丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

美園さくら・月組退団者に贈る

こんにちは

 

月組「桜嵐記 / Dream Chaser」がついに千穐楽を迎えました。

勝手に餞別の言葉を贈るシリーズを書いていきます。珠城りょうには別記事で。

 

まずは、美園さくら。

添い遂げ退団が発表されてから「早い」「実力も華もあるのにもったいない」という声で溢れていて、まずはここまで惜しまれるスターになった事がすごいと思いました。

紙面でもスカステでも各インタビューで本人が語っているように、殻に閉じこもりお稽古とかにも行かない時期もあり先生にもかなり厳しく言われ、珠城さんのお言葉で変われたというエピソード。たしかにBADDY以前のさくさくってもはやあんまり印象に残っていないくらいです。そこから心機一転努力してトップ娘役という立場になる話をもらっても、世間の反応はトップ娘役就任に対して否定的なものが多かったと思います。2期上でずっと第一線で娘役をしてきた海乃美月下剋上してなるような形に批判が集まったのは当然であり、さくさくが悪いわけでは決してないのですが矛先が向いてしまったのは仕方ないと思います。

お通役では誰1人客席も泣いていないのに必ず銀橋で泣いていて一所懸命なんだなというのが伝わりましたし、エマやガブリエルでは持ち味の華やかさを活かして輝いていました。そんな風に1作ずつ一所懸命に役をつくってきたからこそ最後には退団を惜しまれるスターになったのだと思います。なので、世間の反応の変化が彼女の努力の結果です。そして最終的にはその海乃美月が次期トップ娘役に決定したことにより、2人がそれぞれに合っている相手役さんと組めて良かったという風になったことも、DCフィナーレ娘役場面での2人の間に流れる美しい絆を感じられたのも良かったと思います。

独特な癖もあるものの、華やかでいつも一所懸命で歌の上手い素敵な娘役なので、これからも外の舞台などで活躍してほしいな〜と思っています。

 

香咲蘭のイメージは、たった1人の最後の同期です。たま様にとってどれほど大切な方であり、2人がどんな気持ちで退団を決めここまで走ってきたかは、珠城りょう退団挨拶の「これからも他組に残っております94期をよろしくお願い致します」と涙ながらに語ったところに詰まっていると思います。他組の同期、後から見て絶対泣いちゃうと思いますし私も今度久城あす華雅りりかとか観たらあの想いを背負ってるかと思うとそれだけで涙出ちゃいそうです。

もし残っていたらこれからもさらにいろんな役や管理職の可能性だってあっただろうに、一緒に退団を選んだ事が人の良さを感じてしまいます。

印象的な役は、今回の久子もですが、エリザベートのスターレイ。シシィが心許した数少ない人。母のような包容力と細かい表情の演技が印象的です。

 

私の大好きな楓ゆき。どの組子からも天使の笑顔と言われる美貌と滲み出る優しさの持ち主で、それだけで好きなのに、なんといっても名役者なんです。芝居の月娘に相応しい演技です。アンカレでの兄夫婦の違った愛の形の表現、そして今回の廉子様の大河ドラマ…?と思うほどの名演技は素晴らしかったです。

はーたんコンビは2人とも残っていずれはお姉様として娘役を引っ張ると心のどこかで信じていた部分があって退団発表の時はけっこうショックだったのですが…挨拶で幸せそうに客席をみていたこと、そして生命の歌の場面ではーちゃんに肩を抱かれて嬉しそうに笑い合っていて、これからもたんちゃんに幸あれ!と思わずにはいられません。

 

颯希有翔は、私の中で95期以下はまだ若手な気がしていたら、エリザベートでシュヴァルツェンベルクを演じていて、すっかり上級生なのか…と実感した印象があります。全体的に若い組の中でしっかり中堅としての役目を果たしていました。

でも最後に最も印象に残る役は一平太ではないでしょうか。最初の楠木の歌からの正行の最期にもつ一度歌う楠木の歌。同じ歌なのに全然違って、ほぼアカペラなのに音程がしっかりしているから役として聴くことができて涙を誘います。戦いの最中烏帽子を落としあ後に深々と一礼するのも印象的です。最後にこんなに素晴らしい役に出会っているお姿をみれてよかったと思います。

 

全員分は書けず申し訳ないのですが、最後は夏風季々。

濃くて可愛いお顔がチャームポイントでどこにいても分かるキュートさ。クルンテープでもピガールでも活躍されていたので、まだまだいてくれるんだと思っていて…でも最後にドリチェで艶やかなスパニッシュの女も、かっこいいミロンガも、軽やかにドレスで舞う姿もみることができたので良かったです。ものすごくキュートなので、これからもエンタメの世界に残って欲しいなあ…と期待を込めて。

 

1日経ち、自分の予想以上にショックを受けたのか、なんだか今日の仕事は頭も働かずずっとドヨーンとしてしまいました。

月城かなとの公式サイトの横に正式に"トップスター"という文言がつき、スターのページにも掲載され、それはそれは嬉しい気持ちもいっぱいなのですがやっぱりどこか寂しくて。海れいこがトップに内定し、安心してたまさくを見送っていたあの時間が幸せだったと感じております。今まで何人も退団者を送りだしてきたのにこんなに寂しいのは初めてです。

博多座に行く頃には、コロナも収まり自分の心も整理がついているといいな〜と。大羽根背負った姿みたらきっと喜びで大丈夫になると思いますが…。

 

退団者の皆様のこれからの幸せと、専科にいった2人のさらなる活躍と、月城かなと率いる月組の繁栄を祈ります!!

 

 

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