こんばんは!
花組「銀ちゃんの恋」を観劇してきました!
KAAT劇場には行くのはお初でした。かなりエスカレーター登るんですね笑
まずは、マイティ、初東上主演おめでとうございます!!!!
蒲田行進曲を題材にしたこの作品、私は今回が初観劇で映像も含め過去2作は見ておりませんし、映画も見ていません。
蒲田とついているので勝手に東京だと思ってたら京都の話なんですね。
なんというか、あの時代を知っている世代とそうでない世代で受け取り方が違う作品かなと思いました。一緒に観劇した母はスムーズにストーリーが入ってきているようでしたが、私は良くも悪くも独特の昭和ぽさやキャラ達にまず気持ちを持っていくのに時間がかかってしまいました。幕末以前くらい昔になるとみんなにとって"昔"なのでどの世代も同様に世界観に入れるようになっていると思うのですが、この時代って観客の半分以上は"自分も生きていたあの頃"であり"現代"なので、それより若い世代を少し置いてきぼりにするようなそんな感覚がありました。殴ったり蹴ったりでもそれが師弟愛であり人情というのは、シンプルにそういう時代があったよな〜と受け入れるには少ししんどいというか、自分たちの直属上司世代のおじさんとかちらつくとさらに辛いというか笑
というわけで、私はヤスもとい飛龍つかさが本当に階段から落ちたらどうしよう…とドキドキしてたら終わってしまった感じなのですが、キャスト別感想です!
倉丘銀四郎 : 水美舞斗
私の世代からすると、銀ちゃんのキャラを素直にかっこいい〜とは言えないのですが、それでも嫌味を感じさせず人情とかっこよさとダメ男の加減が絶妙で素晴らしかったです。そして何よりも真ん中が似合うスターだということを今回まざまざと見せつけられました。圧倒的発光したオーラとかっこよさ、どうしてマイティではダメだったんだろうかという気持ちがよぎるところに、主役は俺だスターは真ん中にいるべきだ、とか言われるとなんだがヒヤッとしたり…
あとなんといっても立ち回り!キレも良いしどの角度で切り取ってもかっこいいのはさすがです。もっと本気の立ち回りもみてみたいと思いました。
役としてはヤス>銀ちゃんといってもいいのに、それでもなお銀ちゃんが主役と思わせるには、本人の発光オーラのようなものが必要となる立っているだけではだめな主役としては難しい役だと思いましたが、それがちゃんと主役にみえるからすごいし挑戦だったのだと思いました。
渋さとかっこよさを兼ね備えたすっかり上級生で、今この学年になったからこそできる役だったと思います!
小夏 : 星空美咲
大人の魅力があった野々すみ花だから出来た研3には難しいと言われた役で、私自身も彼女がちゃんと舞台で話すのをみるのは初めてでしたのでどんなものなのか…と思いながら観に行きました。
たしかにこの小夏という役、もう少し大人っぽい上級生や芸達者な音くり寿が演じたらどうだっただろう…と思わなくもないですが、私はヒロインとしての華やかさの中に寂れた雰囲気をちゃんと醸し出すことができていたみさきちゃん演じる小夏が好きでした!観てないので勝手なイメージですが、ゆひすみ銀ちゃんより全体的に銀ちゃんもヤスも若かったんじゃないかな?と。今回の銀ちゃんの恋にはこの小夏だったのだと思います!
私が観劇した際もお弁当を落とすというミスはあり上級生のアドリブに助けてもらっていましたが、そうやって成長するんだぞ〜と謎の親心生まれましたし、そう思わせるくらいにキュートでした。
とにかくヒロイン向きの華やかさがある方であると思いました!歌の高音も綺麗で芝居も気になる点がないほど上手でした。愛希れいかに似てると話題でしたが、たしかに顔は似ているものの舞台上での在り方というか娘役としての作り方が花娘のそれでしたので、やっぱりちゃぴとは違うなと思いました。
同じ研3ヒロインというと同じ神奈川の花組公演「メランコリックジゴロ」の舞空瞳を思い出しますが、役は違えど当時からスーパー娘役と言われた彼女と同レベルの出来だったので、みさきちゃんもかなりすごいなと思いました。ちなみに、私の中で歴代最高の研3ヒロインは咲妃みゆ「春の雪」です。聡子に敵う研3は出てくるのでしょうか…?!
ヤス : 飛龍つかさ
この作品が成功するか否か、それは全てヤスにかかっていると言っても過言ではありません。
こんな顔でと自虐する3枚目ながら、優しさが溢れ憎めず、最終的には小夏が心変わりして惚れていくのも納得。小夏への愛と銀ちゃんへの尊敬の気持ちの中で揺れ動く姿を細かい芝居や台詞、そして背中だけで表現する場面も多い中で、どこを切り取っても完璧にヤス。これはすごい実力…と感嘆してしまうほどの出来栄えでもう本当に素晴らしかったです。かっこいい役とは少し違うかもしれないけれど間違いなく代表作だと思います。
階段落ちをすると決めいるだけで場の空気が重くなるというのが分かるような正座姿、銀ちゃんと小夏の会話を聞いてしまった時のぶつけようのない複雑な気持ち、台詞や歌やダンスではなく舞台での在り方で心情が伝わってくるというのが本物の芝居だと感じました。
橘 : 帆純まひろ
銀ちゃんとの二枚看板という役として、これはカレンダーの表紙も迷っちゃうよな〜というような洗練された美男子さ。また、男役としてほぼ出来上がっているマイティに対して、男役10年を目前としてまだまだ成長と伸びしろと進化を感じさせるホッティの立場が良い具合に橘な活きていたと思います。前から美人でしたがますます洗練されてきて、彼女もまた発光系ジェンヌですね。
イケすかないちゃっちい敵役くらいの感じかと思ったら、銀ちゃんに胸ぐら掴まれてからのスポンサー殴るまでの短い心情の変化が見事に表現されていてそれでいてものすっっっごくかっこよくて、良い役をもらえた…と嬉しくなってしまったのでした。
監督・助監督 : 悠真倫・希波らいと
この2人絶妙に骨格というか顔パーツが似ているのか、なんかすごく親子に見えました。笑
小夏がお弁当落とした直後の場面で「お前、3秒ルールって知ってるか〜?」とアドリブで登場したのがさすが専科さんという感じでした。
亜音有星が「夢千鳥」で大活躍したので、103期両翼としてこちらも別箱活躍?と思いましたが、そこまででしたね。とは言え、長い手足でオーラもありました!
朋子 : 都姫ここ
出番は少ないもののインパクトはすごく、ここで爪痕を残してやる!という意気込みを感じたのがよかったです笑 なんだか少しふっくらされていたのが、若さゆえのピチピチ感につながってそこも良かったかと。ただドレス映えするにはもう少し痩せなきゃかも…と思ってしまいました。言える立場にあるような体型を自分はしてないのに…すみません。
ジミー : 侑輝大弥
このジミーという役、銀ちゃん舎弟の中では1人キャラ立ちがはっきりしていてすごく目立つのですが、調べてみると過去には望海風斗・愛月ひかるが演じた役ということで出世登竜門といっても良いのかもしれません!つまりチャンスだったわけですね。素顔がものすごく美人なのは知っていたのですが、今の花組は路線みんなが美人系という中で少し見つけづらかったりもするのですが…。先輩舎弟たちと上手くアドリブも回しておりましたし、花組は各期1人ずつ新公主演を出す傾向もあるので、次かその次かチャンス回ってくるのではないかと思いこれからの活躍も楽しみにしています!
花組はもう一方の別箱も観る予定がありますので、そちらも楽しみです。
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