丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

5組それぞれの御曹司教育

こんにちは

 

9月は観劇が1回しかなくブログ更新も少なめ…でしたが、今月は雪組2回にマダム・モーツァルト、NEWSIES、そして博多座遠征を予定していますので、また観劇の日々が戻ってくるのが楽しみです!

 

今日は宝塚ではよく言われる御曹司と、その教育の違いについて書きたいと思います。

宝塚における御曹司とは若い頃から将来トップスターになることを期待されて抜擢されている若手スターの事です。

なので、親が有名(例えば稀惺かずと)であったとしても、抜擢されているとみなされなければ御曹司ではありません。

では抜擢の目安はというと、新人公演を3回以上主演・新人公演学年の間にバウ主演を経験の2つが最も分かりやすいかなと思います。

 

各組が精力を注いで育てる御曹司。組の教育カラーがよく出ていると思います。

 

花組御曹司は競わせて育て、生え抜きトップの座は簡単ではないということが特徴。

 

最近の御曹司でいえば現トップスターの柚香光が新人公演を3回経験し研7でバウ主演をし、生え抜きトップの座についています。

しかし生え抜きトップは実は4代ぶり。明日海りお→蘭寿とむ真飛聖と挟んで、前代は春野寿美礼です。

その間にもたくさん良いスターがいたはずなのに、簡単には自組でトップにならせず、その分花組出身の他組のトップも輩出している組です。

 

そしてもう1つの特徴が競わせるということ。

本命はこの人だな…と分かりつつも新人公演をたくさんのスターに振り、それがまた萌えを生むという仕組み。さらに御曹司とはならなかった側のスターが良い別格となり組の層が厚くなる、非常に良くできた体制です。

朝夏・望海・瀬戸・鳳が4代連続で主演をして未だに仲良しなことや、柚香・水美・優波・綺城・永久輝・飛龍・帆純・聖乃・一ノ瀬と学年が連続してスターがいることからも、競わせて高め合わせる文化が花組だと言えます。

 

 

月組御曹司は早期抜擢、現在修正中という感じです。

早期就任で有名な天海祐希・珠城りょうは共に月組トップですし、ここ最近の御曹司筆頭といえば暁千星ですが、研3での新公主演(それも100周年の記念公演)に、研4で1789本公演フェルゼンにバウW主演という、とにかく早期抜擢だったわけです。花組に比べて生え抜きトップ好きな組でもあります。

 

ところが最近その暁千星の勢いが緩やかになっていること、次の御曹司と言われる風間柚乃は新公主演は研4〜5の間、バウ主演も研8と特別早くはなくなっています。

珠城りょうが早期就任が故に相当苦労し、また本人だけでなく周りも相当支えてきたことを経験して、良いことばかりではないと劇団が学んだのかな…なんて憶測します。

ありちゃんは途中まで早期抜擢に押し潰されそうになっていた感じもありましたが、抜擢速度の修正によって、最近は身の丈にあった役割を堂々と伸び伸びと演じている感じがします。男役10年を迎え本人に余裕ができたことももちろんですが、IAFA辺りからピガールにかけての殻の破り方は目を見張るものでした!

こうして調整された月組御曹司教育の次の標的が誰かは未定ですが、きっとちょうど良いスピードで育ててもらえるのではないでしょうか。105期の和真あさ乃かな…?と思っています。

 

そして、御曹司教育だけに全力を振らないというのがもう1つの特徴で、必ず支え要員というか別格スターの層をものすごく厚く保つためにというか、御曹司勢だけでなく別格勢にもちゃんと経験を振っている印象です。

 

 

雪組御曹司は一人っ子政策、現在修正中という感じでしょう。

音月桂・彩風咲奈新公主演を5回永久輝せあに4回。この回数の偏りだけみても、一点集中であることが分かります。逆に言えば彩風・永久輝に挟まれながら3回主演を取った月城かなとは新公回数とバウ主演学年は御曹司レベルなのに影が薄いですよね笑

一人っ子しすぎて生え抜きで繋ぐには難しい人材状況になりがちですが、その分カラーが混ざってていいなと個人的には思います。

 

現在の御曹司の筆頭といえば縣千。バウ主演こそ研7ですが新公主演は2回でした。その代わり綾鳳華・諏訪さき・彩海せらにも主演を回し、惜しくも主演を逃した眞ノ宮るいらも含めなんとなく若手の層が厚くなってきた印象です。

 

音月桂・彩風咲奈・永久輝せあに共通することは、何でもできる優等生でありながら小さくまとまってしまっているところで…だからこそずっと小さくまとまらないようにひとこに組替えを!と言われていて、実際これから花組でどう花開くのか楽しみであります。

ところが縣千は本人のスター性なのか新公を均等にされたからなのかは分かりませんが、現時点でこじんまり感が全くない笑 アンバサダーなので組替えはないとしてどうなっていくか楽しみです!

そんな中で、這い上がり系ジェンヌの二大巨頭朝美絢・和希そらがいるので、いろんな背中をみて華世京がどうなるかも楽しみです。

 

 

星組御曹司はとにかく大型スター育てがちです。

柚希礼音・真風涼帆・礼真琴というメンバーをみれば分かるでしょう。ただのトップスターではない、大型の劇団の顔となるスターを御曹司として育てるのが星組流。

大型スターの下、たくさんの人材を育ててガンガン輸出し、空いたスペースで落下傘の受け皿になってみたり(北翔海莉)、新公1回のドリームを叶えてみたり(紅ゆずる)、けっこう色んな人にトップの座は与えるバランスの取れた人材配分。

 

とはいえ、現在は御曹司不在で若手人事迷走中です。綺城ひか理・天華えま・極美慎の三巴はぼかされ続けていますし、かと言ってその3人を抜かせるほどの勢いが天飛華音にあるわけでもない。

初演オーシャンズ11時代くらいの厚みが懐かしいこの頃…本当にどうするんですかね?!

 

 

宙組御曹司は飼い殺しだと思います。急に厳しい言葉ですが…。

新人公演を4回でルキーニまで演じ順風満帆だった愛月ひかるの上にまさかの同期を持ってきて専科に出すとか、新公トート含め4回主演した瑠風輝が未だに本公演で数え切れるくらいしか台詞を話さない事や、御曹司と呼ばれる鷹翔千空も研7御曹司の活躍度とは思えません。

 

なんだか上が詰まりすぎていて、この子もこれからどうなっていくんだろう…となんだか暗雲立ち込めている感じで心配になってしまいます。

真風涼帆の進退が決まれば、自然に動くんですかね?どうでしょうか…??

 

 

けっきょく5組分書いたらすごい長さになってしまいました…最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!!

次回人事記事は動きがなければRising Start Guid 2021について書きたいな〜と思っています。

 

 

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