丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

花組「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」感想

こんばんは

 

本日は2021年観劇初めでした。

いつ舞台がまた閉じられるか不安の中、無事に初日の舞台が開いた事、初日の舞台を観劇できたことに感謝します。

 

花組「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」とっっっても楽しかった〜!!!

ガーシュウィン兄弟の名曲に載せて〜とありますが、宝塚のショーでも使われていた音楽も多いですし、他にもCMなど何処かで聞いたことある曲というのが盛り沢山です。

 

ネタバレ含みますので、嫌な方はここから先は読まないでください。

 

まず海外ミュージカルあるあるの開演前に音楽が流れるのですが、そのメロディーから楽しいですし、「みなさんようこそ〜柚香光です」という恒例のご挨拶もテンション高め。

幕が上がる前から、この作品は楽しいぞ〜!!と期待できました。

 

舞台は宝塚の大好きな(笑)禁酒法時代アメリカ。スパークイージーの場面からスタートしますが、ワンスとは違って終始とても明るいです!

あの時代独特の髪型に衣装、そしてこれぞブロードウェイミュージカル!というようなアップテンポの数々。

また、1幕で伏線を敷き、2幕前半でホロッとさせ、2幕後半でグワーっと全部を一気に回収していく爽快さ。

れいちゃんあきらさん(最上級生)も初日挨拶では「この公演で笑っていただいて免疫力をあげてください」というようなことを言っていましたが、本当に元気の出る公演でした。

 

話の雰囲気は「ME AND MY GIRL」に似ていてタップもあります。2019タカスペでのれいはなミーマイはとてもキュートで、この2人で観たい!と思った方も多いと思いますが、その夢が叶ったような気持ちになりました。

 

それではキャスト別感想です〜!

 

ジミー : 柚香光

海外ミュージカルとの事で、歌が心配でしたが全然問題なし!上手くなった、というよりは、「オペラ座の怪人」のような歌い上げる系ではなく、ディズニー映画のような自然な流れで歌が入ってくる感じでしたので、演技力でカバーできていました。これは華ちゃんにも同じ事が言えました。

れいちゃんがジミーである事の説得力が素晴らしかったと思います。かっこよくてモテる、ただちょっと頭が弱くて家業は継がせてもらえず遊んでいるおぼっちゃま。とにかく自然なんです。そこに本当にジミーがいるような、そんな演技ができる所が好きです。

タップダンスも多いのですが、余裕な表情で完璧に踏んでいる姿がかっこいいこと…!!

少尉や道明寺みたいに代表作となることはないかもしれませんが、とても良い役に巡り会えたのではないかと思いました。

 

ビリー : 華優希

紅緒もでしたが、こういうお転婆ガール演らせたら天下一品ですね!!今回も最高にキュートでした。

少年のような汚いダボダボ衣装もドレス姿も全部可愛く仕上げてくるのは流石だなと思いましたし、酒の密造をする貧しい生業なので言葉遣いも悪いのですがそれでも下品には見えないというのも流石です。

恋してトロ〜→はっ!そんな場合じゃなかった→とりあえず踊ろう歌おうニコニコ→戻ってプンプンみたいな感情の動きがコロコロ表情に出るのが、とても可愛いし上手だな〜と感心してしまいました。

華ちゃんって実力が…と言われがちですが、メリーベルもシャーロットも紅緒も、華麗に纏めてくるわけですから大したものですし、今回のジミーもまた彼女の良い役の1つとなりました。

結婚お祝いの場面が好きです!

 

クッキー : 瀬戸かずや

あきらの役名がクッキーというだけでなんかもうツボでした笑 アイリーンにビスケットォ〜と呼ばれても返事しちゃう。

密造酒チームのリーダー格で、年下2人をからかいつつ見守り美味しいところはもらうといったthe瀬戸かずやの役どころ。2番手ポジというよりも本来の彼女の限りなく路線に近い別格ならではの良さが出ていた気がして、冬星よりもイキイキしているように見えました!

そして今回は組長・副組長ともに別チームで最上級生のため、組長代理ご挨拶も担当。

 

アイリーン : 永久輝せあ

挑戦でしたね!女役ということは知っていましたが、あんなに馬鹿な役だとは思わなかった!笑

今まで聞いたことのないような高い声で歌いしゃべり、後に「ダンスなのか発作なのか分からない」と言われてしまうようなダンスの動きも面白くて、コメディ作品の中でも1番笑いをとっていたと思います。あのひとこちゃんが作品で1番笑いをとるなんて感涙です。

お風呂のシーンで歌うのはとてもキュートで、そして細い!あまりにも細い!でも娘役と並ぶと大きい!

初の女役(ショー除く)というだけで挑戦だったと思うのですが、初のコメディメインキャストに、パッパラパーな役でしたし、トップコンビの恋敵なのに嫌いになれない役どころというのも美味しく、後にあの作品からひとこちゃん変わったよねと言われるものになるのではないかと思います。

今作品のMVP!

 

ベリー署長 : 汝鳥伶

エストニア公爵夫人 : 鞠花ゆめ

マックス上院議員和海しょう

脇をしっかり固めてくださったおかげで、公演がミュージカルとして成り立っていて、やっぱり上級生の力は絶大だなと感じました。

 

デューク : 飛龍つかさ

ジェニー : 音くり寿

メインキャストに実力派の2人がいた事で、ミュージカルとしての質がグッと上がったと思います。演技も歌も上手です。特に音くりちゃんは独自路線を猪突猛進しすぎてどこまでいってしまうの…という感じ笑

この2人がこちらに振り分けられた理由は、観れば分かります。

 

幸いにももう1度観るチャンスがありますので、コロナによって幕が閉じないように祈りながら、楽しみにしたいと思います!!

 

 

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