丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

月組「グレート・ギャッツビー」観劇感想②

こんにちは

 

雪組初日が無事に始まり良かったです!遠征するのでその日まで公演が続いていますように。そして本読み終わりますように…。

 

さてもう千穐楽も間近となった月組のキャス別感想を書いていきます。

 

トム・ブキャナン : 鳳月杏

あの半端ない色気、びっくりするくらい長い脚、そして金持ち、そりゃあモテるよなあ…浮気もしちゃうよなあ……となる納得感。

浮気はしちゃうけど、本当はデイジーのことをちゃんと愛していて大事に思っていて誰にも渡したくないんだなというのがすごく伝わるのがまた憎い。トムが浮気したからデイジーが冷たいのか、もともとデイジーがあんな態度なのかは謎ですが、一目惚れでやっと手に入れたデイジーが家であの態度なら真っ直ぐなマートルと浮気しちゃうかも…?なんて思ったり。ヴィッキーにも手を出すことでよりマートルへの想いはあくまで浮気で本気じゃないというのが際立つのがマートル的には切ないですね。少ない場面ながらそれぞれへの想いや立ち位置がしっかり伝わる演技も含め本当に素晴らしかったです。パメラに幸あれ(2回目)

ちなみにマイクトラブルのあった10/1マチネを観劇していました。地声で途中からはアカペラで「アメリカの貴族」を2/3くらいまで歌い上げ、歌詞もしっかり聴こえるくらい見事な声量。幕が1度閉じてやりなおした際には塩田先生も頭上で大拍手でした!

 

ニック・キャラウェイ風間柚乃

とにかく上手い…宝塚男役で1番難しいのって普通の人だと思うのですが、本当に普通なんです。だからこそギャッツビーとトムがそれぞれ個性的なのがより際立つ。1つ1つの台詞回しや表情が自然で、ニックがいるからこそ観客は自然とあの世界に入ることができます。

映画版では精神科に通う事になるニックですが、せっかく仲良くなった隣人も、昔から仲の良かった親戚と同級生の夫妻も、美しく強く新しい恋人も全てを同時に失って、数年後には証券会社に勤めていても世界恐慌と思うと、純粋で温かいニックだったからこそこれからの人生があまりにも心配です。

 

ジョーダン・ベイカー : 彩みちる

声がいいんですよねえ!強くて綺麗で通って、ジョーダンがどのような人なのか声で分かる。すごく艶っぽくて、でも強いから自分で独身を選んでいる、そこが美しい女性。歌の高音も綺麗でしたし、常に強気な態度なのに女に好かれるタイプでデイジーとの対比も見事。とても良かった!

 

マートル・ウィルソン : 天紫珠李

ここまで弾けてしまった方が本人の良さが出るように思いました。元気いっぱい!という感じで、結婚も早まってしまうタイプだよなあ…という納得感と、闘牛のように車に走っていたんだろうなあという想像ができる性格といい、キャラが一貫していて良かったと思います。マートルの歌も聞かせるというよりも、勢いがあるべきものな感じがしたので本人にあっていて、こんな役ですが(笑)今までで1番良かったかもです!

 

マイヤー・ウルフシェイム輝月ゆうま

ものすごい存在感!!あんたが絶対にボスだよなあ!!となる風格に、演技が上手くて歌が上手くてダンスも踊れる…さすがすぎるぜ…パーティでは楽しそうだしギャッツビーにも優しいけど、拾うべきところは拾って捨てるべきものは捨てるという暗黒街での感覚という表現も見事。素晴らしかった。

 

ジョージ・ウィルソン光月るう

あんなに光が宿っていない目をできるタカラジェンヌいるのか…ずっと曇った瞳で、カリフォルニア引越しの件も執念じみたものを感じるし、マートルが死んでからのイッてしまった復讐者の顔つきはすごいですね。ああいうタイプが1番怖い。神は見ているのソロも声量がすごく相変わらず上手でした。

 

ヴィッキー : 結愛かれん

スレイグル : 蓮つかさ

この2人の因縁の関係性が垣間見える楽屋。でもこれってこの2人だけの問題ではなくて。ショーガールとして、身体を売るまではいかなくても金持ちを捕まえようと必死に生きている女と、汚い仕事をしながら金でなんとか女を繋いでいる男という、あの時代の低層の人間がどういう生き方をしているかを印象付ける場面。短くてもすごい芝居でした。

 

エリザベス(デイジー母) : 白雪さち花

当たり前のように演じていますが、母としての愛ゆえの厳しさを自然に大迫力で演じられる姐さんすごい…ちゃっかりギャッツビーのパーティ参加してましたけどね笑 ゴルフもするし笑笑

 

少年時代ギャッツビー : 瑠皇りあ

かわいい〜!!汚い世界を知らない頃のギャッツビーとしての説得力のすごいキラキラした瞳。そしてその時と同じ目をしていた1917年の夢の歌歌ってた月城ギャッツビー。2人並んだ時に、成長したらこの人になるわ…という美形でした。

 

エディ・その他 : 彩海せら

バイトの鬼か?!というくらい全場面に出ていた気がします。エディ回数重ねる度にどんどん鈍臭くなってます笑 1番の見どころは「ブローチもらえないわね」というジュディを、「お前流石にそれはないだろ?!」という顔してるとこ。今まであんなに恥ずかしそうに見つめていたのに…笑

マイヤーの一味としても活躍していて、さすが暗黒街育ち。望海風斗の面影を感じる動きで目がひかれます。それと同時に、あんなに失敗して何故まだ悪事を…とりあえず彩風冴羽さんに謝ってからニコラスにもう1度蹴ってもらおうか?今まで悪いことしていつも失敗してたのに…と謎の親心です。たぶん1番可愛い顔してるけど、マイヤー一味の中で1番やばいこと軽くしちゃうし、たぶん新公ギャッツビーはヤク流してしました。

 

 

今回の感想はここまで!

次回の観劇感想は、宙組「High&Low / カプリチョーザの予定です。

 

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