丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

小川理事の発言に思う

こんばんは

 

小川理事長の年頭挨拶が波紋を呼んでいるようで…

 

私も春からは企業で働く身。社会に出た経験はないものの、各企業の努力とか経営理念については就活中に勉強したてですので、こういう挨拶とかメッセージはいろんな企業のものをたくさん読みました。

なのでこの記事は、所詮社会で働いたことのない、それでもなんとなく生きてる大人よりは企業のトップの発言には敏感な大学生の戯言と思って軽く流してください。

 

「駄作」を出さないように発言について

これをみて最初に思ったのは、イスパニアから駄作だったけど大丈夫?!という素直な気持ち笑

でもよくよく文脈を読んで、さらに私的に深読みしてみると、「100周年のお祭り騒ぎに便乗できる時期は終わり、そこを支えてきてくれた明日海りおも退団した中で、ファン(主に100周年以降についたファン)を手放さないようスターありきではなく作品のパワーでもファンを魅了していきたい」という事かと。

 

だから私的にはとっても良い事言ってると思うんですよね。

なんであんなに否定されてるんだろーって思いました。

 

たしかに昨今ではオリジナル作品よりも海外ミュージカルや漫画映画原作が増えているのも事実です。

座付き演出家はいるものの、それこそ柴田先生のようなヒットメーカーは上田久美子先生くらいでしょうか。

SNSやブログをみていると「オリジナル作品が減るのではないか、オリジナルでこそ宝塚なのになぜ」という発言がありましたが、ここでの発言を考える限り、

作品づくりには尽力していきたい=座付き演出家にも頑張ってほしい

しかし現時点では作品生産スピードも間に合わない、でもファンをがっかりさせたくない、だから海外ミュージカルや原作ものに頼るタイミングなのではないでしょうか。

そして海外ミュージカルと一口に言っても、ずっと「エリザベート」を再演し続けるわけにもいかない。だから新しい次なる「エリザベート」を探そうと「1789」「I AM FROM AUSTRIA」「アナスタシア」なんかをどんどん導入しているんじゃないですかね。

また、発言の中では「1作でも駄作をだしたら終わり」と言っていますが、実際はリスクヘッジをするというのが経営。失敗しないとわかっている海外ミュージカルや原作ものや再演を頻繁に行うのはまさにリスクヘッジであり、だからこそ座付き演出家だって挑戦し続けられる環境が維持されているのだと思います。

例えば今回の私でいえば「エルハポンは酷かったけど、次がアナスタシアなら宙組観たいな〜」と、ファンを手放さないリスクヘッジにまんまと引っかかってるわけです笑

 

「オリジナルはないのか!」と文句を言う割に、海外ミュージカルや漫画原作の作品で私含め多くの人が楽しんだのが事実です。

毎年毎年観劇者数を増やし、ライビュなどで売り上げを伸ばした。

これを企業努力と言わずに何というんでしょうか。

小川理事長を否定しまくる前に、胸に手を当てて、自分は本当にこの5年近く楽しめてなかったのか考えてほしいなーなんて思ってしまいます。

 

そして夢組発言について。

これとっても良いことだと思います。事実、卒業していかれたスターの中で、舞台の世界や芸能界で活躍されているのはほんの一握り。

そんな元ジェンヌたちに再び脚光をあびるチャンスが与えられるなら、ファンだけでなく本人にとってもなんじゃないでしょうか。

本質はまた儲けようとしてるところではなく、OGも見捨てない。退団したら「はい、さようなら」ではないというところだと考えます。

 

昨今の宝塚は史実を考えると人事面には非常に優しいと思います。

びっくりするような事は起きないし、上級生スターは大切にするし、退団者への餞別も毎回きちんとある。

また、望海風斗の「ファントム」、礼真琴の「ロミオとジュリエット」のような、それ観たいよね〜という期待にも応えてくれる。

 

たしかに団体公演が増えてチケットは取りづらいし、転売もまだまだ全然あるし、ジェンヌの身体を考えても働きかた改革しなくてはだし、いろいろ文句言いたくなる部分はあるけれど、この5年間宝塚を観ていて楽しかったのは、スターだけでなく小川理事をはじめとしたいわゆる上層部の企業努力とも言える訳です。

 

以前日経新聞で読んだ小川理事についての記事では、「鉄道か野球だろうと思って入った会社。体育会あがりの自分が女だらけの世界の担当なんて無理だと思った」という話がありました。そこから「ジェンヌと直接対話を重ねて、実際に空席を作らないというところを目標にここまで盛り上げてきた。」と書いてありました。

 

なぜかとってもアンチの多い理事ですが、経営責任者としてみると、改革を重ね新しいことにも挑戦しつつ伝統も守り、成績も上げている。

そして何より私はこの5年間、宝塚を観ていて楽しかったんです。

だから、今回の年頭記者会見もなんでこんな盛り上がって(しかもアンチの方向に)いるのか、一学生の私には分かりませんでした。

 

この分からなかった気持ちが正解なのか、やっぱり若気の至り的なやつだったのか笑、いつか振り返る日があるかもと思い記事に残しておこうと思った次第です。

実際に企業で経営を任されている方や、もう何十年も宝塚を好きな方からすれば、何言ってんだこの若造は!と思われるかもしれませんが、優しく流してください〜

 

 

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