丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

星風まどかに贈る

こんにちは

 

先日無事に花組アルカンシェル千穐楽を迎え、トップコンビ含め5名が卒業しました。

コロナ禍の打撃を最も受けた花組。トップとして、上級生として、新公学年として、それぞれ思うことはあったでしょう。最後まで休演があったけれど、でも千穐楽の卒業の日をみんな揃ってお客様の前で迎えられてよかったと思います。本当におつかれさまでした。

 

トップ娘役・星風まどか。

スライド人事については発表された時から最後まで、どんな理由があったのだろう?と数多くの人が邪推をし、正直私自身も気にならないと言ったら嘘になります。でも最後に思うことは2つの組でみせてくれた見事なまでの星風まどか成長物語は素晴らしかったですし、その道のりを見守ることができてよかったです。

 

研2でアイーダ新公、研3でシシィ新公、研4でトップ娘役。最初からものすごい勢いで走り続けていました。当時の宙組は舞台上での大人っぽい落ち着きとオフでの元気さのギャップが魅力の朝夏まなと・実咲凜音・真風涼帆・伶美うらら時代。丸くて可愛いまどちは少し系譜が違って。でもその分元気印の桜木みなととの相性は若くて青くていいなという感じでした。だからこそ最も大人ぽい魅力をもつ真風涼帆との相性はどうだろか?と思って就任のニュースをみたのを覚えています。

お披露目の天は赤い河のほとりでは、コスチュームものということもあり、2人とも漫画からそのまま出てきたようで、2人のギャップが大人の男性と恋する女子高生という少女漫画のキュンそのものとして反映されてましたし、研4であのクウォリティまで持っていって最高に可愛い有無を言わさないトップ娘役として立っていたのは印象的。でもオーシャンズ11となると、テスには少し子どもぽいかなという感想を持ったりもしました。

宙組時代1番の当たり役は最後の「アナスタシア」でしょう。逞しくてでも根底に流れる気品があって、歌も素晴らしく、ディズニープリセンスの実写のように可愛くて分かりやすくて、是非また梅芸版でアーニャを演じてほしいと願います。

高校生がぴったりだったあどけなさの残る少女が、タイトルロールを気品と強さを持って演じ物語の中でもしっかり成長をみせられる役者で宙組トップ娘役・星風まどかとして堂々たる前半の集大成をみせてくれたのでした。

 

花組へ移動、柚香光の2人目の相手役となります。新公トートとシシィ、さらに水美舞斗・永久輝せあ・聖乃あすかが控えた当時の花組で全ファンが期待した「エリザベート」。残念ながら上演はありませんでした。その代わりがアルカンシェルだったとしたら…残念ではありますね。

エリザベートを上演しないだけでなく、わざわざ呼んだかいがあった!という作品に正直花組時代に恵まれたとは思えません。個人的にはうたかたの恋のマリー・ヴェッツェラを演じるには経験と学年を積みすぎていたと感じました。

でもそんな中で私が個人的に1番良かったと思うのはお披露目となった「元禄バロックロック / The Fascination」。キラの艶やかさと可愛らしさ、少しの切なさと強さと美しさ、どの鬘も衣装も着こなすスタイル、どこを切り取っても素晴らしいヒロインでした。ショーの方は歌姫としてもダンサーとしても大活躍で、1人で舞台を埋める力、真ん中に立つべきと感じるオーラがあり、これが経験を積んだトップ娘役の輝くべき姿なのかと感嘆しました。

「鴛鴦歌合戦」のお春も最高に可愛くてよかったですね。ぷくー顔もちぇもキュートだけどこぶしの効いた歌も上手かったなあ。

卒業となるアルカンシェルでは、座長として劇団を守る姿が描かれ、就任当初は高校生役だったことを思えば、本当に立派に大人の女性への成長と大人だからこその輝きまで放って卒業していくのだと感じました。

 

真風涼帆とも柚香光とも絵柄は一緒ではなかったけれど、だからこそ少しリアリティのあるカップル感が出せるのが星風まどかのトップ娘役としての魅力だったと思います。

 

長い間、舞台の真ん中に立ってくれていたからこそ多くの人がその成長を見守り、その時その時で輝いている姿に同年代として素敵な女性になろうと思わせてもらえました。本当におつかれさまでした。

本人が望むのであれば外部でも引っ張りだこでしょう!これからのさらなる活躍に期待して。ありがとうございました!

 

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