丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

月組「川霧の橋 / Dream Chaser」感想

こんにちは!

 

観てきました!!博多座!!!

もうずっと楽しみにしてて、6年半応援し続けてきた月城かなとの大羽根姿。もちろん分かっていたのに、映像でも観たのに、生で観たらものすごく感動してしまいました。

 

この記事ではまず「川霧の橋」の感想から。

柴田先生の作品らしい、美しく儚い恋愛と強くも弱い男たちの生き様。台詞も綺麗で、大道具も派手ではないものの橋が象徴的に綺麗に使われていて、素敵な物語でした。

波が多くて飽きもなく、逆に展開早すぎてちょっとあれ?となる部分もありましたが、最後までしっかりドキドキして楽しめました!

こんな素晴らしい名作なのに、何故長年再演されなかったのだろう…と事情を疑ってしまうほど笑

歌はタカスペで何回も聞いていたのですが、初めで作品と結びつきました。

なんといっても主要4キャラが、当て書き?!と思うほどぴったりで…!

早速キャスト別感想です。

(ちなみに初演は映像含め観ておりませんので比較はなしです)

 

幸次郎 : 月城かなと

青天がこんなにも似合う人は他にいません!まずはとにかく見た目がかっこいい。若頭領として信頼され、男同士なら仕事の話なら何でも言えるのに、恋愛だけがうまくできない。そんな男としてのかっこよさと不器用さの芝居が繊細で自然で、さすがは和物と芝居を得意としているだけあって素晴らしかったです。

あんなにずっと言えなかったのに「頼むと言ってもダメなのか?!」と迫れるんかい!って感じでしたが笑、江戸の感覚は今とは違いますからね。

歌唱も深くて切なく音程も安定していてすごく聞きやすく、火事場の早口の江戸弁台詞も全部聞き取れました。その安定感もあってすごく作品に集中できました!上手く説明できませんが、"月城演じる幸次郎"ではなく、"幸次郎"がそこにいるんです。ラスパもダルレークも生観劇しましたが、今回が1番良かったです。

川霧の橋の幸次郎の個人的に嗚呼…これぞ…と思った場面は、ちゃんとおよし(結愛かれん)を大切にしていたところです。小りん(晴音アキ)がこんな場面観てられない!と言った、幸次郎・お光・およしの場面、目にはまだお光が好きだ…と出ていても、それでもまずは隣にいる体調不良の妻を気遣う。およしを不安にさせず、ちゃんと大切に想っているということが伝わりました。だからこそ余計に切ないんですけどね…。

ラスパでもダルレークでもアンカレでも幸せになれず、発表までトップコンビが組めるのかヒヤヒヤした月城かなと×海乃美月カップルがやっっっと幸せにくっつけて良かったと思わずにはいられませんでした。

 

お光 : 海乃美月

あんなに素敵な青天のかっこいい月城かなとの相手役として、霞まずに自身も美しく、相手の良さもさらに引き出して、自然なお芝居ができて日本物でも綺麗な所作ができる。やっぱり海ちゃん以上の相手役はいなかった、本当に2人がトップコンビを組めて良かったと改めて感じました。

演技が繊細で自然、特に記憶を無くした時の表情から幸次郎と再会して記憶を一気に戻すところと、幸次郎とおよしが来た時の絶妙な目の動きが見事でした。

孫娘としてみんなに可愛がられていた時とは違い、大切な人をたくさん亡くした後に、半次に背中を押されて最後はみんなの分もと自分から幸せを掴みにいき、幸次郎の腕の中に収まった時には良かったぁ…となりました。

 

半次 : 鳳月杏

あんなに良い人なのにどうして最後…という思いが拭いきれず。きっと清吉を殺した後に自害するか相討ちで亡くなってしまうんだろうな、と。幸次郎もですが、あんたも想い伝えられなさすぎでしょ…せめて火事の時に言えよ…と思いました笑

小りん姐さんに「良い顔して見送って〜」と言われる最初の「お気をつけなすって」のところ、本当に良い顔しているんですよ…!!愛しくて仕方ないけど言えない、というのがあの表情で全て伝わるのが素晴らしい。

お組を看取ってからお光を呼び出し幸せになれと言って清吉のもとへ向かう場面、涙は流さなくても心が泣いていると分かる表情から、お光の幸せを願う慈愛の表情、そして清吉を殺すと覚悟を決める表情までの流れが見事です。

脚が長すぎて、あの丈の短い大工衣装でも脚の分かれ目が見えないってどういうことですか笑

 

清吉 : 暁千星

悪人というよりただのクズ!笑 でもそのクズ感、悔しさから落ちぶれていってしまう姿、追い込まれた人特有の狂気が出ていて、ありちゃんこんなお芝居ができるまで成長してしまって…と謎の立場から感動してしまいました。

天海祐希版の清吉を観ていないので分かりませんが、ありちゃんの清吉は最初からクズだった訳ではないんだなと感じました。お光は途中で「あんたは私のことなんて愛していなかった」と言いますが、最初に柳橋に呼び出した時点では少し好きだったのではないかな。幸次郎の想い人を奪ってやろうという気持ちもあっただろうけど、せめて恋愛だけは負けたくないというような、お光への気持ちだってあった気がするんです。柳橋での歌の時の目には熱が篭っていたし、だからこそお光も待っていると言ってしまったのだと。本気で上方で頑張って金掴んで帰ってこようと思ってたのに、どうしてあのようになってしまったのか…余白の部分が気になります。最初はそこまで悪くなかったからこそ、後半のクズ感と狂気がすごい浮き出るように感じました。

 

主要キャストだけで2000文字超えてしまったので、この記事ではここまで!

次は短めにサクサクその他のキャストを書いていきます!

 

 

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