こんにちは
初めて!新人公演を劇場にて観劇してきました!!いつかこの日に劇場にいたことが生涯の自慢と思い出になるんだろうなと思いました。
早速感想を書いていきたいと思います。
まだ本公演の感想は書き始めてすらいないのですが、本公演からの変更はほとんどなかったように思いますので、作品への感想は本公演の際に書きますので、こちらはキャスト別のみです。
ユリウス : 雅耀 (本役 : 月城かなと)
正塚芝居、とんでもなく大きなターニングポイントがあるわけでもなく作品の最初からすでにキャラクターとして出来上がっている(作中で特別成長するとかそういうのではない)掴みづらいユリウスを、とても丁寧につくっていました。本役よりもマイルドで暖かい印象があり、何がすごいってちゃんと舞台に息づいていること。ちゃんと作品の世界観の中に足をつけ、当たり前に存在しているかのような自然なお芝居。これが研3なりたてでできるものなのか…とその秘められた大物感に期待で胸がいっぱいになりました。本役ユリウスが平日24:30からのアニメ枠だとすれば、新公ユリウスは土曜17:30からという感じ。正塚先生の当て書きオリジナルをちゃんと自分のものとして違う噛み砕き方をこの学年でしたことが本当に素晴らしいです。
滑舌が少し甘くなってしまったり、男役発声での歌には課題が残りますが、研3なので伸びしろばかりです。歌はどちらかというと音程が取れないとかではなく、男役発声の問題だと思うので、朝美絢のようにどこかで喉がひらけば化けるかもしれません。
まだ今年を含め新公学年が5年も残っている中でのこの仕上げ方。残念ながら月城かなとは卒業してしまいますが、月組上級生のいろんな芝居をみてこれからどんどん成長していけば10年後にはとてつもない大物かもしれないと予感させる素晴らしい初主演でした!
アデーラ : 乃々れいあ (本役 : 海乃美月)
研2なりたてでヒロイン、しかもこれまた娘役を極めし海ちゃんの集大成ということでハードルは高かったと思いますが、とっても安定していて素晴らしかったです。可愛さや華やかさでカバーしようとしない、ちゃんと作品の中で自分の足で歩いて芝居をしているところが素敵でした。最初は緊張しているようにみえましたが、丘のシーンあたりから柔らかい笑顔がみえ、それが「美しくなった」と言われるところとも納得の自然な演技に繋がっていて上手かったです。主演に合わせてなのか、本役よりも纏っている雰囲気が柔らかくて、能力のせいで悩んではあるけど他にちいさな幸せな日常も過ごしているのかもと感じさせるようなアデーラでした。
眼の使い方や表情の柔らかさが印象に残る素敵なお芝居をする娘役さんなので、これからがますます楽しみです!
ヴィクター : 七城雅 (本役 : 鳳月杏)
しっかり貫禄と色気が出てきてここ数年の成長が著しくてびっくりしてしまいます。ヴィクターもこの作中では特別ターニングポイントとかを迎えることもなく、日々研究と秘密局の仕事を請け負っている中の数日という感じで難しいと思うのですが、しっかりヴィクターとして息づいていました。ザンダーとの駆け引きも本役さながらの間合いの良さでちゃんと気持ちよく笑えるところに落としこんでくるあたり頼もしいです。
ゼイン : 槙照斗 (本役 : 高翔みず希)
え…専科の本役と同じクウォリティで仕上げてきた……と衝撃だったゼイン。絶妙な小物感、焦りやイラつき、小物なんだけど小さく見積もりすぎると痛い目をみそうなちょっとした緊張感。さすがは芝居の月組で育ったと思う名脇役芸でした。
ジェームズ : 真弘蓮 (本役 : 凛城きら)
上手いのは分かっていた、ギャッツビー新公の時もすごかったから。でも上手いんだろなと思って観ても期待を上回るクウォリティ。本役ジェームズよりもちょっとめんどくさいおじさんみが増していて、でもなんとなく本役よりモテそうな雰囲気もあり、イギリスの調子の良いおじさんとしてちゃんと存在していたのがすごいなと。「ちょっと呼んでこいよ」「お前、大丈夫か?」の間の取り方も完璧でしたね。恐るべし。
現れた瞬間の神々しさたるや…!これがクイーンオブイングランド!!となる圧倒的美しさ。落ち着いた声色で品がよくしっかりと勲章を与える姿は貫禄もありまさに女王で素晴らしかったです。
キーラン : 相星旬 (本役 : 春海ゆう)
まさかあの本役より悪そうなキーラン出てくると思わなかった笑 この人を絶対に敵に回してはいけないとゼインに感じさせる圧。聖職者だからこその恐ろしさが出ていたし、「ええ、ええ、バチカンは〜」のセリフの被せ方から出る凄みもすごかった。名脇役芝居がまた1つみれたこととても嬉しかったです。
ザンダー : 和真あさ乃 (本役 : 夢奈瑠音)
上手すぎる…今回は上述のゼイン ジェームズ キーランそしてザンダーのおじさん4人衆が素晴らしい実力で固めていたからこそ全体のクウォリティが格段にアップしました。年功序列でここまできてしまったけど、たぶんダシエルとエイデンの方が優秀だし、いつもいろんな人に囲まれて胃がキリキリの中堅管理職の色が濃くてすごかった。ヴィクターとの掛け合いの間もよくて本公演と同じくらいウケてました。
セバスチャン : 涼宮蘭奈 (本役 : 佳城葵)
目立つビジュアルが相まって守護戦士と呼ばれる説得力がありました。ビジュアルの作り方と立ち回りの鋭さは素晴らしかっただけに、セリフがもう少しキャラに合わせて言えるとよかったかも…とも思いました。
アンナ・クリフトン : 美渦せいか (本役 : 麗泉里)
ちゃんと本役と同じくらい綺麗な声で歌がうまくて、アンナの考えや気持ちを歌に落とし込んでいて、素晴らしい歌姫の新たな誕生でした。月娘の歌レベルすごい…
サキュエル : 月乃だい亜 (本役 : 英かおと)
たぶん今作で1番難しい役。「なぁ、あんた」の言い方からめちゃめちゃ上手くてびっくり。これが芝居の月組の下級生の実力…となる恐るべしスタートでした。
エゼキエル : きよら羽龍 (本役 : 彩みちる)
いやもう、、場面を劇場を自分のものにしてしまう迫力がすごかった。本役よりも霊能力は強そうで、陰の魅力を最大限に爆発させた大迫力のエゼキエル。本役はプンプン系だけど、新公はネチネチ系でそれも面白かったし、出てくるだけでエゼキエル劇場にしてしまう舞台力はさすがのものでした。
ダシエル : 一輝翔琉 (本役 : 風間柚乃)
月組には珍しくビジュ先行型スターでしたが、経験を積みしっかりした芝居をするスターに大成長しておりました。ダシエルは普通の働く公務員、真面目なイギリス人を落とし込んで芝居をしていましたが、隠せないオーラはさすがのもの。良い成長を感じました。
エイデン : 花妃舞音 (本役 : 天紫珠李)
本役は本人の持ち味からもしっかりした強くて真面目な局員というのがハマりますが、可愛くてお姫様な彼女がどうしてくるのかと思いきや、とても上手く表現してきました。なんていうか、大手企業の社内報に載っていそうな出来る最年少美人管理職みたいな雰囲気。学年と経験を積み良い意味で貫禄も出てきたのもエイデンに功をそうしていました。
新公ヒロイン経験同士のエゼキエルとエイデンの大喧嘩はさすがの安定感で、本役よりも煽り感が強くて面白かったです。
カイ : 翔ゆり愛 (本役 : 礼華はる)
沸騰ワードで受験の頃をみていましたが全然面影がないくらいしっかり"男の子"に仕上がっていて、シンプルに見た目がカッコよかった。研2なりたてとは思えないほど堂々としていて、「はい」を連呼する難しい正塚芝居も自然に演じ、素晴らしい原石がまだまだいたものだ…となりました。
マクシマス : 天つ風朱李 (本役 : 彩海せら)
出来上がりすぎている…まず本公演でも必ず目につくくらいビジュアルが良いんですよね、少し個性的でかっこよくて。なのにダンスも上手くて歌もうまくて芝居も良い。なんてこった。きよらエゼキエルがとんでもないんですけど、そこにちゃんと対等にマクシマスでいられてたし、どこ切り取っても破綻なく素晴らしかった。華やかなので主演を取れるといいなと思います。
メアリー・スチュアート : 咲彩いちご (本役 : 白河りり)
本役と同じくらい歌うまだから安心して観ていましたがやっぱり上手い。そしてメアリーのプライドの高さ、でも今は反省して嘆いている姿を短い場面で的確に表現しているあたりさすがです。
アマラ : 朝香ゆらら (本役 : 羽音みか)
本役が正当美人ボイスなのに対して、少しハスキーなのが色気ある美人ボイスでこのアマラも良かったですね。真弘ジェームズとの大人な心地よさも垣間見れて素敵でした。とても良い芝居をするんだなと今回思ったので、これからもどんどん活躍してほしいです!
今回はここまで。自分が月組ファンであることと、今回の一徳ショーでたくさんの人が銀橋に出たり見せ場があることもあり、解像度高くみれたのでとても楽しかったです!!
そろそろ本公演の感想を書いていきます。
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