丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

柚香光に贈る

こんにちは

 

この記事を書くまでにとても時間がかかりました。これを書いてしまえば本当に卒業したんだなと思ってしまいそうで。でも次の時代はもう始まっている、私も前を向くために書いていきます。

 

私が柚香光に出会ったのは「カリスタの海に抱かれて」。後から勉強しましたが、研2の頃から望海風斗や朝夏まなとの新公で、最後のコンサートでもオマージュした妖精フィーや本人のターニングポイントとなった「フォーエバガーシュイン」などを経験した後だったので、もう遅かったのかもしれません。でも10年間応援できたのだから十分間に合ったよね?いつ宝塚ファンになったとしても、みんな誰かしらもっと前に出会いたかったと思う人がいるわけだから、そんな人に出会えてよかったと思います。

 

カリスタで私は東宝1階の12列辺り28番くらいに座ってました。突然客席が明るくなって一斉にみんなが後ろを向いて、そしたら柚香光演じるナポレオンが客席から登場してきました。

あの時のあまりのオーラ、本当に眩しくて、発光していて、私はあのナポレオンを一生忘れないと強く思った衝撃の出会いでした。

そして歌い出してまたびっくりした。ごめんなさい、でも分かってしまった、絶対にこの音程は正解ではないと。そうか、天は完璧を与えないんだな…とか思ってしまったのでした。

 

「新源氏物語は、六条も柏木もむせかえるような華やかさ。

「ME AND MY GIRL」私が観劇したのは、れいまいがジャッキーとジェラルドの回。同期の2人が演じる幼馴染で婚約者のジャッキーとジェラルドを生で観劇できたことは、私の大切な宝物です。

「雪華抄」の鷹と鷲の場面。いやーそりゃ鳥だよな!となる納得感。和物でも気持ちよく踊るんだなと思った印象があります。

「金色の砂漠」あの衣装をこれ以上着こなす人はいないでしょうね。圧倒的・美。絵本やアニメなのではないか?という美しさでした。ロケットボーイは元気いっぱいでしたね。

「Sante」プロローグの男役女装並び。芹香・柚香・瀬戸・鳳月・水美が並んだあの銀橋はすごかったなあ。

 

はいからさんが通る私はこちらの青年館バージョンの方が原作ファンとして好きです。別箱だからと原作に合うキャストだけを組からピックアップしたからか、ちなつ冬星としろきみ環が最高すぎて大劇場の2人は演者が悪いとかではなく原作に似ているかという観点だけで負けてしまった印象。

柚香少尉はもう輝いていて。眩しすぎるくらいで。本当に忍さんが出てきてしまったのではないかという衝撃でした。

ポーの一族アラン・トワイライト。再び最高点を叩き出す漫画から抜け出したようなビジュアル。2.5次元舞台の頂点に立つのは花組版ポーで間違いないです。エドガーが一目置くのも分かるハッとさせられるビジュアル、本人の繊細さが上手く役に反映された不安定なアランの心情の吐露。伝説をこの目で見たような気になる作品でした。

 

「メランコリック・ジゴロ / Exciter!!2018」あのメラコリがれいまいで、しかもショーはエキサイター。当時の95期ファン 花組ファン 宝塚ファンみんなが大歓喜した公演でした。れいまいが2人で宝塚を背負って全国を廻る もうこの事実だけで感涙ものだったのです。夢いっぱいの2人が演じるまだ若いジゴロ、ヒロインの舞空瞳・華優希も含めてあんなにも若さに溢れた全ツは後にも先にもみたことがない。でもその分いろいろとハチャメチャで…笑 ショーは出てくる人出てくる人みんな音程はアレだし娘役2人はメイクもとんでもなかったので…それも今となっては良い思い出ですね。元気いっぱい!やる気いっぱい!!のれいまいがエネルギーをたぎらせて上演したこの全国ツアーは青春そのものをみているかのようでした。

花より男子私はドラマ世代なのでもうテレビ版のキャストのイメージしかなかったのですが、ドンピシャにはめてきましたね。伊集院忍とアラン・トワイライトと道明寺司を同じ人が演じられるとは演劇ってすごい、柚香さんってすごいとなりました。ビジュアルだけでなく、一挙一動が道明寺そのもの。すごかった。

 

「シャルム」の燕尾で前任の明日海りおに背中を押されていた姿。きっとたくさんの想いを感じたに違いない、少し不安そうだけど覚悟を決めたような表情もしていて、これがトップのバトンなんだなと一観客ながらに思いました。私にとっても忘れられない一コマです。

 

無事にプレお披露目が終わり、さあ大劇場に向けて!というところでコロナ禍。トップスターとして最も多くの公演の機会を失い、(別の事情もありましたが)大劇場作品はどれも完全完走できず、誰よりも打撃を受けたスターだと思います。

でも花組トップスター・柚香光はいつだって前を向き、組子を励まし、限られた人数限られた時間でも目の前にいるお客さんに常に100%以上の愛情をくれました。コロナ禍だったからこそ、私もチケットを何枚も失って悲しい思いをしたけれど、この時代に上に立つものとしての懐の大きさと強さを垣間見ることができたのかもしれません。

 

「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」最高に楽しかったなあ!

恩ある上級生2番手の瀬戸かずや、大切な相手役の華優希の大劇場卒業が無観客になってしまったこと。本当に悔しかったと思います。それを乗り越えたから強くなれた!というには卒業した方々に失礼な気もして、それでも千穐楽まで舞台を引っ張り続け笑顔で卒業する方々を東京で見送るのはとても勇気のいることだったと思います。

 

うたかたの恋ルドルフ。観ているこちらがキリキリしてしまう繊細さ、そして同時にため息が出るほどの美しさ。どの表情、どの場面を切り取っても、溢れるばかりのオーラで輝いていて、でもそのオーラと輝きが強ければ強いほどルドルフとしての危うさにも繋がって。

初めて出会ったナポレオンの時から輝きはすごかったけど、常に今が1番を更新し続けて、そしたら言葉に上手くできないけど、こんな姿になるんだ…と息を飲みました。

「GRAND MIRAGE私はたまたま、あの事件があった直後の公演を観ました。その後数日休演になりましたがその前の公演です。私自身もどういう気持ちで宝塚を観ればいいのか、目の前にいる花組生に拍手を贈ることは応援になるだろうか、それともプレッシャーになってしまうのだろうか、と考えたりもして。そんな中でのシボネーは、舞台にいる組子だってどうしたらいいのか分からないんだなと感じる、震えてしまうような涙が出てくるような鋭いものでした。私はあの時のシボネーを忘れることはないと思います。言葉に出せないやるせなさや怒りや悲しみを全て抑えてでも出てしまう感情が客席にいても痛かったです。

別日ですが、1階1列11番で観劇したのも大切な思い出。シボネーの待ち時間にガッツリ目を合わせて微笑んでくれたこと、目の前での銀橋大羽根ターン、大切な思い出です。

 

「BE SHINING」青春そのものを振り返っているようで宝塚観劇で初めて号泣してしまった作品。私が応援できたのは半分くらいの月日でも、私のとってはちゃんと長くて濃い日々でした。

アルカンシェル枯れの美学。最近感想を書いたばかりなのでぜひそちらを。

 

光ちゃんは誰よりもお客様を大切にしてくれるトップスターでした。私が客席にいることを本当に喜んでくれているんだな、今日この席を埋めてよかった!と思わせてくれる舞台人。自分が客席に座っている意味を与えてくれるそんなスターでした。

昨年9月の件があってから、何も知らず観劇していた自分も少なからず加担してしまっていたのではないかと、宝塚ファンであることに葛藤したこともありましたが、光ちゃんがくれた観客への言葉、本当にうれしそうな笑顔をみて、ここに座って楽しんでもいいんだと思えました。本当にありがとうございました。

 

早速コンサートの予定が出てましたが、しばらくゆっくりして、また元気な姿を拝見したいです!

本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!!

 

 

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