丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

たまさくにみるトップコンビの在り方

こんにちは

 

先日、月組トップコンビサヨナラ公演千穐楽が行われました。東京もあるというこで、わりと挨拶などもサッパリしていた印象です。

 

今回は今まで感じていたものの千穐楽で確信を得た珠城りょう・美園さくらのトップコンビとしての在り方を書いていきたいと思います。

 

サヨナラショーでの2人のデュエットは1曲(歌唱)のみ。

デュエットダンスもなければ、そもそもDCがデュエットダンスではなく珠城りょうと月男の絆の場面で終わるので、コンビ退団色よりもトップスターとしての退団の色の方が濃い印象です。

 

ご挨拶の最後に幕前に出てきた時も、綺咲愛里咲妃みゆ・真彩希帆華優希など最近のトップ娘役の退団時には、相手役さん大好きです!と愛を叫ぶのがデフォとなりつつありました。

それが、美園さくらは真っ直ぐにお客様への感謝だけ告げていたんですね。これは決して相手役を蔑ろにしたとかではありません。少なくとも私はそうは感じませんでした。

 

そもそも正直な話、5〜10期離れたトップコンビがプライベートでも1番仲良しなはずがないと思うんです。

舞台上では、時には恋人や夫婦として夢を魅せるだろうし、あれだけ一緒にお仕事をしなくてはならないので不仲だと困ると思うんですけど、別に大好きで仲良しで仕方ない!てほどオフの場面(といってもスカステなどの本当の意味でのプライベートではないけれど)での演出は不要だと思うんです。

 

だから、たまさまが2期上のちなつさんや1期下のまゆぽんと一緒にいる方が自然体で仲良さそうなのも、さくさくありちゃん・おだちんと一緒にいる方が伸び伸びしているように見えるのも、当然のことだと思うのです。

 

そういう意味で、たまさくは最も自然体なトップコンビだったと言えます。

舞台人として互いを尊敬し合い、舞台上では素敵な愛をみせるけれど、そこを降りたらあくまでも信頼し合う先輩後輩にすぎず、それぞれが組の中で自分の居場所をみつけて存在しているという印象。

 

だって正直まだ宙組にも馴染めていないのに、一所懸命10期上の相手役をヨイショしている潤花や、必死に尊敬して愛を伝えヨイショしているのに全然それを求められていない感じのする舞空瞳とか、ちょっとキツそうだなって視聴者ですら思うことあります。

 

美園さくらの若干の不思議ちゃんを微妙なツッコミを入れつつ見守る珠城りょうの姿は、もしかしたらトップコンビの見本ではなかったかもしれないし、ラブラブなコンビとは言えなかったかもしれないけど、若くしてきっと苦労も多かったトップスターと、偉大なる愛希れいかの後任として半ば叩かれながら就任したトップ娘役が、必要以上に繕わず素に近い状態でリラックスできる仲間と一緒にいられた事は良かったと思うんです。

トップコンビだから特別ではなく、月組の先輩・後輩としての居心地の良い距離感を保っている印象がありました。

 

私はそんな自然体なコンビ像があっても良いと思いますし、無理していない雰囲気の2人が好きでした。

ちぎみゆ・パッサァくらい無理なくラブラブだったらいいんですけど、全コンビがそうである必要はないかなと。

 

これから新しく、柚香光×星風まどか・月城かなと×海乃美月・彩風咲奈×朝月希和・真風涼帆×潤花というトップコンビが誕生します。

それぞれどんなトップ像になるのでしょうか?!

 

 

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