丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

星ロミジュリは"純愛"ではないと思う話

こんにちは

 

宝塚の幕が閉まってしまいました…花組レポ読んでいるだけで涙出ました…。

 

ロミオとジュリエット、私は2回分のチケットが紙切れと化しました。そしてどうにか公演再開しその期間のチケットをどこかで入手しない限り、もう生では観れないです。

そのため、Aパターンを観てから書こうと思っていたメインキャストの感想を書かずにおりました。しかも感想というのは、日が経てば経つほど記憶が薄れてしまって書けなくなってしまうんです。さらに今回はBキャストはこれで最後だけど共通キャストはあと2回観れると思っておりましたので、トップコンビよりも愛ちゃん・あかさんに注目していたんですね。

ということで日にちも経ってしまい、特別注目して観ていたわけではないのでもう私はロミジュリのキャスト別感想が書けないわけです。

 

ただもう観劇の望みが薄いので、2021星組版「ロミオとジュリエット」の礼真琴ロミオと舞空瞳ジュリエットの感想を書いておこうと思います!

 

なんといってもフレッシュ!!現在23歳の私からみて、ちゃんと16歳のジュリエットと18歳くらい?のロミオにみえました。

そしてNOSなどでも言っていたように、ジュリエットが話を動かすロミジュリだったと思います。気の強そうな頭のきれるジュリエット像は新しく、私は好きでした。

でもだからこそ、純愛には見えなかったんですよね。こんな意見言ってるのブログやSNSでみないので、そんなこと言うの嫌だ!と思ったらここで読むのをやめてください。

なんていうか切羽詰まった美人に振り回された原石系イケメンみたいな感じでした笑

 

ロミオもジュリエットも恋に恋し運命の人を待ち続けていたのは同じ。でもロミオは本気で"いつか"と思っていたのに対し、ジュリエットは"明日の仮面舞踏会で"とパリスとの婚約を成立させないために運命の日は一点張りでした。

だからロミオは仮面舞踏会にはお友達が悪さしないように見張りにきただけで、たまたま困っている子がいたから助けただけ。そしたらえらい美人じゃないか!誰だこの子は?!となったわけです。

ジュリエットは、もうこの仮面舞踏会で運命の人見つけるために必死ですから、パリスから逃げるし、もともとその運命の人の候補から外れていたティボルトは眼中にないしでたまたまぶつかったロミオにイケる!!と確信してグッと近寄った感じしたんですよね笑

あれ多分ぶつかったのがベンヴォーリオだったら、少しシャイだけど優しくて強い姿にいける!と思って「ベンヴォーリオとジュリエット」になっていたと思うし、マーキューシオだったら遊ばれているうちにお互い本気になってしまう漫画のような「マーキューシオとジュリエット」になっていたと思うんですよ笑

しかもパリスとの結婚がなければあそこまで逃げる必要もなく、誰かとぶつかっても、すみません〜くらいで終わっていたと思います笑

たしかにぶつかったのは運命だったかもしれないんですけど、恋に発展したのはジュリエットが切羽詰まってこの人なら助けてくれるかも!と判断し都合良く使ったからではないでしょうか。

 

きっとロミオは頼ってくれたジュリエットに対して最初から運命の恋人って思ってた気がします。

でもジュリエットは、運命の恋人というよりはこの人なら"運命の恋人役"になってくれるかもという、とにかくパリスと結婚したくない一心でパリス以外の誰かを探していて当たったのがロミオだったのかなあ…なんて。

「ばあや!あの人の名前を聞いてきて!」も「なぜあなたはロミオなの」も、運命の恋というよりはこのチャンスを逃したら私はパリスと結婚させられるという強迫観念からの唯一の希望の光からだと感じました。ひっとんジュリエットはすごく気が強くて、だから夢に恋しているよりも現実主義者な感じがしたんです。

 

ただファーストキスだったし思ったよりイケメンだしテンション上がって、初彼氏!!!みたいなノリでロミオとは結婚しちゃったのかなって感じです笑

でもナイチンゲールの場面くらいではちゃんと心からロミオを愛していたと思います。

「私の夫がティボルトを殺すなんて…」という台詞は「私の人生がこんな無茶苦茶になるはずなんて…」という意味で、その気の強さゆえのプライドの高さから、傷ついた勢いで死んでしまったのかなと感じました。愛ゆえに死ぬというよりも、1人の女性1人の人間としてのプライドを持って死ぬジュリエットです。

 

その反面ロミオは、夢に夢見て恋に恋してふわふわしちゃう。男らしさよりも可愛さや母性本能をくすぐる系でした。俳優で言うと千葉雄大や志尊淳のような魅力です。

だから「結婚しよう!」も、男として覚悟を決めたというよりはテンション上がってつい言ってしまった…!という感じで、その覚悟の無さが子どもぽく若々しさを演出していたと思います。

なので今まであまり思ったことなかったのですが2幕なんて、おいロミオ!しっかりしろよ!!お前は馬鹿か?!と声かけたくなっちゃう感じでした笑

 

夢みるゆるふわロミオ×気が強い現実主義者ジュリエットというのが新しく、その塩梅がうまいからこそフレッシュに見え、この2人にしかきっとできないロミジュリであり、ロミオとジュリエット」の1つの正解だったのだと思います。ただ、あくまでもこのロミジュリはお手本ではなく、1つの正解だと思うのです。誰がやってもこうなったら面白くないなと。

 

そしてこの考察を書いていて、1つ思っなんですけど、パリスって本当にまぬけで気取り屋なのか?という疑問。間抜けで気取り屋を演じているような気がしちゃうんですよね。

だって、ティボルトのお悔やみにくるのに、その理由となるロミオとジュリエットの結婚を知らないわけないじゃないですか。

頭の良すぎる金持ちは消される。だからこそ間抜けを演じていたのかも…なんて思ったり。

パリスがどうしてジュリエットに目をつけたのかは不明ですが、なこジュリエットと実はキレ者のパリスが2人で本音で話し合ったら…ヴェローナ1のキレ者やり手夫婦になっていたかもしれないですね…!そんなサイドストーリー存在しませんか?笑

 

そんな印象を抱いた礼真琴・舞空瞳のロミオとジュリエットでした。

ジュリエットの思いが渦巻きすぎて、純愛ではないけれど、これはこれで1つの正解であり、これが2021星組のロミジュリだと思います。

 

「死」がヴェローナを弄び、ジュリエットがロミオを転がす

そんな面白いロミジュリでした。

 

批判・否定もあると思いますが、あくまで一意見です!

 

 

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