丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

朝月希和・雪組退団者に贈る

こんばんは

 

今年最後の贈る言葉朝月希和雪組退団者へ書きます。2022年はトップコンビ・2番手格以上での卒業は雪娘だけとなりました。

 

さて96期4人目のトップ娘役となった朝月希和。

彼女は花組時代に同期の花乃まりあの新公をし支え要員に、その1つのご褒美がSante!での同期3人娘エトワールでしょう。

そして雪組に組替え、年功序列が功を奏して星南のぞみ・彩みちる・野々花ひまりを抑えて娘役2番手に。とはいえ、トップは下級生の真彩希帆だし、その前任は同期の咲妃みゆ。娘2とはいっても、次期トップ娘としての2ではなかったのが正直なところです。

 

なぜ彼女がトップ娘になったのか、花組からの反復横跳びを考えればその人事がイレギュラーだったことは確かですが、持論としては彩風咲奈のご指名。もうそこはいくら予想しあっても誰も種明かししてくれないでしょう笑

 

の組替えからの高学年トップ就任からの3作退団は、いわば娘役版・壮一帆なわけですが、その壮一帆が創った3作品の土台があったからこそ早霧せいな→望海風斗の時代が人気絶頂を迎えたわけです。

だから私が言いたいのは、朝月希和が高学年で1人でしっかりと立てる娘役だったからこそ、今の雪組があるということです。

 

今でこそ5組で1番しっかりしたピラミッドで蒼穹の昴という大作も素晴らしくつとめました。

しかし現体制の始まりは、朝美絢飛び級2番手、綾凰華・縣千の突然の同率3番手(=つまり別箱2番手以上)で、あまりにも顔ぶれが変わりすぎてどうなるんだろというところからのスタートでした。正直あの時若い経験の浅い娘役がトップだったら、彩風咲奈は手一杯になってたところでしょう。それを、きわちゃんは自立して上級生の1人として組を支え、組替えしてきた和希そらを同期として迎え入れ、現在の安定した組体制を築いただけでなく、宙組時代は急な抜擢でアンチも多かった夢白あやが芝居の実力派でトップ娘役に相応しいと認められるまで守ったわけです。その功績はトップ娘役を務めた3作だけでなく、その後も続くでしょう。

 

どんな役が印象的だったか思い出すと、ひかりふるのガブリエル、はいからさんの吉次、夢介のお銀といった、サッパリした姉御のイメージが強いです。でもあえて1つ好きな役をあげるとすれば、私は「ファントム」のベラドーヴァかもしれません。出番は短いですが、本当に美しく愛らしい少女から堕ちていき、でもエリックを本当に愛しているのが伝わる慈愛にみちた母性を歌とダンスで表現していて、彼女の愛がエリックの純粋さをつくったという説得力がありました。ダンスや一挙一動で気持ちを表現するのがとても上手く、サヨナラショーでも選んだ「海の見える街」をはじめとして、すごく楽しそうに踊る姿が印象深いです。

最後の方(蒼穹の昴のNOS等)は疲れているような様子もみえたので、屈託なく笑っているといいなと願いを込めて。

 

副組長の千風カレン。

雪組娘役がなぜか定期的につくるキャラ濃いめ枠の娘役。ちょっと大袈裟にみえる芝居で笑いをとったかと思いきや、心中-などの本当にシリアスな作品では舞台をさらにヒリヒリさせることもできる存在でした。高音が綺麗にでて歌も上手。管理職の中ではまだ若く、これからも支えてくれると勝手に信じていただけにショックも大きいのですが、この学年まで宝塚にいて卒業するということは、本人がやり切った!と感じているということ。これからの人生にも幸あれ!

 

100期の羽織夕夏。

私は個人的に雪組100期がとても好きで。誰も新人公演の主演/ヒロインまでは辿り着けなかったけれど、全員がもう少しのところまでいった粒揃いの4人という感じで、Sensationalの同期4人銀橋はすっごく嬉しかったのが記憶に新しいです。

だいたい同期というのは、超路線が1人だけいたり、脇路線にも乗れる人とそうじゃない人で差が出たりするものですが、なんかこの4人はほぼ同じような扱いだったのがなんとなく好きだったんです。だから1人欠けるのはすごく寂しいし、きっと2回目のエトワールも観られると思っていましたし、100期お姉さんコンビとして支えてくれるとも思っていました。研9というと早い気もしますが、ほぼ同い年なことを考えると人生の転機として考えるタイミングでもあります。これからの人生に幸あれ!

 

103期首席の花束ゆめ。

首席ってやっぱりすごいと思うんです。順位に裏付けされた実力というのは本物で、歌もダンスも芝居も上手かったのに、なかなか前面に出す機会がないまま卒業を迎えてしまったのは正直残念でなりません。せめて1回でも新公ヒロインが取れれば…ヒロインが取れなくとも100期コンビくらい活躍が与えられていれば…とタラレバを言ってしまいそうになるくらい残念です。でも103期というのは、これから同期がトップ娘役となり支えも期待され、男役もこれからという時。そんな彼女が劇団の都合で辞めるはずはなく、やっぱり自分の意思だったのだと思います。103期中卒なら(スミレコードですが)、まだ普通の世界では大学卒業の年齢。これからの長い人生がブーケのように華やぎますように!

 

原田先生の文春砲は本当に気持ち悪いし残念ですが、「蒼穹の昴」が素晴らしかったことには変わりないですし、別に作品の娘役の扱いが悪かったのは先生の女性差別的気持ちがあったからではなく単純に原作が仕方なかったものだと思います。漫画家が犯罪を犯した時もそうですが、作者のプライベートと作品を別と考えるか、作品を認めることは犯罪を認めることになるか議論がうまれます。私は「蒼穹の昴」は作品として素晴らしかったと思うし、大変で辛い思いをしながら作品を務めあげた雪組生が作り上げた作品を否定したくはありません。雪組生をこれからも応援し続けることしかできませんが、精一杯応援したいと思います。

 

 

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