丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

花組「Liefie」観劇感想

こんにちは

 

びっくりするくらい暑いですね…みなさん体調は大丈夫ですか?

日本青年館は駅から地味に歩き溶けそうに…でもすれ違う高校球児やチアガールをみたら私たちは涼しいところに行くのだから文句言うべきではないとか思ったりしながら行ってきました!

聖乃あすか主演・花組「Liefie-愛しい人-」

 

生駒先生の作品は映像で見た夢現の先に」個人的にけっこう苦手でどうしよう…と思っていたのですが、今回の作品は前作とは違いしっかり地に足のついた現実の物語で、すんなり受け入れることができました。

裏で公演しているドンジュアンに比べれば、何も起きない。いや、比べなくても何も起きないのですが、伏線が回収できないよりはこれくらいがいいのかもと思いました。

 

主人公ダーンを演じる聖乃あすかは仕事と周りの人をとっても大切にしている温かみを丁寧に描いていて、好きな子への想いも繊細に柔らかく演じていました。静の演技が求められ、現実に本当にいそうな男の子で、そこが難しかったと思いますが、とてもきれいに仕上がっていました。1つだけ気になる点としては、柔らかさや優しさを前面に出したからか"女性が演じる男役"というのを感じて、個人的には冬霞の時のようなガツガツした姿の方が魅力的に思います。

フィナーレでスポットライトが当たった時のむせかえるような花男のオーラはすごかったです。

 

ヒロインのミラを演じた七彩はずき。ミラは幼い頃に両親を失って心の傷があるけれど、でも周りの人に恵まれて懸命に生きていて、ダーンのことが好きで。街に生きる普通の女の子としての表現を本当に普通の女の子していたのが印象的。演技も自然でうまく、歌も安定で上手い。ただ、普通の女の子をしても普通にならないオーラのある音彩唯詩ちづる素朴で普通なのに毎度爪痕を残してくる白河りり・華純沙那あたりと比べると、本当に普通すぎて勢いを感じなかったのも個人的にはあります。次に大劇場になったら見つけられる自信がないというか…。突然春乃さくらのように爆発するかもしれないので、これからも注目していきたいです。

 

今までで1番活躍する役となった鏡星珠は美形がよくよく分かりましたし、きっとこの作品を観た人は私含め彼女の名前を覚えてことでしょう。新入社員の役を等身大で演じていたので、もう少し大人ぽいとどうなるのか興味深いです。

姉にそっくりな珀斗星来、双子だからそっくりな涼香希南。リアルな中堅サラリーマンな雰囲気がどハマりの海叶あさひ。

新体制で別箱で三分割で下級生の顔がたくさん観られて良かった。

でも感じる"女性が男役を演じる"感。なんかとっても女の子を感じて、こんなに女性ぽさを感じるのは珍しいなと思いました。

 

そんな中で峰果とわ・侑輝大弥の場面だけ男役マシマシな感じで異様に良かったんですよねえ!

峰果とわの顔が怖くて迫力あるようにみえて本当はすごく優しい親方、抜群に上手い。今回の振り分けでは頭ひとつ出る圧倒的実力。

ダイヤくんはもう本当に…ビジュアルが強強すぎるんよ…。黒髪刈り上げあざーす!最高っす!!ビジュ飛び抜けてたよお。

泉まいらも良い感じのおじさんになってきましたね。

 

娘2格?を手堅く務めたノーマークだった真澄ゆかり。しっかりと場をまとめてきて良かった。そして子役で大活躍の音夢は少年役がとっても上手い!!!なのにフィナーレでは花娘キメキメで最高。

 

でもやっぱり特筆すべきはですね専科の一樹千尋ですよ。

今回は初東上、路線(新公主演経験)は3名のみ、芝居経験が少ないメンバーの中で、圧倒的本物感を出せる専科。最近は癖のある役が続いてましたが、普通のおじいちゃんも本当に上手くてですね、最後のカーテンコールでちょっと泣きそうになりましたね。素晴らしいんです。

 

今作は歴史に残る名作や再演が望まれる良作の部類ではないかもしれないけど、花組生の顔がよくみえて、悪い人がいなくて心が温かくなる、主演の2人の良さの出た素敵な当て書きだった思います。

 

次回観劇感想は宙組「Le Gran Escalier」の予定ですが、まだ私は「夜明けの光芒」を書けてない…

 

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