丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

不自由な桜木みなとと自由な輝月ゆうま〜95期語り〜

こんばんは

 

最近いろいろと忙しかったり、他に書くことがあり疎かになっていた〜95期語り〜シリーズ。

今回は第3弾になります。

 

愛月ひかるの組替えにより3番目に昇格し、オーシャンズ11の当たり役であるベネディクトを演じ、ついに3番手羽まで背負った桜木みなと。

現在、宙組初の生え抜きトップに最も近い存在であるのが彼女です。

もう最近の彼女をみていると、背負ってる感がすごくて、本当の弟キャラだったずんちゃんはどこへ…?と

 

宙組初の生え抜きトップももちろんですが、何を背負ってるってやっぱり95期ブランドだと思います。

 

桜木みなとの魅力って、安定した歌・芝居・ダンスと宝塚らしい見た目と雰囲気だと思います。

「95期の4人目」として考えると、礼真琴が歌、柚香光がダンス、月城かなとが芝居の担当だとしたら、4人目は入る隙がない。

水美舞斗・瀬央ゆりあが同期支えからの宝塚ドリーム枠だとして、朝美絢はもはやあのビジュアルで他のスターとは一線を画す。

そのような意味で宝塚らしい、ちょっとクサいスターという方向性に舵を取ったのは正解というか、それしかなかったんでしょう。

 

今の宙組大人っぽい魅力を売りにしていることは「アクアビーテ」から分かるんですけど、そこに必死についていこうとする反面、与えられる役はこじらせ弟やこじらせ息子ばっかり…

殻を破らなくては、なんとかしなくては、という焦りがすごーーく伝わってきます。

 

宙組初の生え抜きトップの1番候補として、95期の4人目として、そして宙組を支える1人のスターとして、ものすごく苦しそうにもがいてるように見えて仕方ありません。

れいこ・あーさが組替えで一皮剥けて成長して、マイティ・せおは組編成の変更で担うものが大きくなり大幅なステップアップをしている中で、ずんちゃんだけが順調に3番手になっただけでこれが挑戦!という役もベネディクトのみで、それも紅ゆずる望海風斗と比べるとこじんまりした仕上がりで、これは焦るよなーって感じはします。

それに、やっぱり宙組としても生え抜きトップ候補に変な役はあげられない…という事なんでしょうか、月城かなとみたいなナニコレ笑っていう役もきませんよね。まあそれは宙組の演目自体がそんな感じですが。

 

「壮麗帝」「アナスタシア」ともに、殻を破るというのには少し遠くなってしまいそうですが、正統派宝塚的を極めるにはどちらも良い経験になりそうです。ふとした拍子に殻を破るかもしれませんし、しばらくは和希そら・瑠風輝に抜かされる雰囲気もないので、見守り隊ですね。

 

それに比べて、路線スターではないからこそなのか、もはや殻を破るとかいうレベルではない変な役までこなしてみせ、独特の地位を築き上げたのが輝月ゆうま。

彼女は95期ブランドが一応ありながらも、路線スターという重荷がないからか、自由にしてきました。トップスターを目指すだけがタカラジェンヌのゴールではないと彼女をみると思います。

いやだって、宇宙人にデカい変な声の女優にマックスに、そして時折みせる普通の男役の時のかっこいいこと…!!

「I AM FROM AUSTRIA」だけで考えれば、一応ぎりぎり路線スターの夢奈瑠音・蓮つかさよりも大きな役ですからね。必ずソロ曲かセンター場面もあります。

 

まゆぽんが路線ではないのは、研4という学年でロミジュリのベローナ大公を本公演で演じた時点で決まっていたようなもんなのですが、ある意味ではその頃からすごく実力を買われて期待されて、将来の専科スター的活躍を期待されてきたという事です。

 

IAFAのプログラムではついに、主な配役の人たちが円窓で紹介されるページに登場。

昔からすごい人でしたが、着実に同じ組でステップアップしてきたんだなーと。

これからもどんな素晴らしい役を魅せてくれるのか、ショーでの活躍も含め、絶対に目が離せません。

 

路線スターだからこそ肩身の狭い桜木みなとと、路線ではないからこそ自由に面白くやってきた輝月ゆうま。

役幅や経験でいえば全然まゆぽんの方が広くて濃いのが興味深い。

それは月組がわりと訳わからない作品にバンバン挑戦していくところがあるからっていうのもあります。

 

正反対に進んできたこの2人。宝塚の正統をすすむ桜木みなとタカラジェンヌの枠を超えまくる輝月ゆうま。

それぞれの組の重鎮として、上級生となってきてからのこれからどのように進んでいくのか楽しみです!

 

 

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