丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

雪組「心中・恋の大和路」感想

こんにちは

 

友会で当てた東京のチケットも一緒に心中していってしまった…そして8/10は普通に平日で仕事急には休めないので、配信があったとしても観れないだろうなあ涙 

ということで奇跡的に観劇できた梅田での感想をもう書いてしまいます。

 

全体感想としては真ん中、つまり和希そら・夢白あや・凪七瑠海・諏訪さき・悠真倫の芝居が上手すぎて、初東上!若手でがんばろう!!感が0でした笑 とにかく素晴らしかった。

あえて少し厳しいことを言うと、次回再演があったらもう少し工夫してほしいな…と思う点がありました。説明セリフが多い割に大切なところが分かりづらい。なによりも忠兵衛と梅川が最初から恋仲なので、この2人は心中するほど愛し合っているのがなぜかが最後まで理解できず…芸者なのになぜそこまで忠兵衛に本気なのか、梅川にそこまで惹かれる部分はなにか、など回想場面でもいいので入れ込んでほしいです。

 

それでは早速キャスト別です。

 

亀屋忠兵衛 : 和希そら

前作を観ていないのですが、たぶん壮一帆よりも若作りではないかな?と予想できました。忠兵衛が梅川にお金をあんな風に使ってしまうのは、愛ゆえと一言には言えず、若気の至りと感じさせる勢いが心中へ向かううえでの納得感を引き出していたのが素晴らしかった。

軽い雰囲気の忠兵衛が1幕の最後に壊れてしまう場面、そして2幕では何かに怯えたようにでも梅川には相変わらず軽く接するようにする細かい芝居が自然でよりこちらも不安を煽られるようでした。夢千鳥に続いて暗めの和物なのでぜひ次は明るいコメディなどで真ん中に立ってほしいです。

 

梅川 : 夢白あや

やっぱり抜群に芝居が上手い…!!儚さや若かったり教育不足であろう頭の弱さを感じさせつつも、芸者として生きていく強さや忠兵衛への想いの強さなど芯があり、梅川がどのような女性なのかが痛いほど伝わってきました。

最後まで希望を失わない姿が逆にこちらを辛くさせるような梅川でした。

 

丹波屋八右衛門 : 凪七瑠海

男役として芝居をしているところを久しぶりに観た気がするのですが、久々にみるとその上手さにびっっっくりしてしまう!!根が優しく友人想いで、破滅の道に進む友人を止めるために行き当たりばったりではなくちゃんと考えて動ける頭の良い人。最後の絶唱と呼ばれるソロも見事。

彼女が出てくると場面が締まるし、しかし場面によってはより柔和な雰囲気にもなる、舞台全体の雰囲気を変えられる存在。いやはやさすがの実力でした。

 

かもん太夫妃華ゆきの

日本物での所作はさすがにとっても綺麗で、その所作の美しさと本人の出す気高さが太夫にピッタリでした。一言一言を発する度に舞台に走る緊張感が出せるのがすごいなと。

 

与平 : 諏訪さき

真剣に太夫に恋してしまう初々しさと、忠兵衛と対になる太夫に恋しても真面目に生きる姿を器用に表現していました。もともと全体的に安定した実力でしたが、今回の公演で和希そら・凪七瑠海と並んで主要キャストを引けを取らず演じ切ったことは素晴らしいと思います!

 

宿衆 : 悠真倫・一禾あお

宿衆はベテランが多く安定していて、こういうメンバーが舞台クウォリティを上がるんだよな〜と感嘆していたのですが、1つだけ笑、あの竹みんなで持ってクルクルするの怖いな…何を表しているんだ…?

特にマリンさんのあの中でもこの人だけは敵に回したらヤバい感はすごかったですし、いちかくんの突然歌い出す飴屋の歌がうまくて見せ場あって良かったと思いました。

 

おたつ : 羽織夕夏・女房おかね : 琴羽りり

おてもやんに仕上げてきてチャキチャキしてるのにやっぱり乙女、忠兵衛と梅川が遠い2人の世界へ行ってしまう中でちゃんと現実を生きている、小さな怒りや幸せを感じている人もいるのだと観客にあえてみせるのが全うされていて見事。

おかねは、前回のSLLでは信じられないほど早口!笑 しかも聞き取れる!この人も隠れ何でもできるんだなと思いました。

 

なんだか観劇から時間が経って薄まってしまった…次こそ花組公演の感想の予定です。一応1回抑えているので、それが中止延長でなくならないことを祈ります。

 

 

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