丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

礼・柚香・月城、運命の歯車はいつ狂ったか

こんにちは

 

先日、月組大劇場公演が発表されました!なんだか時の流れが早い…月城かなと×海乃美月の2作目はなんと「グレート・ギャッツビー」!!!

NSGと同じく海外ミュージカルではない1本物で繋ぐ、なるほど〜という感じです。

そして、グレートギャッツビーといえばフィッツジェラルド本人が、本人とその妻ゼルダをモデルにしている作品。つまり3番手時代の4年前にスコットとゼルダを演じた2人が今度はフィッツジェラルド作品内に!という新しい形の思い出公演。めぐり会い〜もそうですが、そういう形があったのか…!と。まあ、ラスパの2人はものすごくかっこよくて美しくて世界観が素晴らしかったですから、もう期待値爆上がりです。過去作品は観てないですが、この作品が人気でいろんなスターが今までそのイメージで写真を撮ったり、朝日が昇る前にを歌っていて、ぜひ私に…!ぜひ私の贔屓に…!とジェンヌもファンも思っていた作品というのは知っています。川霧の橋に続き、再演運持ってますね…!

 

95期は黄金世代、果たして最終的に何人がトップになるのだろう?と言われ続けていますが、現在トップスターとなっている礼真琴・柚香光・月城かなとの通称3REIについては、その中でも必ずトップになるだろう3人とされていました。

 

この3人当初の予想では、

礼真琴は次期TOP OF TOP。きっと星組は5組の中で1番人気になるだろうし、海外ミュージカルや大作どんとこい!

柚香光はアニメ原作など中心に2.5次元的活躍を続けるだろうポスト早霧せいな的ポジション。

月城かなとは、ノーブルな魅力で再演やオリジナルのいわゆる"普通"の作品を上演する(良い意味で)"普通"のトップスター

 

ところが蓋を開けてみると全然違った。

礼真琴率いる星組は、作品運に恵まれず人事的にも不安が多くて、愛月ひかるの退団公演にも関わらず柳生〜の大劇場チケットの余りようはひどいものでした。(東京は売り切れて良かったです)

柚香光率いる花組は、本人の歌唱力関係なく海外ミュージカルを担当中。

月城かなと率いる月組は、とにかく作品運に恵まれているのと盤石な体制のおかげで、体感5組1の人気にいくのではないか…という勢い。

 

どこからずれてしまったのでしょう?

作品ごとにみていくと、

 

プレお披露目

礼「ロックオペラモーツァルト

柚香「DANCE OLYMPIA」

月城「川霧の橋 / Dream Chaser」

この時点では、歌の礼・ダンスの柚香・芝居の月城という感じで、それぞれの強みを活かしたスタートを切っています。

 

お披露目公演

礼「眩耀の谷 / RAY」

柚香「はいからさんが通る

月城「今夜ロマンス劇場で / FULL SWING」

かなり賛否両論があったはいから再演ですが、蓋を開けてみるとこれがかなり良かった。トップコンビの良さがものすごく出ていました。その反面オリジナル作品は期待の証拠とか言われていた星組のクウォリティは良くも悪くもオリジナル作品という感じ。これは演者の問題ではないし、コロナ禍の影響をフルに被ったのもありますが…。

そして今ロマはまだ上演前ですが、ここ最近の作品では既にチケットの売れ行きはかなり好調ですし、最近の映画の舞台化で話題性も十分。まずポスターのビジュアルから世間の期待が膨らんでいると感じます。

 

別箱2作目

礼「エル・アル・コン-鷹- / RAY」

柚香「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」

月城「Rain on Neptune」

2.5次元のブラックヒーローを、柚香に海外ミュージカルを、月城にショーを、という全員にどちらかといえば向かない作品をあてにきています。それでもは大成功でしたのでがどうなるか。あくまで体感ですが、この時点での各組の調子は同じ感じ。

 

本公演2作目

礼「ロミオとジュリエット

柚香「アウグストゥス / Cool Beast

月城「グレート・ギャッツビー」

は1本物大作という作品自体に目玉を、はこちらがトップ娘役と2番手の退団という目玉を持ってきています。話題性の度合いとしてもバランス良し。

 

別箱3作目

礼「VERDAD

柚香「哀しみのコルドバ / Cool Beast

コンサートとスパニッシュというそれぞれの得意分野を活かした構成。なんとなくこの辺りまでは星組の勢いが良くて礼真琴の実力人気ここにあり!という感じだったと思います。

 

本公演3作目

礼「柳生忍法帖 / モア・ダンディズム」

柚香「元禄バロック / The Fascination」

2人揃ってどちらかというと正直ハズレっぽい作品を引き当て、プラスにショーという感じ。

ただこの時あたりから、エルアルコン→ロミジュリ→ダンディズムって再演多すぎない…?となってきた印象。さらに、柚香・水美・永久輝というキラキラ若いオーラとダンス力でショーを乗り切りつつ、本命の若手聖乃あすかを擁して安定感のある花組に対して、これで愛ちゃん退団しちゃったらせおっち2番手…?いや個人としては好きだけど2番手としてはどうだろ…さらに綺城・天華・極美の三竦みどうするのだろうか、という不安が拭えず。

1幕の難しさと2幕がまた再演、さらに次期体制に不安が溢れ、星組の人気が下がり始めた印象を受けました。

 

別箱4作目

礼「王家に捧ぐ歌」

柚香「TOP HAT」

ここにきてまさかの海外ミュージカルを再度引き受けることになったれいちゃん。ダンスシーンの多いものですし、梅田だけでの公演が残念ですが期待値は高いです!王家に関しては再演が決まった時に、王家再演は嬉しいけどまたこっちゃん星組セルフ再演なのか…という少しもやっとしたところに、あの先行画像とポスターで非難轟々。誰が悪いのか分からないけど、組の人気も一緒に落ちるぞ…という感じで。

 

本公演4作目

礼「めぐり会いは再び / Gran Cantante」

柚香「巡礼の年 / Fashionable Empire

ここまで並べてみるとさすがに皆さんも思いませんか?また星組再演…??と。別箱合わせるとこれでプレお披露目から8作目ですが内再演が5作。眩耀の時に、オリジナルは期待の現れと言っていた方々どうお過ごしですか…?と問いたい。この作品は今の体制でいくのだろうか…それも不安。

でも、とも個人的には3作目より面白そうで、なによりどちらもショーがとっても良さそうなので楽しみにはしています!

 

こうしてみてみると、今月組の人気が高まっている理由はおそらく人事的盤石体制と再演・オリジナルのバランスの良さと作品への期待値の高さゆえとも言え、逆に星組の人気が下がっているように感じる理由は、人事的不安要素と再演の多さだと思います。そして花組本命が決まっている安心感と作品のバランスの良さはさすがだなという感じです。

 

かなーーーり前にこんな記事を書きました。

礼真琴、TOP OF TOPへの道のりは険しい?! - 丸の内OLの観劇日記

簡単にまとめれば、柚希礼音・明日海りお並みのTOP OF TOPになるには、本人だけでなくスター過多くらいの盤石体制が必要という話。

組の人気はトップだけのものではない、組全体のバランスが組の人気を左右すると思うのです。

なので今は人気の高いように思える月組だって、鳳月杏が退団して暁千星が組替えとかになったら、月城かなと自身の問題ではなく組人気が落ちるかも分かりません…。

 

ちょっとあまりにも星組が不憫というか、就任前すっごい期待してただけあってなんだかなーと思い、自分なりに考察してみました。

まあこのなんだかなーの大半は、王家のポスターのせいな気がしますが笑

 

 

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