丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

大型娘役の消失〜95期語り 番外編〜

こんにちは

 

望海風斗・真彩希帆の退団会見のニュースを読みました。

ファンのみんなが思っていたことでしたが、改めてだいもん本人の口から「真彩とは時には闘いながら〜」という言葉を聞くと、感慨深いです。

 

さて真彩希帆が退団してしまうということで、私が思ったのはこれで本当に大型娘役がいなくなってしまうな…ということ。

ということで本日は〜95期語り〜シリーズ最終回にて番外編95期3人娘についてです。

 

私が思うに最近の娘役の中で、かなりの存在感を示していたのは、愛希れいか・実咲凜音・仙名彩世・真彩希帆だと思っています。それぞれタイプが全く違い、コンビカラーも違ったのも面白い。

 

そして95期3人娘もやっぱりみんな違ったタイプでしたね。

 

愛希れいかは性転換トップ娘役。ここ最近の中ではタカラジェンヌとしての道のりはかなりドラマティック。

まず当時の月組はカオス笑 史上初の準トップスター誕生に、ロミジュリとベルばらの役替わり。その中でわずか研4の新人トップ娘役。最初の頃のちゃぴは女帝感なんてもちろんなくて、ジュリエットとして2人の違うロミオとティボルトを相手にするのはすごく大変だったと思います。

 

転機は「1789」のアントワネット。王党派の象徴として、ただ相手役に寄り添って付いていくのでは成り立たない役でした。ここからトップスターの添え物ではない自分の力で立つトップ娘役愛希れいかが誕生したんです。

次の作品は「舞音 / GOLDEN JAZZ」忘れられないアフリカンダンスのシーン。娘役1人を中心にしてあそこまで長い場面が展開される事はまずありません。今まで見たことないです。彩風咲奈柚香光と同レベルの尺で中心で踊り狂うちゃぴ。この娘役は只者ではないぞ?!となりましたね。

 

珠城りょうのトップ就任、たった1期違いのトップコンビはかなり珍しく、若いトップスターをベテラン娘役が支える構図。あんなに怯えた羊ちゃんみたいなジュリエットだったちゃぴがこんな立派に…にと思うだけで泣けてきます。

「BADDY」の怒りのロケットもさすがのものでした。

たまさま時代になってからは、グルーシンスカヤ、ルイ14世、グッディ、エリザベートなど相手役ではなく1人の役者としての姿が多く、その寄り添うのではなく相手役なしでも1人で立派に立っている姿が印象的なスゴツヨ娘役となったわけです。

 

娘役の枠を超えたちゃぴに対し、娘役の枠内で最高峰を極めたのが実咲凜音だと思います。

所作も見た目も美しく、歌もダンスも演技も上手く、男役をかっこよくみせる。

彼女も研4就任の新人娘役トップだったわけですが、劇団に推されて充分ヒロイン経験も与えられ落下傘就任という王道ルート。花組「ファントム」の新人公演を映像で観ましたがこの時点でヒロインとしてかなり出来上がっていました。

 

そこから相手役凰稀かなめにあまり可愛がられていなかった感がすごく出てしまった事と、(先日のインスタのツーショットには本当に驚きました)トップ娘役の本公演にして、メラニーとロザリーという残念役を制覇してしまった事で判官贔屓を促したのが、逆に彼女のラッキーポイントでした。

添い遂げ退団を選ばなくても叩かれることはもちろんありませんでした。

 

朝夏まなとが相手役になってからは、花組時代からの縁で仲睦まじい姿と、やっと巡ってきた王道ヒロインに「よかったね…!」となりました。私、みりおんシシィが歴代で1番好きです。アイーダにシシィと良い役が回ってきましたし、最後添い遂げではなく1作前に退団したことで同期の伶美うららにも花を持たせることができた部分もみりおんが評価されるポイントだと思います。それが彼女の意図したことではなかったとしても結果がそうです。

1人の舞台人としての技術はとても高いのに娘役としての立場を極めたジェンヌだったと思います。

 

最後に妃海風ですが、他2人が研4就任だったのに比べ、彼女は北翔海莉の受け皿としてのラッキー就任。

他2人が相手役2人で、どちらかというと自身のジェンヌ像を極めたのに対し、彼女はコンビ売りに徹しました。

相手役を崇拝している姿は、今のトップ娘たちにもつながる部分がありますが、風ちゃんのなにがいいってすごくシャカリキに喋るところだと思います笑 相手役大好き!なのにあえて1歩ひかない部分が逆に好感持てました。そして、専科の実力派の相手役として申し分ない実力も言及しておくべきでしょう。

 

最近のトップ娘役は、相手役を崇拝し1歩ひくことが美学というような風潮が多いような気がします。特にこれで真彩希帆が退団となると、残るのはみんなこのタイプです。

研4就任期待の星風まどかも今のところ小さく収まってしまっていますし、舞空瞳は相手役がスーパーマンすぎて自身が霞みます。

 

この娘役でこの演目が見たいよね!と言わせるような大型娘役が次に出てくるのはいつになるでしょうか。

 

 

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