丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

飛龍つかさ・音くり寿に贈る

こんにちは

 

花組「巡礼の年 / Fashionable Empire千穐楽が終わりました。千穐楽ができたから良い、と言ってしまうことは正直できないけれど、とにかく退団者4名が観客の前で卒業できてよかったです。皆さま素晴らしく美しい笑顔でした。

ただ1つ!楽天TVの調子が悪すぎた!!ショーの方は5分に1度止まるレベルで、プロローグの音くりちゃんソロ飛んだし、最後の緞帳前挨拶は全く観れなかった…ということで楽天TV公式にエラー報告しました。Twitterではけっこうエラー報告出てましたね…もし同じ境遇の方いらっしゃいましたら、嘆いていても仕方ないので公式に言いましょう。

 

さてそれでは恒例の退団者へ向けた言葉です。

 

98期・飛龍つかさ。

生粋の花男というのは、案外爽やかではなく情熱を感じさせる色気でオラオラしてくるイメージがあります。今の花組路線級で最もその色が濃いのは、おそらく飛龍つかさだったと思っています。

下級生として可愛がられてるイメージが強かったですが、きっとその背中を何人もの下級生が憧れていたのだと感じます。

 

最初のイメージとしてはやっぱりキャラの濃さでしょうか。花組は各学年から新公主演を出します。2期上のれいまいは2人でキラキラクルクルしていたし、2期上の優波慧・1期上の綺城ひか理はどちらかとちうとノーブルな魅力。さらに1期下の帆純まひろは美形系統だし…と続く中で、2枚目もできる路線という他とは被らないポジションで頭角を現してきた若手という印象です。

そして何よりもとにかく何をやっても上手いんです。だからこそ、別箱では目立っていたものの本公演での扱いがイマイチだったのが残念だった時期も長かったです。これから学年が上がっていけば役もどんどん大きくなっていくと信じていたからこそ、このタイミングでの卒業が残念というのが私個人の本音です。

 

飛龍つかさのすごいところは何でもできるところです。

メラコリやナイワでは本当に馬鹿ででも良いやつで、この人なら絶対笑わせてくれるという安心感への期待に絶対応えてくれるし、歌わせてみればめちゃめちゃ声が大きくて上手い。牛五郎もまるで漫画から出てきたように楽しい仕上がりでした。

同じ2枚目系でも、銀ちゃんの恋のヤスのように、哀愁があったり心に思う何かがあるのを背中で表現するのも見事。このヤスというキャラは、銀恋という作品自体の出来を左右するものですが、花組2021版が大成功したのはヤスのクウォリティが高かったからです。銀ちゃんの言うことを書いているけど、1人の男として考えることや負うべき責任を感じている絶妙な演技と、見事な背中は素晴らしかったです。

冬霞の巴里や今作のように、仇や悪者としてもしっかり存在感を現しつつ、実業家としての品格や貫禄も感じさせるさすがの立ち振る舞いでした。

こうして羅列するだけでも、役の幅がどれだけ広く、今までこれだけ活躍して素晴らしい演技をみせたことに感謝でいっぱいですし、惜しい気持ちがどんどん出てきてしまうのも本音です。

 

そして舞台上だけではなく、私が彼女を好きだったのは溢れ出る人の良さです。タカラジェンヌはみんな素敵だし、あれだけ厳しい環境にいれば自ずと性格も淘汰されそうですが、その中でも本当に本人の良さが溢れていました。

だからこそ、望海風斗のブリドリにも早くに抜擢され、上級生から可愛がられ、下級生からも慕われているんだなということが番組を通じて感じましたし、ムラの千穐楽のご挨拶では「同期の峰果とわを〜」と名指しで感謝と応援をしました。卒業の場面では自分が主役、同期に言及することはあっても名指しでよろしくお願いしますと言った人はみたことありません。それだけ同期の絆が固く、辞めていく自分よりも残していく同期へ思いを馳せる優しさが素晴らしいと思いました。98期OG達も花組OGもたくさんインスタにコメントをあげていて、本当に愛されていたのだと思います。

 

色濃い男役を得意とした彼女が、今後どのような道を歩むのかは分かりません。

とにかくまずはゆっくり休んで幸せに暮らしてくれれば…と思います。

 

100期・音くり寿。

在団の娘役の中でトップ娘役よりも誰よりも実力がありました。宝塚はある意味、未完の大器を育てる的楽しさも魅力の1つではあります。その点、実力が抜きに出過ぎていて若干(良い意味で)舞台から浮いてしまうほどでした。

たしかにその実力は気付いた時には既に発揮されているほど早くから開花していましたが、毎回毎回「音くり寿ならこれくらいやってくれる」を毎回超えてくるというのは本人が進化し続けた何よりの証だと思います。

そして、とっっっっても可愛くなりましたよね!!昔からかわいかったですが、ヒロイン的可愛さとはちょっと違う…という感じだったのが、もうすっかり男役とキュンを生み出す娘役になられて、歌・ダンス・芝居という芸事の実力は昔から高くても、やっぱり「娘役」という特有のものは学年を経て成長していくのだなと感じます。

 

毎回その迫力に驚いてしまう悪役も、健気で可愛くて儚い娘役も、声量も音の取り方も素晴らしくて聞き入ってしまう歌声も、どれもこれも思い出す役全てが素晴らしくて、もったいないという気持ちもありますが、本人がその気がなかったら申し訳ないのですが宝塚という枠を超えて、日本ミュージカル界の至宝として活躍してほしいと願わずにはいられません。

 

自分より抜擢も遅く成績も低かった同期がトップ娘役となり、後任には別組からまた同期がやってきて、もしかしたら悔しい思いをしたかもしれないし、ファンが勝手にそう勘繰っていただけで本人は全然そういう欲はなかったのかもしれない。

その辺りをこれ以上詮索するのは無粋なのでしませんが、音くり寿にしかできない役で我々を魅了してくれたのはある意味トップ娘役ではなかったからかもしれません。

もし今後外の世界で活躍するとすれば、思いっきり真ん中で演じて歌ってほしいと願いを込めて。

 

 

もう次の集合日なのですかね…?休まなすぎて恐ろしい…本当に無理せず次の別箱こそ走り抜けてほしいです。

そして早くもでいでいちゃんはインスタとTwitterを開始!4人の今後の人生が幸せで溢れますように。

 

 

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