丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

月組「Eternal Voice-消え残る想い-」観劇感想②

こんにちは

 

前回、全体感想とゼインの屋敷までで3000字いってしまったので、この記事では秘密局からサクサクいきますよ!

 

まずだった一瞬なのですが、椅子に座るヴィクターと書類を覗き込むダシエルがなんか良い。

夢奈瑠音演じる秘密局局長ザンダーは、大変そうな事態からまず目を背けてしまう頼りにならない管理職の感じを、面白くでもくどすぎないところのちょうど良さ。「とりあえず!進めー!」とりあえずでいいのか?笑

超常現象は流行り発言を根に持っていたヴィクター、バツが悪そうな顔の風間柚乃ダシエルの表情が最高なのでオペラ上がり。そこから天紫珠李エイデンに目線で見捨てられてるのもまたよし。

エイデンとは異なる気の強さがあるエレノア花妃舞音。可愛い印象が強いですが、こういう女子ぽい気の強さを演じるとそれはそれですごい良い表現をするんですよ!

 

フォザリンゲイ城跡地の丘。妃純凛はなんともいえない良い芝居をしますよね。最初の二言だけで最後の「あたしがキレたらこんなもんじゃない」が、そうですよねええってなるとこまで表現してくるのだからさすが。高めの声で少年感を出している彩路ゆりかも田舎の少年ぽくて可愛らしく、大楠てらも普段の強面をちゃんとしまってきて新しい素朴な魅力。メアリー・スチュアートの心臓という大英帝国の筆頭呪物を、一般のお姉さんがやってきて街の小姓たちにそこ掘ってって言ってみつけられるものではさすがにないと思いますが笑 広い丘で心臓ばっちり見つけられるなら、後のエイデン救出ももっと特定できただろうし…とはいえこの場面は、れこうみを堪能する場面なのでまあよし。呼びかける声の優しさが堪りません。

 

続いて教会の場面。春海ゆう司教の敵に回したら絶対ダメ観すごい。専科さん相手にあんなに食い気味の芝居してくるんだからさすが月組生。そして瑠皇りあ助祭の顔が綺麗すぎて1番えぐいことしてそうで怖い。ムラで代役大楠てら版セバスチャンの時は最強なんだろなむしろ目立つなって感じでしたが、佳城葵バージョンだと街に潜んでそうって感じにみえるのが面白い。

 

ユリウスとアデーラが白河りり演じるメアリー・スチュアートの夢をみる場面。この場面のハーフアップのアデーラとっても素敵。どこから声を出しているのか、すごく遠くから響くように歌ってくるメアリーもすごいなって思います

 

フォザリンゲイのホテル、セリ上がりのホテルマまのあ澪・七城雅が毎回違う小芝居をしてくるのも見どころ。ちなみに観劇するたびにちょっとずつ2人の距離が近づいててほっこりです。たぶんフィンレイさんの方が若干先輩。

卒業するまのあ澪にキルスティンという役で、数言ではあるもののちゃんと見せ場とトップコンビとの芝居を作ってくれた先生ありがとう(未だにアルカンシェルを若干根に持っている)。

ティーをお持ちしましょうか?」の後、一所懸命2人を交互に見つめているのが可愛くて可愛くて。すごく真面目に働いてるんだなという感じが良いですよね。

「美しくなった」と言った後のユリウスの表情は毎回違って必見なんですけど、照れるアデーラも見逃せない。2人らしい少しこそばゆい素敵なところだなと目をかっぴらいて(笑)観ております。

 

おそらく今作1番の見所となるフォザリンゲイの丘。「変われたのはあなたが引き止めてくれたから」「今のあなたが本当のあなた」「追いかけてきてよかった」という月城かなと・海乃美月のトップコンビに宛て書いたセリフが散りばめられていますし、アデーラが本当に穏やかで美し顔で女神のように微笑んでいて、そんな姿を心に残したい、これこそ消え残る想い…とかおもってます。

 

2回目の秘密局の場面で個人的に好きなのがリアル感。エイデンに食い気味に「はい!」って言われてあしらわれる局長、「人が足りません!」「どいつもこいつも」「えぇ」という会話の自然さが良い。私は最後の風間柚乃ダシエルの「とりあえず俺が行くよ」がシゴデキな中堅でもちょっと疲れてて最高にかっこよくて大好きなセリフです。正塚先生をすごく感じる場面ですよね。

 

すごい強めに甥っ子に詰められてるジェームズおじさん。テンポ感が慣れたもの。ユリウスは偏屈で無口だけどおじさんにはなんでも言えるから居心地がいいんだろうなと思ったり。羽音みかアマラが王室廃止論聞いた時の「いやだぁ、ねえ!」って相槌求めるとこがピンポイントですごく好きです。

首飾りを奪いに来た守護戦士たち。凛城きらの絶対に敵わないだろ!というニブめに表現された動きがツボ。

きよら羽龍の「ううん」「へえ」の二言だけなのに異様に芝居が上手いのなんなんですかね?!その後ゼインの屋敷での「最悪」もなんであんなに上手いんだ?!?!

 

場面転換でコロスとして踊っている朝陽つばさ・空城ゆう・英かおとがかっこよすぎてもう少し踊っていてほしい。というか自由党諸君、たぶんコロスやってる場合じゃないぞ。

月城かなと・鳳月杏・海乃美月・礼華はるの四重奏の最後の「ために〜」良いですよね。突然のミュージカル。

 

セリあがりしてくるバビントン姉弟とエイデン。彩みちるの呪文ソングが滑舌よすぎてはっきり聞こえるのが最高だし、天紫珠李が東京にきて「お願いやめてー!」を工夫してきたそのこだわる心がいいなと思います。

娘役同士の喧嘩のシーン最高。滑舌が2人とも良いのも最高。エゼキエルのぶちころーすと何もできないマキシマス、助けに来たエレノアへの遅い!まで含めて一連の流れが楽しい。

秘密局の乱入により始めざるをえなくなったメアリーの降霊。ここ突然始まるとこが最初理解できなかったんですが、2回目にして始めざるをえなくなったのかと分かりました。なぜか初対面なのにダシエルにバックハグするカイも必見だけど、マキシマスを殴ったり蹴ったり呪文唱え返すユリウスもみたい。けっきょく毎回ボロボロの彩海せら可哀想そこが好き。目が足りない。首飾りで降霊されたメアリーの降霊対象を心臓へ変えようとアデーラはしていて、その通りになったから降霊されたから失神してしまうし、エゼキエルには何も起きなかったわけですが、ここも理解するのに少しかかりました。1度しか観ない方もいるしもう少し整理してくれたらいいな…なんて。

 

メアリー・スチュアート白河りりの威厳はなかなかで、メアリーは自己中の高慢な悪女として描かれることが多いですが晩年になったからこその血筋の高貴さの本質みたいなとこが表現されていて素晴らしく、アンナ・クリフトンの麗泉里の献身的な姿が2人の絆を短い場面でもしっかり感じさせてまた素晴らしく、そして2人の歌声たるや。本当に綺麗なハーモニーですし、麗泉里の最後のソロは見事。

 

天皇皇后両陛下が授与されたガーター勲章。英国最高の勲章と聞いて、いや…ユリウスとアデーラはそれほどの働きはしてないのでは……それより働いたヴィクターはもらえないのか…とか思ってしまうし、なんか全然正装してないし、女王陛下の前でユリウスは、なっ!とか言っちゃうし。

ユリウスの圧が強すぎて、アデーラは本当に女王陛下とのホットライン了承したかったのだろうか。そして「よろしく付き合ってくれ!」はアデーラ大変そう…とか思ってしまった笑 できればジェームズとアマラと一緒に住んでほしい、アマラがいれば安心。

 

とはいえ最後の2人の顔を見ると良い話だったなと思えてしまうくらい気持ちのいいしっかりした顔をして歩いていて。ラストシーンって銀橋を渡ることが多いけどそれだと座席によってはほぼ後頭部になってしまうので、今回舞台の奥から手前に真ん中をまっすぐ歩いてきてくれるのはどの席からも最後の表情がしっかりみえていいなと思いました。自分の歩く道をしっかりみつめた"晴れやか"な表情の2人を心にしかと焼き付けました。

 

合計6000文字くらい書いてしまいました。全部読んでくれた方もしいれば大変おつかれさまでした。

次はショーの感想を書きます!

 

宝塚ボタンをポチッとお願いします!➡︎ にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

もしよろしければ🌟も押していただけると喜びます!