丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

夏月都・晴音アキに贈る

こんにちは

 

先日無事に月組「グレート・ギャッツビー」千穐楽が終わりました。

今回卒業する3名が無事にファンの方々の前で笑顔でその日を迎えられたのがなによりです。

卒業する方々について個人的に贈る言葉を書くこのシリーズです。

 

夏月都さんへ

88期生で月組副組長。88期という代は、紅ゆずる・朝夏まなとの卒業お花渡しのエピソードに表れるように、きっとすごく明るく楽しい学年だったのだろうなと思います。そんな88期の最後の2人が光月るう・夏月都月組組長副組長コンビ。組の後輩からも、あの2人が出る余興に間違いはないと言われるくらいの楽しい方だと思います。もちろんただの面白い人ではなく、千穐楽のご挨拶は本当にしっかりしていて自分だけでなく組のことを想った素晴らしいもので、きっと明るくしっかり管理職として組を引っ張っていたのだろうと思います。

 

最近よくさらに言われるようになった芝居の月組それはもちろんトップコンビ・2番手・3番手の芝居力が他組に比べてずば抜けていることもありますが、管理職の光月るう・夏月都の芝居力がやはりものすごく高く、それが下まで浸透しているからだと思います。

 

乳母や母役が多かったなつこさん。母や乳母というのはある程度固定観念や慣れが生じてしまうものですが、彼女の演じる母や乳母は毎回ちゃんと違ってちゃんと作品通りの像でした。

卒業となったデイジーとパメラの乳母役では、娘の幸せを願い、たった1人の存在で"本当に幸せな家庭とは"というもの表現していて、温かさと優しさの中に強さというものが感じられました。

IAFAのヘルタ(エマ母)では、母と娘の間に特別な確執をうむ何かがあったわけではないけれど、夢を追って渡米した手前少し距離ができてしまった絶妙な関係を表現し、それでもエマにとっての"故郷"は母なのだという温かさがありました。

 

母や乳母以外の役で印象的なものをあげると、

「グランドホテル」のマダム・ピーピー。あの独特の空気感、彼女が通り過ぎることによって、グランドホテルが本物になる。グランドホテルは高級ホテルで人生の夢が詰まっていても、実は娼婦が出入りしたり汚い取引が行われているということをピーピーの存在が暗に示すのがすごいです。

そして1番好きだったのは「桜嵐記」老年の弁内侍。まるで美園さくら演じていた弁内侍がそのまま老けたような説得力。物語の最初の硬い台詞回し、そして最後の満開の桜に対する少し柔らかさが出てきた台詞の言い方。本当に素晴らしくて!弁内侍はあの後も強く人生を歩んで行ったんだと思えるとこらがより泣けます。彼女の芝居がどれほど上手いかはこの作品を観れば一発です。

 

長い間、本当にお疲れ様でした。

 

晴音アキさんへ

私は月組95期がすごい好きなんですよね。だから卒業したからにはいつか愛希れいか×晴音アキ×楓ゆきでお茶してるとかインスタにあげてほしいです笑

そんな月組95期って、正直どの組のどの代より大変だったと思っています。愛希れいかが研4でトップ娘役に、それもただのトップ娘役ではなく、お披露目公演のロミジュリではロミオとティボルトが役替わりだから、ジュリエット側もそれぞれの恋人と従兄弟と関係を築かなくてはいけません。しかも途中で娘役に変わったのでいろいろと研究不足の部分も実際あったでしょう。さらにそのロミジュリでは普通研10以上が演じるヴェローナ大公に研4の輝月ゆうま、新公には輝月ゆうま・朝美絢が主な配役に。そして自身も大役である乳母。そこからずっとずっと月組95期はお互いを支え続け、愛希れいかを支え続け、1期下として若くしてトップになった珠城りょうを支え、月城かなとを受け入れ…ときっと大変だったと思います。

その中で晴音アキは最後まで残り、同期トップ娘役を見送り、同期の卒業を見送り組替えを見送り、同期トップスターが軌道にのるまで見届けました。きっと舞台ではみることのない観客は知りようのない努力が裏であったことでしょう。そんなことを想うと心からのお疲れ様でしたという気持ちでいっぱいです。

 

あまりにも舞台にいるのが当たり前すぎて、逆にどの役が印象的かと聞かれると難しいです。

あげるとすれば、1789のソレーヌ、エリザベートリヒテンシュタイン、夢幻無双の出雲阿国、IAFAのナディアとエトワール、桜嵐記の2役、ブエノスアイレスのフローラ…全然絞れないんです。

各作品で務めてきたソロナンバーから分かるように、そしてIAFAのエトワールが素晴らしかったように歌声が綺麗で、桜嵐記の2役でみせたように意地悪な役もお手物というくらい演技も細かくて、卒業となったギャッツビーのアイスキャッスルではすごいキレキレの娘役いる!と思ったら彼女なくらいダンスも上手くて、いつだって目がいってしまう存在でした。

 

もう舞台上で観ることができないなんて正直信じられないくらい当たり前の存在で…でも自分で決めたのだから、きっと前述のように大変な思いもあっただろうから、ゆっくりして幸せになってほしいと、そして少しこちらの想いを言えるなら是非また舞台に立ってほしいです。

本当に長い間ありがとうございました!

 

これで月娘は、1番上が新副組長の白雪さち花に。そして2番目がトップ娘役の海乃美月となります。母役や老け役は誰がやるんだろか…次に学年が上なのは麗千里・清華蘭ですので、この辺りの比重が大きくなるでしょう。

 

卒業した3名のこれからが幸せでいっぱいでありますように!

 

 

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