丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

花組「哀しみのコルドバ / Cool Beast!!」感想

こんばんは

 

花組全国ツアー「哀しみのコルドバ / Cool Beast!!」の神奈川公演を観てきました。

この劇場に来るのは、「メランコリックジゴロ / Exciter!!」以来。なんだか時の流れに勝手にエモくなりました。

 

「哀しみのコルドバは、早霧せいな時代に上演していたことは知っていたものの、当時はチケットなんて取れるわけもなく…(やっぱりコロナ禍で自力獲得も比較的簡単になり、お声がけも増えました)タイミングもなくて映像でも観た事がなかったので初見の作品でした。

柴田先生の描く美しくも儚い世界観と宝塚にぴったりの豪華な世界観。観れて良かったです。柴田先生が直々に演出やご指導もした雪組verも観たいと思います。

 

柚香光演じるエリオは、マタドールの着こなしと布捌きだけでも、この人がたしかにスペイン1なんだろうなという説得感があります。もうあの格好をさせた時点で満点です。

堅実に幸せや栄光を掴みにいっていたはずが「僕は破滅的な人間だと初めて知りました」と自分で言ってしまうところまで、どうしようもない気持ちの揺れ動きを細かく描いていて、この繊細な演技力こそ柚香光がトップたる所以だと強く感じました。

 

星風まどかはまさかのスペイン未亡人2回目(笑)でしたが、エバという女性が情熱だけで動いているわけではなく落ち着いてすごく考えた上でそれでも自分の気持ちに逆らえない、という大人と少女の狭間なところが魅力なのかなと思いました。

真風涼帆と組んでいる時は、体格差や学年差や経験の差から付いていってる感が強かったのですが、トップ娘役としての経験を経た上で組替えした今、対等に存在しているが出ていたのが伸び伸びしていて良かったなと思いました!

 

永久輝せあ演じるロメロは、衣装のせいかずっとドラキュラ男爵ぽかったんですけど笑、大人の包容力を出すには少しまだ力不足な部分があるように感じたものの、内に秘めた熱さを演技で出すバランスが素晴らしかったです。

 

音くり寿演じるアンフェリータ、彼女は本当に悪い役も化ける役も、そしてこういう待つ少女も何でも上手い。同期でのエルアモールは耳福でしたね。

 

「Cool Beast!!」は、結婚式の場面のみ変更でそれ以外は全て本公演と同じ。

本公演:瀬戸かずや→全ツ:永久輝せあ

本公演:水美舞斗→全ツ:聖乃あすか

本公演:永久輝せあ→全ツ:優波慧

本公演:聖乃あすか→全ツ:一ノ瀬航季

のようにキャスト変更していました。

 

肉の場面はやっぱりれいまいだから良い場面でしたし、女ビーストの場面は相手が下級生になった事により完全に喰われてしまっていた感じでした。

人数が少なくなり役割も変わった中でも、本公演と同じ熱さを届けようという気合いが全体的に伝わってきたので、これが小劇場公演の良さかと実感しました。

 

たぶん1番立ち位置が難しかったのは、同期の退団公演という大切な役割を引き継いだ星風まどかだったと思うのですが、良い意味で自分を出しすぎず、れい華の想い出を尊重した上で、トップ娘役としての役割はきっちり果たすというバランスが素晴らしかったです。

演出が変わらないからこそ難しかったと思いますが、華優希・星風まどかのどちらも良いと思わせる魅せ方で、でも全然違うというわけでもなく、そこがとても良かったと思いました。

 

あと最後に人事ぽい話をすると、本公演では階段降りから外れ組長副組長の前という特位置で降りてきた優波慧が聖乃あすかよりも階段降りが後だったという点。

ちゃんと上級生として顔を立てられているとも言えますが、逆に言えば学年を覆すほど激推しは今しないよとも言えるわけで。この辺りは次作での扱いも気になります。

 

そして、永久輝せあが(通称)3番手羽根を背負いました!!!!

本公演2番手羽根と同じ青色の小さなサイズで孔雀羽根が4本くらいついていました。

MRに3回出演した朝美絢が、3度目だけこの羽根を貰えたことが記憶に新しいところ。

先生の好みにもよりますが、次作から3番手羽根がもらえるような気がしますし、次の花組別箱は永久輝せあの東上主演と予想します!!!!

 

本公演での新体制が楽しみです!

 

 

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