丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

真風涼帆に贈る

こんにちは

 

ついに宙組トップスター・真風涼帆の卒業の日がやってきました。

これでコロナ禍より前に就任したトップスターはいなくなり、全組がアフターコロナ世代となります。それも相まって、1つの時代が終わったような感覚になります。

 

私が初めて星組を観劇したのは再演大劇場版のロミオとジュリエット。なのでその時が個人的には初対面のはずでしたが、まあ正直あまり記憶に残ってないです。あとから考えれば、伝説の死なので本当にもったいないことをしたなあと思うのですが…そして次に観たのが黒豹とDear Diamond。当時3番手の真風涼帆から大羽根で、公演自体がものすごいエネルギーにあふれていて、当時まだヅカヲタ研1のピヨピヨな私でもこの組が今1番すごいんだ!!と実感したのが印象深いです。で、そのあと何にびっくりしたって宙組の王家に捧ぐ歌に出演していて。組替えというのがどのくらい大変なのか、そして3番手レベルのスターが動くことにどれほどの意味があるか当時は分かっていなかったですが、驚いた理由は単純に、あれこの前観たばかりだぞこの人…ってなったんですよね。とんでもないスケジュールにびっくりしちゃって。

しかも星組って圧!圧!圧!!って感じの中の1人だったのが、宙組に行くとまあ目立つ目立つ。めっっっちゃかっこいなウバルト…となったのでした。

 

宙組2番手時代はあまり悪役はなかったけれど色んな立ち位置やキャラを演じていた印象があります。

まず記憶に残っているのは、フランツ・ヨーゼフ。私にとっては初の生のエリザベートで、宙組2016版は一生の宝物。いやいや、フランツかっこよすぎるのでは?私なら扉開けちゃうし、その感じでマデレーネまで浮気0なんてあり得ないじゃんね!って。嵐も怖くないの頃も素敵でしたが、父と皇帝としての葛藤が覗く闇が広がるの直前くらいが私は好きです。

あとは別箱ですが、バレンシアの熱い花のラモン。素晴らしくかっこいいんですよ!イザベラをちゃんと一途に思っているからこその切なさ、伶美うららとの美男美女大人すぎる並びなのに2人ともとってもピュアに恋しているところが堪らないんです。

 

トップになってからの作品は、オーシャンズ11のダニーや卒業公演となったカジノロワイヤルのジェームズ・ボンドなど、スーツで大人みたいなイメージが強く、本当にスーツを綺麗に着こなすんですよね。恵まれた身長と、細身だけどガリガリじゃない体格と、とても綺麗なリーゼントと芸術とも言えるメイク。隙のない全てをあわせて、完成形だなと惚れ惚れしてしまいます。

 

でも1つだけ1番好きな役を選ぶとしたら…私は「アナスタシア」のディミトリを選びます。

伝わる人には伝わると思うんですけど、真風ディミトリはラプンツェルのユージン感が強い。本能的にキュンに訴えてくるんですよ。余裕のある大人の役が多かった中で、泥くさく報酬を求めるし、アーニャへの恋心も身分違いがゆえに素直になるのにとても時間がかかるところもたまらない。

作品として1番好きなものをあげるとすれば「NEVER SAY GOODBYE」です。この作品は良い意味でトップスターに頼りきっていなかった。スターが数人いれば成り立つ作品ではなく、端っこまで全員がパワーを最大限発揮していたからこそ観客に感動を与えたものです。まさしく真風体制宙組の集大成といえるものだと思います。

 

真風涼帆のなにがすごかったかを1つ答えるとすれば、圧倒的なスターオーラだと思います。

歌やダンスなら他にもっと秀ているスターはいるし、身長や体格や顔や今は背の高い人もたくさんいるし、芝居も独特な真風節が気になり良くも悪くも全て真風さん風になってしまう。でもそれでもこの人がトップだって納得させてしまう。芸能界でいえばキムタクみたいな感じです。

例え同じ衣装を着ていたとしても、あの人だ!!!となる圧倒的オーラ。

努力だけでは掴めないものだし、かといって努力しなくていいものでもない。与えられた原石を磨いて磨いて磨いてここまできたからこその圧倒的オーラと完成された男役。本当に見事でした。

 

そして最後になによりも立派だったと思うのは、コロナ禍という未曾有の危機を先頭で守り抜き走り抜いたことだと思います。

コロナ禍が始まった時のトップの中で最上級生は望海風斗でしたが既に卒業発表済。珠城りょうも卒業を発表済。礼真琴・柚香光はお披露目公演を控えていた時期。トップスターとしてのキャリアをある程度積んできたけどまだ卒業はしない、つまり卒業まで漕ぎつければなんとかなる2人ともお披露目で自分のことで精一杯な2人とも違い、無事に卒業とお披露目を見守るべき立場というのは最も大変だったのではないかなと思います。

雪組が世代交代してからはトップスターの中での最上級生として、この独特な時代だからこそ各組前のトップからは学べなかったことや情報連携なども行なって、今もまだ休演が続いてはいますが、タカラジェンヌ全員がファン全員が前を向き続けるために先頭で尽力していたのかなと思うと、頭が上がりません。

 

素晴らしい男役をありがとうございました。

これからの人生が幸せで溢れることを願います。

 

 

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