

マネージャーのヘルガ菜々野ありは、個性的で可愛いキャラクターを上手に描いていましたし、キャラが濃いのに話を邪魔することなくヘルガとして存在するのが見事でした。代役は新公の美海そら。こちらのヘルガもとっても可愛くて、彩ナディアとのバランスが取れていたのが印象的です。

風間柚乃のルイスは明るくて振り回されて笑いも取れるのに、所々で仕事のちゃんとできる人感を醸し出せるところが本当にさすが。難しい役をこなすという感じではなく、普通にいそうな人を普通にいそうに表現するというその自然さが見事だし芝居が上手いと言うまでもないくらい上手くて相変わらずすごかったです。

 

社会主義チームからヴォルフの鳳月杏、良い意味で肩の力が抜けた演技をするというか、この話では悪者として描かれるけれど決して悪気があったわけではなく彼は彼の正義に基づいて真っ直ぐ生きていただけという根本の人は良い人であるというそこはかとない柔らかさが良いですよね。最後に男役としてかっこいい格好がたくさんあって良かった蘭尚樹、癖のないただの悪人をやらせても抜群に上手い佳城葵、存在感がありすぎて立ってるだけでちゃんと怖い大楠てら、鋭い女政治家感がすごい妃純凛とチーム全体的に高クウォリティなあたりさすが月組

 

学生運動のリーダー?先導役である神父の夢奈瑠音はたしかに若い人に好かれてそうで裏で教育してそう!となりました。元気一杯のきよら羽龍「案内は私に任せてっ!」と自信たっぷりに友達のことを思うところが等身大でかわいい。そしてゲッツェ彩海せら。もう君が学生運動のチームにいる時点で失敗するなこれ…と思ってしまったよ。なぜか人民警察にも可愛がられてるゲッツェ

 

ヨナスの母白雪さち花。上手すぎないか?!記憶が朧げな哀しい女性、しかしちゃんと愛しい息子のことは片隅で記憶がある、だからこそまた切ない。名演技でした。そして弁護士の蓮つかさは本人の温かみが出ていて、他にも救われたユダヤ人はいるのにあえてこの人は恩を返しひきたんだなというところがホロリときます。

 

と、ここまでザーーーッと大まかに登場順に感想を書いてきたわけですが、登場人物がとても多い。組子できる限りに出番と見せ場を!という先生の意思を感じます。

でも意外とストーリーはシンプルで、①サーシャ脱出 ②ナディアを守れ ③壁崩壊と親子の絆 の3本立てのみ。だからこそぐちゃぐちゃにならず綺麗にまとまった話になったし、エピソードが1つずつ終わって進んでいくのであきもこない。いやはや先生できるではないか!!

 

サーシャ脱出のところ、個人的に興味深いのは学生運動の教会のみんなは東西統一のために運動していてその1つがサーシャである中で、ヨナスは完全に命の恩人の遺言を果たすという個人的な事情だけのために一所懸命なんですよね。本来はみんなのリーダーではないタイプという表現の仕方が見事だなと思いました。

ナディアのホテルに駆け込む場面では、ナディアの咄嗟の頭の回転の良さがその後の東西統一運動に積極的になるちゃんと頭で考えられる人であるというヒントにもなり上手い!と思わず思いましたね。

 

ナディア救出では捕まったヨナスを助けにきたトーマに、

ト「すぐにルイスさんと合流を!」

ヨ「ルイス?」

ト「ナディアさんが危ない!」

ヨ「ナディア?!」

という単語聞き返すだけの会話で全然頭働いてないのが可愛くてツボでした。

 

親子の再会の場面ではとにかく演技が素晴らしくて泣きそうになりました。愚かな自分を許してとお互い言ってしまうけっきょく似たもの同士というところと、それでもまだ息子と認識できない母。もしかしたら一生そのままかもしれないけど、新しい親子の絆が今からでも作れるのであれば壁が崩壊して変わるのは国とか大きなものだけではなく個人の小さな幸せなのだと思いました。

ナディアとヨナスが最後に恋仲になるでもなく、ちょっと良い感じで終わるのも気持ちが良く、それでもトップコンビがくっつかないなんて!とか一切思わせないのが今のトップコンビの良さだと感じました。

 

今の月組の芝居はあと1作。とても寂しいですが、今回また1つ素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。

 

次回観劇感想は花組「BE SHINING」「激情 / GRAND MIRAGEのいずれかです。

 

 

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月組「万華鏡百景色」観劇感想

こんにちは

 

9/30におきた悲しい事件について、私の意見は前の記事に書きました。私が思う今やるべきことは自分自身が健やかでいることであるということ。私は私にできる精一杯の応援を、それは上演中の組へ拍手を贈ることだと思っています。

 

今唯一公演中の組として宝塚全部を背負って東京で公演中の月組、観劇してきました。

ここからはそのような深い意味を持たせたものではなく、1作品として感想を書いていきます。

また今回、初日後すぐの彩海せらをはじめとする大人数休演と海乃美月休演による代役バージョンと全員揃った公演の3種類を観たのでそれぞれ書いていきます。

 

万華鏡百景色というショーは月城かなと・海乃美月率いる今の月組にぴったりな、逆に他の組で上演しようなら失敗にもなりかねないショーだなと思いました。暗いんです。宝塚のショーはとにかく華やかに何も考えず!を求める人には、薄暗くて最初から禍々しい感じで始まるし賛否両論で否の意見が出てくるのもわかりますが、私はわざわざ今の月組に当て書きされたショーという感じがすごくしてとっても楽しかったです!!

 

まず江戸時代の花火師と花魁。海乃美月の美しさが輝きを放つ花魁が眩しい。花火より眩しい。天紫珠李のバージョンはもう少し妖艶でそれはそれで世界観にとてもあっていて美しかったです。付喪神たちが真顔で、特に彩みちる・白河りり・一乃凛の顔系統での真顔歌唱は美しくてぞっとするような不思議な魅力がありましたし、実はとっても顔で歌うし踊るタイプのきよら羽龍が真顔で歌っているのもギャップでしたね。なのに1人だけ満面の笑顔な風間柚乃、それはそれで良い笑

日本人なら誰しもが若干のトラウマとなっている「かごめかごめ」をまさか宝塚のショーで聴くことになろうとは!もう歌の時点で絶対に花火師と花魁は幸せになれないってゾワゾワして銀橋を渡りきったところで「鶴と亀が滑った、後ろの正面だぁれ?」と歌詞がきて傘をバサバサやられるもんだから日本人の潜在意識に訴えかけてくる不安感。もうこの時点で暗いんですけど、その攻めの姿勢に心は掴まれちゃいました。

そして最初に登場する花妃舞音の赤チェックツインテールなのに全くイタくなく嫌味ない天性の可愛さも必見。

 

続いてガス灯の場面、風間柚乃・蘭尚樹・空城ゆうの100期男役3人で場面を作ってくれただけで、先生ちゃんとそういう餞別もしてくれるタイプ〜ありがとう〜となりましたよね。

 

鹿鳴館の場面は海乃美月の可愛さが凄まじい。そりゃあブイヨもお菊を選ぶよなあ、となる輝きはさすがのもの。そしてドレス捌きもやっぱり最高に綺麗で、本人だけでなく衣装もなにもかも綺麗にみせる実力はさすが。代役の彩みちるも最高に可愛くて!!少しあどけなさが残る初めての舞踊会という雰囲気がキュートでしたし、月城かなと×彩みちるが幸せそうに踊るなんて星逢一夜の新人公演を永遠の宝物と思っている私としては、その宝物がもう1度みかがれたような感覚で大感動でした。思い出です。言うまでもなく月城かなとの軍服金髪は最高。欧州の人はお美しいのですねえ…ってそりゃ言っちゃうよね!!と。ファンが観たかったものを着させてくれてありがとう先生。

そして個人的には壇上にスタンバイしている春海ゆう・佳城葵・妃純凛の異様なリアリティが大好きで、あんな絵画あるよなあといつも思ってます。

 

彩海せらの漫画から飛び出たような焦りようはもはやさすがの一言に尽きますし、相手役が白河りりなのが私としてはうれしくて。ちょっと尻に敷かれている感じが可愛い。銀座のマネキンとして完璧なビジュアルすぎる雅耀も必見。そしてモダンガールのどちらもを代役でこなしたきよら羽龍には盛大なる拍手を。普段は女学生なのに、代役が変われば相手役も左右の振り立ち位置も変わるのに全部素晴らしいクウォリティでした。あと全くこの場面に出ていないのに何も問題なく代役を務めた七城雅にも改めて拍手を贈りたいです。

入ったカフェでの100期娘役桃歌雪・妃純凛のどつきあいが力強目で、ドンッッッて感じで同期〜と微笑ましい。

 

鳳月杏地獄変。見せ場が…1幕も暗いのに2幕も暗いなんて……って感じではあるのですが、色気が凄まじいから良いものみたなとなります。生足に感謝。蘭尚樹の猿はさすがは名取という動き1つ1つに無駄がなく、ちゃんと猿ででも動きが美しい。天紫珠李は前作の高子に続き和物での美しさが映えますし、蓮つかさの嫌なやつな感じは桜嵐記を思い出させてまたエモくなったりなどしました。

 

闇市。あんなド派手な格好しても治安と態度悪くてもかっこいい月城かなと。綺麗すぎるからこそ怖さマシマシ。本当にこの組は芝居が大好きなんだなというくらい端っこまで見応えたっぷり。兄弟分の警察の風間柚乃はなにをやってもやっぱり上手い。ちょっとボスよりは下な感じが上手い。それ以外の路線スターは散りばめられて、特別扱いされていないでそれぞれ役目を果たしているところも芝居としては面白いしみんなイキイキしてて本当に目が足りない。発見ポイントは娼婦の海乃美月からタバコを渡され、それを口でくわえ受け取る七城雅です。リアルな男の子のような色気がありどきっとしてしまいます。配信やDVDで映るかわからないけど、海ちゃんとの絡みなので期待してます。

 

中詰めは突然宝塚色が強いですが、中詰め〜!って感じでいいですよね。卒業する蓮つかさが盟友ともいえる夢奈瑠音・英かおとと1場面つとめるのも観ていてうれしいですし、白河りり・羽音みか・きよら羽龍の3ショットは学年近いのにどこか新鮮で、でも良い意味で若々しさが少なめで高安定で銀橋を渡っているところがなんだか好きなのです。

銀橋を渡る礼華はる、いつも組んでいる彩みちるだと可愛いお姉さんに遊ばれているような雰囲気があってそれはそれで良いのですが、代役の花妃舞音と渡った時に今までで1番すっっごくかっこよくみえて!!!やっぱり相性ってあるんだなと驚きました。

 

STAY TUNEは、まずこのようなヒップホップ系の歌とダンスでも必ず綺麗に音にはめてくる永久輝せあスタイル彩海せらはここまでくると本当にみていて気持ちが良い。高音がみんなきつそうですが、Sachmosの原曲を聴くと難しいよなとなります。瑠皇りあ・七城雅の並びって、まさしく5年前組替え直後の月城かなと・暁千星を彷彿とさせる雰囲気があって勝手に涙が出そうになるのは私だけですか?

 

フィナーレ、King Gnuの楽曲とは責めましたねえ。カラスの紫とも紺ともいえるキラキラのリップにアイシャドウを濃いめにした月城かなとのビジュアルが最高すぎないですか?!?!このショーだけでド派手なボスも海外将校もみせて頂いたのにまだこんなに魅力的な姿を…ありがたやありがたや。

リアルにティッシュを配り歩く朝陽つばさが本当に渋谷にいそうな人で目で追ってしまいますし、チャラい人にぶつかられて嫌な顔をするサラリーマンを完璧に表現して歌も上手い真弘蓮も芝居心があります。そして一乃凛はみるたびに可愛くなっていてすごいですね。

 

最後にデュエットダンス。代役の天紫珠李はどうなるんだろうと思ったけれど、自分が思っていた以上に頑張れー!!という気持ちしか出てこなくて。必死なのが伝わり、本当にありがとうという気持ちでいっぱいです。そして改めて海乃美月の娘役芸の高さに気付かされました。あのドレスを銀橋で1番綺麗にみせることができるのは簡単なことではないと、相手役を最もかっこよくみせつつ自分も綺麗にみせる鍛錬されつくされたダンスは素晴らしいです。

 

次はお芝居の感想記事を書く予定です!(千穐楽すぎちゃいそう…)

 

 

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劇団および遺族側弁護士の記者会見について

こんにちは

 

先日、宙組の生徒が自ら死を選んだことについて、劇団側および遺族代理人弁護士により会見が行われ、劇団からは調査報告書が出されました。

これを受けて、これから私が宝塚ファンとしてどうするか当ブログの意見を述べたいと思います。

 

まず、劇団の報告書について。どれくらいオープンに話せる場だったかはさておき、起きた事象の確認という点では細かくヒアリングがされたものと思いました。しかし問題となっている暴言などについては「他に聞いた人はいなかった」「伝聞なので事実とは認められない」と書かれてしまってはどうしようもできないなと。それを実際聞いて傷ついた人がこの世にいなくて、言ってしまった人が口を閉ざせば、永遠に事実と認められない方針というのはいかがなものか?と素人ながらに思いました。

次にニュースでみた会見。報道各局がどうしてここまでトップニュースで扱ったか、それは会見で「いじめやハラスメントはなかった」と言ってしまったからです。人が亡くなっているのに、遺族が問題として挙げた点を真っ向否定するようなら、そりゃマスコミは食いつきます。

どうして「上級生はハラスメントをしている自覚などは全くなかったが、指導の一部がそう捉えられる可能性も否定できない」くらいのコメントにしなかったんですかね。

いじめやハラスメントを否定し労働環境を死因としたい劇団の考え、それはすなわち会社が悪くてタカラジェンヌ個人は悪くないと守っている姿勢でもあり、ある意味正しいのですが、言葉の選択が悪いから余計にタカラジェンヌを窮地に立たせているのではないかと思いました。

 

前回の記事でも書きましたが、

劇団員の死去に関する当ブログの意見について - 丸の内OLの観劇日記

今回彼女が死を選んでしまった理由の根本は、例のアイロン事件ではないはずです。

 

アイロン事件が起きたのはシャーロック・ホームズ / Deliciuex」の時。その当時は103期生は5人在籍していました。当初配属8名のうち、2人は2020に卒業、1人は夢白あやで組替えしています。だから、ホームズの時に起きたことがつらくて本役の人と気まずくてなどあるとすれば、次作の「NEVER SAY GOODBYE」もしくはその次の「High&Low / カプリチョーザで卒業を選ぶこともできたわけで。これは決してあの時やめなかったのが悪い!ということでは全くなく、本当にアイロンの件だけがつらかったのであれば、もっと前に卒業を選びその際は同期も5人いたのだから後ろめたさもなく卒業ができた状況ではないか?ということです。

火傷をよくあることで片付けるのは到底おかしいけれど、メイクの仕方と同様に髪の毛のセットの仕方を教えてもらうことまではあるあるなのかなとも考えられます。故意なのか事故なのか、弁護士の方が言っていたように事故ならば謝罪があったのかが論点だと考えました。

本当に事故でちゃんと本人間で謝罪があって和解しているとすれば、1年以上経った後に週刊誌が報じようと、これは事実だけど事故で仲直りしたよね!って堂々とお互いできて、わざわざ幹部部屋に呼び出されて事故だったと認めることを強要させられたり、組のみんなの前で今さら何かを話し合うような状況ではないはず。事実確認の呼び出し自体はまだしも、組の全員での話し合いの議題に挙がっている時点で本当に事故で和解済みならおかしいのではないかと思いました。

 

つまり何が言いたいかというと、アイロンが顔に当たってしまったという事実以外の何かが彼女を死に追いやったということです。

 

労働環境が過酷であること、特に宙組103期は新人公演の長としては人数が圧倒的に少なかったからさらに過酷であったことは間違いないです。改善をしなくてはいけません。

でも遺族のコメントにあった「宝塚歌劇に入ったこと、なにより宙組に配属されたことが」という部分を無視してはいけないと思います。双子が違う組にいてもう少し同期の人数はいたけど、蒼穹の昴という若手だけで短く演じるには中々ハードな公演の長の期の長を担って、きっと過酷な時間外労働もあったけど、それでも姉のような憔悴の仕方はしていなかったということです。

だからこそ劇団は「宙組に問題はなかった」などと簡単に言うべきではなかったと、もしかしたら宙組生え抜きの子たちにとっては当たり前で意見書にあがってこなくても、それは他組でも当たり前か?という観点をもって調査することが必要なのではないかと思います。

 

これから私は宝塚ファンとしてどうするか。上演している組については観劇を続けます。

他の組でも労働環境や、外には出ていないけどハラスメントに近い指導はもしかしたらあるのかもしれません。それを肯定する気は全くないし、今の劇団本体の対応を評価できるわけではないけれど、それでも故人が「舞台に立っている間は忘れられる」と言っていたのであれば、今この状況で舞台に立つことを選んでくれている人たちを応援するには座席を埋めて拍手を贈ることかなと思います。

お客様が待っているならと無理して舞台に立たせてしまっているなら申し訳ないし、でも客席が空いている状態でせっかく練習したのに…と落ち込ませるのもつらい。行くか行かないかどちらを選ぶのが正解かは正直わかりません。

 

これは宙組に対しても同じくです。宙組だけは公演をやること自体が正解とは思えないけれど、万が一やるとすれば持っているチケット分は観劇します。宙組生のうち、アンダー103期約45名はほぼ全員被害者だと思います。矢面に立つ長を救えなかった、そんなに追い詰められているなんて知らなかった、知っていたけどさらに上級生には言えなかった、といった人がほとんどかなと推測します。上級生の中にももしかしたらフォローしてたけど救いきれなかったと心を痛めている人や、いろんなものに板挟みとなって動かなかったと自分を責めている人もいるかもしれない。そんな風に考えると"宙組"という大きな括りで観ない応援しないと決めることはできないかなと思います。

 

でも、トップスターと組長は別です。私はこの2人だけは今の状況では応援できません。それは、いじめていたと名前が挙がっているからではありません。トップスターと組長としての責任を果たしていないからです。組子がそこまで追い詰められていることに対して気付かなかったのか、見ないふりをしたのかは分かりませんがどちらにせよ問題です。報告書でも2人が上にかけあったという事象やフォローする言葉はなかった時点で、そのようなことはなかったのだと思います。そこまで生徒がやるべきなのか?という意見も出てきそうですが、学年順1.2で役職もついている2人がやるべきものだと思います。普通の会社でも、本部のあまり顔をみたことない上司の他に、現場レベルの同じように手を動かしたり作業を理解しているラインマネージャーとかが設置されているのは当然で、組長やトップスターはそれに準ずる役職です。

トップスターも組長も新任だからという言い訳は通用しません。みんな最初は新任、だからこそ慣れているトップよりも意識して組子をみなくてはいけないはずです。その点では劇団本体の指名責任ももちろんあると思います。特に現宙組トップは8年以上も2番手を経験し、組長も最年少ではあるものの副組長として約2年マネジメントを学んできたはず。突然の話じゃなかったはずなのに何をしてきたのか?となりますし、もし学んだことをそのまま実践していたなら前のトップと組長にも問題があったと言わざるを得ません。

 

これからもこの件を見守りつつ、私は私にできること、前の記事でも書きましたが宝塚でも宝塚以外でもとにかく自分自身が健やかでいられるように過ごすことを大切にしていきたいと思います。

 

次の記事からはまた観劇感想に戻ります。引き続きよろしくお願いします。

 

 

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星組「ME AND MY GIRL」観劇感想②

こんにちは

 

もう博多座もバウも千穐楽が終わってしまい、RRRの集合日もきました…ということは長いと思っていた礼真琴のおやすみも終わってしまったのですね。早かった…。花月が卒業発表し、雪にフラグが立ちまくり、宙がこの状況なので、星のトップである礼さんの肩に乗るものはさらに重いものかもしれませんが、無理なく健康に輝いてほしいと願います。

 

さて、ミーマイのキャスト別をさくさく書いていきますよ!

 

ジョン卿 : 水美舞斗

花組時代にこのタイプの役もやっていたからかイケオジだってお手のもの。英国紳士ならではの気品にあふれ、マリアに対する慈愛ともはや好きなことが当たり前すぎて一杯食わせたいとすら思ってしまう可愛らしさが魅力的。マリアや一家だけでなくもうイギリス中を包んでしまうのではないかという包容力と余裕も素晴らしかったです。

ありちゃんビルは一所懸命だし、マリアも目の前のことに頑固だし、という中でジョンのみせる余裕みたいなものがとっても素敵にみえるように演技していたのが温かくてよかったです。

 

ジョン卿 : 暁千星

圧倒的少年的魅力をもつ中でどうするのか?と思ったら意外にも綺麗に大人にまとめてきて、やっぱり何でもできるものなのか…と思いましたね。

ジョン卿がどうして30年も片想いしてしまったのか分かるような少し気が小さくて、紳士というより真摯でとっても温かいジョンで、ビルが時計を盗みにこない時の顔はまさに大型老犬でそれはそれできゅんなのでした。

 

マリア公爵夫人 : 小桜ほのか

上手い、演技と歌も完璧そのもの。これこそミーマイの描いたマリアの手本だし、海外ミュージカルの求める歌唱力だと思いました。

頑固だし口うるさいけどどこか憎めない可愛らしさがあって、マリアはマリアなりに一所懸命生きていることが伝わってきて、ジョン卿が惚れるのも、なんだかんだビルが懐くのもわかる温かいマリアでした。

 

ジャックリーン(ジャッキー) : 極美慎

でかい。めちゃめちゃでかい。お屋敷で1番。ただとんでもなく可愛い。とにかく顔が良くてスタイルが良くてスクールカーストでは1番上に絶対いたのに勉強の成績は悪いんだろうな…というお嬢様ゆえの抜け方も可愛いし、わがままかと思ったら老人には優しいのもなんかちょっとずるい。そして第一声が思ったより低かった笑

演技とかではなく本人の素質なのか、あんなにやりたい放題でもなぜジェラルドがずっと好きなのかわかるような愛らしさが素敵でした。

たぶんこのジャッキーは自分がサリーにした意地悪なんて全部忘れて、ケロッと友達になろうとするし、サリーもジャッキの素直さに友達になってしまうと思いました笑

 

ジェラルド : 天華えま

「働くって?この僕がぁ?!」のセリフをあそこまで違和感なく嫌味なく言えるあたりがさすが。ジャッキーを一途に本当に好きなんだなって伝わる一所懸命なフォローが健気で可愛らしいのに、幕が閉まってフィナーレがはじまる瞬間に"男役・天華えま"に戻るギャップが最高です。

あと個人的には両方のビルにすごく可愛がられている感じがあって、半分遊ばれてるけど舞台上でとっても楽しそうな絡みをしていて、でももちろんそこでもジェラルドのポンコツだけど良いやつっていうのが出てるのも良かったです。

この作品に出れたということが卒業を後押ししてしまったのではないか…と今となっては思いますが、憧れの作品に出れることほど幸せなことはないので!!最後まで応援します。

 

セドリック・パーチェスター : ひろ香祐

何をやらせても安定の実力。パーチェスターは目立とうと思えばもっと目立てるのですが丁度いい塩梅で演じているあたりもさすがだなと。面白くないとダメ、でもやりすぎたらうるさくなることを理解して絶妙なところでまとめてきたことに私は感動しました!個人的には水美舞斗との同期の絡みも、良いツーショットがみれた!!という感じでした。グミ食べさせられてるとこが最高にキュートです。

 

次回は月組「フリューゲル / 万華鏡百景色」の感想を書きます。

 

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星組「ME AND MY GIRL」観劇感想①

ご無沙汰しております。

 

プライベートを忙しくしていたら千穐楽を迎えてしまいました。無事に完走できたこと、おめでとうございます!遅くなりましたが備忘録として書いていきます。

博多座へ遠征観劇してきました!星組「ME AND MY GIRL」

 

観劇するのは花組以来2回目、物語と歌は覚えていたものの、あれ?こんなに展開早かったっけ?!となりました。ハッピーエンドが分かっているからこそ安心して観ていられる。それがどんなに良いことか感じました。

さてストーリーの感想は今更書くまでもないので、早速キャスト別です。

 

ビル(ウィリアム) : 暁千星

本人の持つ可愛さがビルの若さと青さとマッチして愛しいビルでした。下町で育った粗雑な青年が、教育を受けて少しずつ貴族として立派になっていくのと同時に1人の人間としても成長していく様が丁寧に描かれていました。貴族としての教育というより大人になっていく過程を描き出し、その成長がみえるからこそサリーだけでなく、マリアとの親子に近い絆とか、父母を亡くしで育ったビルがジョン卿に対して感じる心地よさみたいなのがみえて心温まるラストに繋がっていました。

サリーのことが本当に一途で大好きだけど、ジャッキーにあれだけ誘惑されちゃ揺れちゃう若さもある1幕のやんちゃぶりが、2幕の街灯の場面では少年と大人の間の危うさゆえの色気と気品を身につけはじめて出てきた余裕のようなものがギャップで、可愛さとかっこよさが共存していてとっっっても魅力的でした。

ありちゃんって今まで自身の主演作もあんまり恋愛ガッツリではなく、前作1789が初めての彼女持ちでは?だったのですが、なんていうかずっと小学生だと思っていた友達の弟に彼女ができてたみたいな…もうそんなにかっこよくなってしまって!!!と恥ずかしさときゅんの嵐でした!!!

 

ビル(ウィリアム) : 水美舞斗

花組の外に出てしかも他4組の中では最もカラーの濃い星組に出たからこそわかる、花男の良さというのがムンムンで堪らなかったですね。月育ち(あっさり)の暁千星からも、星育ち(俺について来いヤァ)の礼真琴からはみたことのない目線の温かさや相手役への深い愛をものすごく感じまして。花組にいる時は普通だったのに外に出るとこんなにも個性として輝くものなのかと!!そしてマイティが入ることで一気に星組感がなくなるといいますか、凪七瑠海全ツの時は瀬央ゆりあもいたからということもありますがあの時はしっかり星組公演だったのに、今回は何組をみているかイマイチ分からなくなるくらい純粋に"宝塚"だった感じが興味深かったです。

ありビルは成長に従って貴族になっていく役作りでしたが、マイティビルは最初からこれは絶対にヘアフォードの血筋が…!となる英国紳士な雰囲気があり、マリアの「彼の血筋が必ず応えます」というのも大納得でアイデンティティを取り戻すようなビルだった違いが印象的。

なによりも私が感動したのは、街灯の幻想の場面とデュエットダンス。本当に相手役を心から可愛いと思っていて仕方ないという慈愛に満ちた優しくて温かい目をするんですよ。あの目は花組でしか学べないのか…男役としての包容力、カンパニーを包む座長としての存在感、その全てが改めて素晴らしく是非トップに…と思わずにはいられないです。

 

サリー : 舞空瞳

絵に描いたようなお手本のサリー!まず鬘とワンピースとベレー帽が似合いすぎる!!可愛くて幼くて、でもビルより実はちょっとだけ物分かりのよい大人で、いつだって何でも一所懸命。

下町言葉でしゃべってもガニ股でも可愛いを失わないのがさすがだし、顎で受け止めての時に目はすっごいうるうるして今にも泣きそうなのに声は透き通ったまま。「考えてみりゃ、くっだらないことさ〜」のところで自分に言い聞かせるように歌っていたのが印象的で、がんばれサリー!となりますし、なぜジョン卿が彼女を応援したかの説得力がある元の頭の良さみたいなのが垣間見える役作りも良かったです。

暁ビルの時は、同い年の幼馴染がそのまま恋人になったような一緒にずっとふざけてきたけど、ヘアフォードに呼ばれたことで、ビルだけではなくサリーも大人にならなくてはいけないと人間として成長する姿をみせ、水美ビルの時には大切に大切にされてきた女の子から自立した女性になるという女性として成長する姿をみせ、微妙に違う役作りが見事だなと。

礼真琴と組んでいるとどうしても歌もダンスも何でも上手すぎて霞んでしまうけど、でも他の人と組んだからこそ分かる舞空瞳の実力というのが大発揮されていました。

そして個人的には、ことなこファンには大変申し訳ないですが、作品がハッピーエンドということもありますが今回のミーマイの方が多幸感が強くコンビとしてもしっくりきていました。きっと2人は添い遂げだけど、もし他の人と組むならそれはもっと素敵だったかもしれない…と密かに感じてしまいました。

 

今回はここまで!他キャストは次回記事で書きます。気長にお待ちくださいませ。

 

 

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航琉ひびき・和海しょう・春妃うららに贈る

こんにちは

 

先日無事花組千穐楽が終わり、航琉ひびき・和海しょう・春妃うららの3名が卒業しました。

トップスターの柚香光を含め、4期差しかない卒業のご挨拶は温かくて、1人1人がしっかり想いを伝える時間が取られて、また先日の件から卒業の言葉が難しかった部分もあると思いますが皆さんとても素敵なご挨拶でした。

 

副組長の航琉ひびき。

私が観劇し始めた頃にはすでにお父さんや偉い人、いやどちらかという世話役のイメージが強いですが、そんなポジションのことが多くて。そしてショーになると、あれ?思ったより若い…とか我ながら失礼なことを思ってしまう印象です。

卒業公演となったGRAND MIRAGEのジュテームの場面に私はそのギャップによるキュンが全て詰まっていると感じまして。1幕は白髪でも髭でも、やっぱりキラキラふわふわ衣装を着れば生粋の花男。男役として恵まれた体型にすっぽり収まる娘役、愛しい可愛いと思っていることがちゃんと伝わる目線、1つ1つの綺麗な所作。素敵な男役さんでした。

 

役として印象に残っているのは最後の方が強く、うたかたの恋のロシェック、二人だけの戦場のクェイド。

台詞がほぼなく寡黙なキャラなのにそこで上手い間で根の優しさとルドルフにも慕われる絶妙な面白さと心地よさを見事に表現したロシェックに、良い具合の小物感と最後の狂気が見事だったクァイド。男役としてかっこいい役とは少し違うかもしれないけれど、上級生で研鑽を積まないとできない素晴らしい演技でした。

 

94期の和海しょう。

私が個人的にいつも思うのは、和海しょう・久城あすからしか得られない色気があるということ。94期別格コンビ恐るべし。本当に色っぽいんですよ。例えば前述したジュテーム。あとの2人は優しさと慈愛の眼差しなのに、なんか1人だけエロい!!それがまた良い!!!オールバック姿もこれまたため息が出るほど素敵で。どこを切り取っても素敵、でも歌うと低音ボイスがまたさらに良い。羽立光来との歌うま同期コンビは最高でした。心から惜しい卒業です。

 

最後の鴛鴦歌合戦ではとても出番が多くてまず嬉しくて。しかもあの色気封印した!笑 ヘタレも上手かったかーしかも普通あんなお父さん最低なのに嫌味を出しすぎず憎めないラインなのもすごい。

個人的に1番印象的なのは冬霞の巴里です。ほぼ台詞もないし、立っているだけ歩いているだけなのですが、とんでもない存在感。悪い人か良い人かも分からない恐ろしい無表情、さらに永久輝せあの父という立場に対する説得力たるや。立っているだけなのに、というところがすごかったです。

 

97期の春妃うらら。

花娘を体現する貴重な娘役。どうか下級生が少しでも彼女から娘役芸というのを学んでいますように。美しいスカート捌き、男役に寄り添う姿は慈愛に溢れ相手役をさらに素敵に魅せ、気品ある表情の1つ1つ。娘役を極めし上級生にしか出せない美しさが彼女には確かにありました。

 

私が1番好きだった役はうたかたの恋のステファニー。表情の1つ1つから感じる王族として育ち、国の栄光のために異国へ嫁いだプライド。そしてルドルフがマリーを公衆の面前で選んだことによる踏みにじられたプライドへの耐え難い屈辱、それをぶつけにいくところをジャンに抑えられるピリついた空気とそれでもなお美しい皇太子妃の姿は素晴らしかったです。

 

卒業される3名の今後の幸せを心から祈って。

本当に長い間おつかれさまでした!ありがとうございました!!

 

 

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