丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「fff / シルクロード」感想

こんばんは

 

雪組公演「fff-歓喜に歌え- / シルクロードを観劇しました。

こんなご時世に遠征なんて…とすっごく迷いましたが、万全に対策して行ってきました。

 

公演の感想以前に気になったのですが、大劇場で観劇の方、なぜ分散退場に従わないの?という事。

東京は、急用があり超急いで帰る数人を除き、みんな分散退場のアナウンスを座って待って、きちんと従っています。

ところが、大劇場はアナウンスが流れる頃にはほとんどの人が立ち上がって、みんな我先にと帰っていき残念な気持ちになりました。2階席だけだったのか、私が観劇した回だけだったのか分かりませんが、そこは従おうよ…と思いました。

 

さて、公演の感想です!

 

「fff」はウエクミワールド全開という感じでした。デビュー〜「神々の土地」までは、悲劇悲恋が得意な先生かと思っていましたが、「BADDY」「FLYING SAPA」そして今回の「fff」を観る感じ、本当はSFものがお好きなのかなと思いました。

 

天国にいる作曲家たちが登場して、水先案内人兼ガヤ担当というのが新しく、そういう使い方がウエクミ様だなとまず思いました。

まるで1本物を見たかのような充実感、たくさんのスターに役を与えつつもとっ散らかる事のない物語、途中勢いや話の流れに置いていかれそうになることも正直ありましたが、見事に回収する力。いやはや天晴れでございます。

 

ネタバレになりますが、

ベートーヴェンとナポレオンがロシアで語り始めた時には、「あれ?どういう事?」となってしまい笑、ナポレオンが死んだところでやっと納得できました…。

謎の女とは、不幸の具現化で、それも「運命」として受け入れて「歓喜の歌」になるというのは、もはやちょっと意味分からなかったけど笑、ウエクミ様だな〜と思いました。

たぶん私がこの強いメッセージ性と多少のSF感(感情の具現化・天上界・精神世界での対話)をすんなり受け入れられたのは、SAPAをみて本当にこの先生がやりたい事はこれなんだというのを理解していたからだと思います。

思い返せば、バッディ・グッディも、ミンナも思想・感情の具現化で、そういうことを表現したいからこそSFぽくなるのかな〜と考えたり。

でも次の「桜嵐記」はどちらかといえば星逢寄りかなと予想してます。

 

オーケストラがいないのでピガールでは、橋を架けていましたが、今回はオーケストラピットにオーケストラ役をいれて、指揮者のベートーヴェンがピットに飛び出るように設置された台座から指揮するという使い方をしていて、すごかったです!!

オーケストラの面々がピットから溢れ出る様子が、音楽の盛り上がりを表現していて、興奮しました。

 

この作品の私的ポイントは、ベートーヴェンと謎の女、つまり望海風斗と真彩希帆が「歓喜の歌」を作るというところだと思います。

2人が歌う事=歓喜であることはもちろんですが、この曲はお披露目公演の「SUPER VOYGER」で銀橋で歌った曲。

お披露目で歌ったあの曲に、退団公演で返ってくる。そういう懐かしさを思わせてくれる素敵でちょっと切ない気持ちが、宝塚っていいなと思いました。

 

続いて、ショー「シルクロード

生田くん、まだまだですなというのが本音。うーん、ショーとしては駄作だと思います。

砂漠の雰囲気を出したいのは分かるのですが、全体的に茶色い広めの舞台で場面毎のメリハリもない。少し飽きてしまう感じのする構成でした。

テーマショーにしたいのであれば、「クルンテープ」くらい統一して、場面にもメリハリをつけた方が良かったのでは…と。

 

だいもんが"青い薔薇"を持って踊るのは狙いすぎですよね笑 しっかりやられましたが。まさかみりだいがここで…!と。

そしてその薔薇を託し、持って踊る次期。

鉄板すぎですが、それでも良いのです。それが良いのです。

 

でも、Music is my lifeの場面の方がよっぽど退団ぽかったですし、SVやMRの方が良いショーだったと思います。

 

ショーの構成は微妙でしたが、だいもんにターバンが見たかった気持ちは分かります。

なんていうか、スターのスター性でなんとか持ってた作品かなと思います。

 

次はキャスト別を描きます!

 

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