丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

遥羽ららに贈る

こんにちは

 

宙組東京宝塚公演の千穐楽ライブ配信にて観劇しました。

千穐楽のMVPは間違いなく芹香斗亜でしょうね。王妃のお茶会のシーンにて、雪組へ組替えする和希そらに粋なアドリブをかまし、パリのアメリカ人の場面では「ららぁ〜!!!」と退団者である遥羽ららの名前を叫び、粋な計らいだな〜と思いました。

 

今回の退団者の中で最年少が研10の98期生。たしかに今まで組を支えてきた面々が卒業していくのは寂しいですが、研10を超えての退団の方が私は心穏やかに送り出すことができます。

退団タイミングは最終的には自分で決めるものだと思っています。噂では"肩たたき"があるとも聞きますし、逆に引き止められることだってあるでしょう。でも最終決定権は自分だと思うのです。

そんな中で研10を超えていると言うことは、自分の中でタカラジェンヌとしてやりきった!あとは後輩に託す!!という気持ちがあるから退団していくのかなと思います。

 

今回の退団者で最年少でありながら最も注目度が高かったのが遥羽らら。

W宙娘2としてTOCCAガールとしても活躍してきました。

 

ららちゃんは最近の娘役の中では稀な存在だったと思います。東上ヒロインまで果たしながら娘役人事論争に巻き込まれない唯一の存在でした。

所謂"報われ論"というのは、ファンからの愛情や期待の表れでもあるので一概に悪いわけではないのですが、その報われ論があったからこそ「トップ娘役になれなくて残念だった」という気持ちや意見が生まれてしまうわけでして。もしそれがなかったら、「ここまで活躍してくれて、たくさん私たちに良いものを見せてくれて良かった!」というだけで有終の美を飾ることができるのも事実です。

遥羽ららは1人の娘役として全力で愛され、惜しまれながら卒業していく。

人事論争に出てこなかったからこそ、そんな印象が残りました。

 

彼女の経歴をみてみると、実咲凜音がトップ娘役の時代に新人公演ヒロインを2回果たし、バウヒロインを経験せず、愛月ひかるの専科に行く直前の公演となった「不滅の棘」で東上ヒロインを務めます。下級生の星風まどかがトップ娘役になると同時に100期の天彩峰里が組替えして、2人でダブル娘役2番手を務めるという形になりました。

 

分岐点は「不滅の棘」でしょう。

それまで圧倒的娘役2番手だった伶美うららが退団し、宙組が必死で育てた星風まどかはトップ娘役に確定しプレお披露目へ。

他に新人公演ヒロインを果たしていて、別箱ヒロインが務まる娘役が組にいなかった消去法という若干ネガティブな考え方ではありますが、いきなり東上公演のヒロインに抜擢されます。

そこでの功績が認められたからこそ、その後の活躍と「壮麗帝」の再ヒロインからの本公演で1場面(パリのアメリカ人)という最高の餞別に繋がったと思います。

 

キキララ・ずんららという言葉があったように、どんな男役と組んでも相手役・自分自身が最も美しくみえるようにする娘役で、それが何よりの彼女の魅力であり実力だったと思います。そして、ららじゅりのコンビが今公演でも尊かったように、男役だけでなく娘役とも合うなんて素晴らしいですよね。

歌やダンスとかではない宝塚独特のスキルである娘役力。いつだって可愛くて美しくて相手との相乗効果があって、これについてはTOCCA3人娘の中でも1人秀でてたと思います。

 

遥羽ららは退団しますが、彼女が後輩たちにみせた娘役としての在り方はこれからも宙娘たちに引き継がれていくことと願います。

 

10年間おつかれさまでした!!!

 

 

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