丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

星組「BIG FISH」観劇感想

こんにちは!

 

大変ありがたいことに観劇してきました星組「BIG FISH」!!!

今回は配信も円盤もスカステもなし、絶対になにもかも見逃さないようすごく集中して舞台中をみて、忘れないうちに感想を書いていきます。

 

ストーリーとしては、自分の過去の体験を夢物語のように壮大に話す礼真琴エドワードの話を、全部作り話に決まってると飽き飽きしていた極美慎演じる息子のウィルが、エドワードの死が近づいていることによって、彼の歩んできた本当の道を知りたいとエドワード物語ともう一度向き合う話。

 

明日はウィルの結婚式。いつも物語ばかり話す父に対して、自分の話はするな 乾杯の挨拶はするな と諭す息子。そしてまだ誰にも言っていない星咲希演じるウィルの新婚の妻ジョセフィーンの妊娠に勘付いたエドワードに、まだ安定期じゃないから絶対に言うなと釘を刺す。にも関わらず、ペラペラと話して妊娠のこともバラしてしまうエドワード。

ここまでで5分くらいですが、エドワードの話が嘘かまことかでもとにかくおしゃべりなこと、息子ウィルがそれに少し嫌な思いをしているけど父を完全に嫌いにはなれない様子、小桜ほのか演じるサンドラの様子から、2人はたびたびぶつかるけど家族仲はよかったことなど情報が無理なくしっかり伝わります。

 

まだパパの話を楽しく聞いていた幼い頃のウィルを演じる茉莉那ふみの可愛いこと。あの身長差は膝折芸…?少年にしかみえず、先日までのアルカンシェルのイヴに引き続き、少年レベルの高すぎる少年なのでした。

モブとして登場するのに顔が良すぎて目立ちすぎる天希ほまれ。さすがです最高。

人魚の希沙薫の美しくて可愛いこと。

最初の物語は都優奈の魔女に死に方を教えてもらう。この魔女と最期の姿がキーとなっていきますが、知ってはいてもやっぱり最高に歌が上手い。ミュサロに出れなかったのは残念ですが、必要とされて振り分けられたのが大納得の歌唱でした。

高校の同級生で永遠のライバル(?)となるドンは休演から戻ってきた蒼舞咲歩。まずはとにかく元気そうでよかったですし、アメリカ映画で最初に出てくる地元の嫌なやつって感じが、顔芸が大袈裟なのにそれがアメリカ映画としては自然でいい。

巨人カールとの出会い、大希颯の仕組みはどうなっているのか?!ディズニーのパレード仕様なのか?!?!

町のかわい子ちゃんジェニーの凰花るりなは見るたびに可愛くなってますね。

 

最初は、ジャーナリストで妊娠もバラされたジョセフィーンはエドワードに嫌悪感を抱くのかなと思ったら、すごく楽しそうに話を聞き、ウィルに父親に向き合えと説教までする良い妻。

星咲希にとっては今までで1番の大役と思いますが、お姉様によく似て芝居の緩急や濃淡が上手く、これからの活躍がますます期待ですし、たぶん姉のメイクをもっと研究すれば艶ぽい美人になるでしょう。

ひろ香裕の主治医ベネットとの同期芝居は、この2人も揃っておじいちゃんになる日がきてしまったか…となんだか感慨深くなってしまったり。

 

サーカスで運命の相手、詩ちづる演じるサンドラに一目惚れ。いやーもうここのアラバマの羊の可愛いこと可愛いこと。そりゃ一目惚れしますわ。

そこからサンドラのことを知るために3年も働くんだからすごい笑 碧海さりおのキャロウェイの似合いぷりたら!狼男でサーカス座長なるほどなるほどとさせてしまう謎の説得力。

1幕ラストの水仙の場面は本当に綺麗で、舞台が一気に花畑になっていく様子は本当に素晴らしく綺麗で。版権難しくともあの舞台の綺麗さだけなんとか残してほしい。

そしてここの場面もうたちサンドラの可愛いさったら!ねえ!耳福眼福。

 

2幕はおそらくエドワード最大の秘密、地元のかわい子ちゃんジェニーとローンを組んでいたということについてウィルが探っていきます。

ウィルはけっきょく、仲が良い両親が大好きで。だからジェニーとのローンが許せなくて、そんなちょっと子どもぽいところもあり、それも分かった上でジョセフィーンは味方でいてくれるんですね。良かったねウィル。

つい父に辛く当たってしまうウィルと、病気が進行して責められると感じ追い込まれるエドワード。そんなエドワードを落ち着かせ、一緒に歌う小桜ほのかサンドラとのデュエットは、歌声が2人とも本当に綺麗で、こんなにも暖かい家族に別れの時が近づいているという悲しさでいっぱいになり客席中が悲しみとほんのりした暖かさに包まれた感覚がありました。素晴らしいです。

 

魔女がみせた最期の時、エドワードが本当に英雄だった話を知り最期の一瞬を父のために父と共に。

若い回想場面も病に伏せった時も、とにかく礼真琴エドワードは全てが自然で。つらい気持ちをぐっと飲み込んで、自分の中で描いている父親像を息子にみせるためにおく一呼吸というのが素晴らしくて。あまりにも自然すぎて一周回ってこの感想を書くときにあまり登場しないほど、エドワードはずっと当たり前に舞台上で生きていました。

詩ちづる・小桜ほのかのサンドラはお互いよくここまで似せてきたなという感じで、2人が同じ人物であることがまた当たり前すぎてすごかった。

 

父と同じように自分の息子にも「お前が釣った魚はこーーーんなに大きかった!」と手を広がる極美慎の姿は、やっぱり親子なんだなと、おじいちゃんの物語は続いていくんだと、とっても寂しいけど暖かいラストシーンでした。

 

ほんの少しのファンタジーと家族の温かさを感じるとっても素敵な作品でした。

 

次の観劇感想は星組「夜明けの光芒」の予定です。

 

宝塚ボタンをポチッとお願いします!➡︎ にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

もしよろしければ🌟も押していただけると喜びます!