丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

愛希れいかと月娘

こんにちは。

本日は、愛希れいかについて書きたいと思います。

 

彼女は近年稀にみる超スーパー大型娘役であり、その誰からも愛される魅力は今さら語るまでもないくらいです。

しかし同時にちゃぴの魅力はなんだったのかと考えると不思議と上手く言えない自分がいます。ダンスは飛び抜けているものの、歌の面では真彩希帆仙名彩世や同期の妃海風には敵わず、演技もお披露目のロミジュリから比べたら本当に立派に成長しましたが咲妃みゆの憑依型表現力に比べたら欠けるものもあるでしょうし、とてもキュートで愛らしいですが宝塚らしさでは実咲凜音に軍パイが上がり、顔面偏差値では綺咲愛里の圧勝でしょう。しかし彼女たちを抑えて伝説の娘役になったわけですから、ダンスだけが上手かったなんてちゃっちい理由じゃないはずであり、そこがまた不思議な魅力です。

では何が彼女を超大型スーパー娘役にしたのか、ずばり彼女の経歴であると思います。

男役から転向した異質さ、100周年の顔の1人、準トップ制度〜2番手不在の暗黒の月組人事時代で龍真咲を支えたこと、若き研10のトップを立派なトップさんにしたこと、この他の人にはない苦労や経歴が愛希れいかのアイデンティティではないかと思うのです。そして2番手不在の経験からか、1人で舞台を埋められる真ん中が似合うスターになりました。素晴らしいことです。

 

話はかなり前のことになりますが、「舞音/GOLDEN JAZZ」の演目が発表になった時、ちゃぴ退団の噂が流れました。マリーアントワネットを演じたちゃぴが、自分の得意とするダンスが活かされる踊り子役(しかもタイトルロール!)を演じる。退団ではないか…?と。演目発表の時点では男役2番手は決まっておらず、まさお退団も未発表だったので、ちゃぴの後任に海ちゃんがきてそれから2作くらいまさおと組んで誰かに引き継ぐのではないかと予想されました。みなさんご存知の通りそれは嘘だったわけですし、たまちゃぴコンビは最高でしたし珠城りょうを育てるという最後の大仕事を成し遂げたからこそ今のちゃぴの立場があるわけですが、もしも、もしも噂通りになっていたらあと何人にチャンスがきたのだろう?と思うと切ない部分もあります。

 

舞音のタイミングでちゃぴが退団していたら、後任は間違いなく海乃美月になっていたと思います。もし海乃美月がトップ娘役になっていたら、珠城りょうではなく美弥るりか凪七瑠海がトップだった可能性も高く、この2人がたまきちより5期上なことを考えても、その後にたまきちは確実にトップになれたであろうし、そこのタイミングで美園さくらが同時襲名したらここまで叩かれる必要もなかったわけで…

なんとも残酷、、そしてこれこそ月組人事なのです。

まあ実際のところ、たまちゃぴコンビは作品にも恵まれるりたまなんていう新たな素敵コンビまで誕生し、それはそれで良かったんですけどね。。

 

BADDYの時も特に思ったけれど、ちゃぴは真ん中がすごく似合う、たくさんの月娘がいてもやっぱりこの人だなって思わせる魅力のあるスターです。今後のことは分かりませんが期待の舞空瞳ですらちゃぴには敵わないような予感がしてなりません。

そんなちゃぴを現役時代に観れて本当に良かったと思います。ぜひ、帝劇の「エリザベート」観に行きたいです。

 

 

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