丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「ROBIN THE HIRO」観劇感想

こんにちは

 

大劇場まで遠征もしましたが…東京でもついに朝美絢トップスターお披露目公演を観ることができました。いやはや感激です。

 

「ROBIN THE HIRO」は、途中突然のおふざけパートにはびっくりしてしまうものの、新しい雪組のみんなにできるだけ出番を、顔を覚えてもらえるようにしつつ、ディズニー映画らしくファンタジーに上手くまとまっている作品で、宝塚かディズニーランドでしか観れないようなキラキラな世界がお披露目らしくてよかったです。

 

朝美絢は与えられたチャンスを必ず成果にかえて細い糸を手繰り寄せトップスターにたどり着きました。その中でも1つ大きかったのが新人公演初主演の「PUCK」。当時の月組のトップスター龍真咲が妖精役ができるタイプだったこと、新公主演候補の若手つまりは珠城りょう・輝月ゆうま・暁千星が妖精タイプのスターではなかったことも相まってチャンスが来ます。

そこからトップスターになり登場から精霊に囲まれ、嗚呼もうこれは、見えるの?!聞こえるの?!のオマージュではないか…と大感動してしまったわけです。

若い青年が強くなるために努力をして、それが周りに応援されるようになって仲間が増えて、最初の目的は父の仇だけだったのが、愛する人を諦めないために、国のみんなのために戦い、認められて総督というポジションに就任するまでの流れ。まさに朝美絢物語。そして最後の戦いの前、橋の上に愛する人、橋の下に集まる民衆に平和な世の中のために共に戦おうと語りかける姿はまさにオスカルのオマージュ。はぁ…もう大感激でしたね。

妃華ゆきのは相変わらずどこを切り取っても美しいし、叶ゆうり雪組生として最後ですがものすごい色気をふりまいて爪痕をガンガンに残し、この2人なら当然恋仲になるしあの顔の良い息子も産まれるか…とか思ってしまいました。それにしてもエレノア様が他国の妃なのに隠れて出産してたのをジョンは知らなかったのか。めちゃくちゃ弱味だと思うんだけど。

 

夢白あやはどの時代のどの国のドレスも本当に素敵に着こなすが素晴らしい。かなりフリルが入っているドレスなのにガンガン捌いて走っててすごい。中身がロビンになってしまった時の男前な芝居が特によかったですね。おい!マリアン!!そんな簡単にロビンを信じるのをやめるな!!!と最初は言いたくなるものの、実はロビンが捕まってから総督になるまでに数年かかってるらしく、そう考えると長年後悔して他の人に浮気せずロビンを想っていたマリアンっていじらしいです。

 

今作から雪組生として大劇場の舞台に戻ってきた瀬央ゆりあは、馴染み方が完璧すぎて。ルームセルジュークとまだ繋がってたんか…となってる仲間たちいますよね?!悪役ならではの色気もあり、歌も芝居も高安定で組の戦力となっていて、彼女がどれだけ星組と専科で努力してきたのかを思うと感激でした。瀬央演じるガイと幼馴染のクインシーを演じた白綺華。彼女の表情と声がまた見事で、どれだけガイを思っているか少ない場面でもちゃんとわかるし、クインシーだって泥水をすすっていたところから女官として宮殿に出入りするまで努力してきたわけで、それを頑張れたのはガイがいたからであり、その健気さが悪役の死を悲しいものに唯一表現できるもので素晴らしかったです。

 

縣千はとにかく顔が良い。歌は相変わらず課題かなと思いますが、あの顔とオーラで繊細に作られた芝居が今回も良い。特にもともと一緒に十字軍でロクスレイの下で働いてたガイに対して、ロビンが刃を向けるのは応援できても、自分自身が刃を向けることはどうしてもできない、そんな葛藤までみられるのが堪らない。華純沙那演じるスカーレットとの恋愛は、本人がカフェブレで言っていたように、いつの間に?!という感じなんですけど、毎度悲しい恋の結末を迎える彼女が今回は幸せいっぱいに結婚式の日を迎えていてもうそれだけで満足みたいなところありますし、ウィルの表情だけでも愛が伝わるのはさすがのものでした。

 

音彩唯エメットが個人的にはMVP。お転婆なシャーウッドの少女が、助けてくれたロビンに純粋に憧れる。その天真爛漫なキャラクターと感情の流れがとってもキュートに表現されています。華世京演じるデイビットの裏切りは大罪で許せるものではないのに、最後幸せそうに結婚しているのがなんだかギリ納得できるのは、エメットが失って初めて気づいたデイビットの大切さと、自分のためにここまで…という多少なりとも罪悪感があってデイビットへの叱咤とシャーウッドの仲間へのフォローがあったのかなとまで思わせるエメットの演技力。すごい。デイビットは短略すぎるけど、若くてそんな感じだよなって思わせる妙なリアリティが良いですね。そして何より存在感がすごい。

 

諏訪さき演じるノッティンガム長官の絶妙な小物感が上手い。透真かずきの作画がディズニーなのがツボ。そしてラストシーンでは、組長で国王の奏乃はるとが副組長で王弟にみんなの前で怒るという超見せ場…!あれはアツい場面だったな。

愛すみれだからぎりぎり許させるウルトラソウル笑 彼女だから安心してギリギリみてられるウルトラソウル。

 

真那春人があまりにもそのまますぎて、眞ノ宮るいがイケイケすぎて最高で、麻花すわんが常に可愛いシャーウッド。緑のアイシャドウであんなにカッコよくて可愛い集団になる奇跡よ…男役も娘役もみんな髪型もメイクも良すぎる。

一芝居なのに惜しいくらい上手い紀城ゆりあと、ワンフレーズなのに上手すぎる壮海はると。

そして久城あすのタック修道僧。今作では、トップコンビ+2番手以外でたった1人の銀橋ソロ。破格の餞別です。あっちにもこっちにも良い顔して軽くて、でもけっきょく国王と親友だったりしちゃって、またそのムカつくのとギリ許せるのの塩梅が本当に上手いんですよね。雪組の宝。最後にみんなに見守られて銀橋を楽しそうに渡り、新トップコンビの祝言をあげて去っていく。見事でした。

 

次はショーの感想を書きます。

 

 

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