丸の内OLの観劇日記

20代会社員が宝塚について語ります!

FNSと「現在」の宝塚

こんにちは

学校の友達数名から「宝塚かっこよかった」とのコメントを頂き大満足な私です。

 

FNSを見て、世間の「ベルばら」のまま止まっている宝塚のイメージと、「現在」の宝塚はだいぶ離れてきているなーと思いました。

 

ベルサイユのばら」が最後に上演されたのは2013年。実はもう6年も前の話なんですね…びっくり!

個人としては、私が宝塚にハマったきっかけは「ベルばら」ですし、とにかく原作大好きで未だに映像見返したりするくらい大好きな作品なのですが、「もう見たくない」「時代遅れだ」などという意見があるのも事実です。

 

最近は「ベルばら」はじめとしたコテコテの宝塚作品が上演されることはどんどん稀になってきていて、J-POPを起用したショーなど取っつきやすい作品が続いていますが、普段宝塚を観ない人は知らないんです。

だからいつまでも「宝塚」のイメージは、「ベルばら」が作った豪華な衣装と濃いメイク、男装の麗人だけです。

 

今回のFNS出演の良かった点は、この「ベルばらの宝塚」と「現在の宝塚」のどっちもをお見せできたところだと思います。

 

美女と野獣」のデュエット、あそこはまさしく普段宝塚を観ない人が思い描く「宝塚」だったと思います。

豪華な衣装に濃いメイク、男役と娘役が手を取り合い歌い、周りではワルツ(?)をくるくる踊り、階段から降りてくる。

私はこのデュエットそこまで好きではなかったんですけど笑、正直ディズニーメドレーだけでの出演だったら宝塚は話題にならなかったと思います。

 

現在の宝塚をみせられた部分こそ「U.S.A」でした。

あそこの部分はまずメイク戦略の勝ちでした。みんな舞台メイクよりだいぶ薄くしてあり、テレビでアップで見ても、普通の芸能人と並んでも、ギョッとしないレベルに抑えられていたのがまずとても良かったです。髪の毛もみんなキメすぎてなかったのも良かったと思います。

 

そしておそらくポップな歌で踊る現役タカラジェンヌが地上波に出たのは初めてです。

いつも黒燕尾でピシッと決め、振りとしては手あげて回ってくらいだったのが、ジャニーズ風の普通の衣装とUSAの激しめの振り付けでした。

SNSでは「宝塚ってDA PAMP以上にキレキレに踊れたの?!」という声も多く見ました。

 

普段宝塚を見ている身からしたら、「彩風咲奈のダンスなんてあんなもんじゃないし、宝塚にはまだまだ超絶キレキレダンスの柚香光とか、本家K-POPアイドルもびっくりの踊れて歌える体力モンスター礼真琴とかいるから!!あんなのチョロいから!!」て感じですが、

よく考えたら宝塚の人はすごく踊れるというのはあまり世間に知られてないんですよね。

最近はEXILE系列、アイドルグループ、ジャニーズと、「踊れる」というのも1つの注目要素だったということを改めて認識し、今回その部分を初めて披露することができた功績は大きいと思います。

 

もう1つ、これは世間というより、「宝塚」として新しいなと思ったのは、望海風斗が素化粧で登場したことです。

宝塚トップスターという肩書きはもちろん買えてませんが、舞台メイクを落としたことによって、1人のミュージカル俳優 望海風斗としてみてもらえたことは大きかったと思います。

また、あの濃いメイクしなくても綺麗なんだ!と思ってもらう事もできたんじゃないかなーって。彫刻のようなお顔と中性的な立ち振る舞いが良い感じにトートでした。闇広がった。

本当はファントムの「世界のどこに」歌って欲しかったんですけどね笑

 

「ベルばら」からどんどん「現実」に近づきつつ一線を保つような領域になってきた「現在」の宝塚。

100年以上の歴史があり、毎年新作が生み出され、スターも入れ替わる新陳代謝の激しい宝塚において、いつまでも同じなんて事はあり得ません。

少し前の作品を観るだけでも、「今こんなクサい台詞言うことほぼないよ!」となるくらい変わってきています。でもずっと見てるファンに限って気づかなかったりするもんですね。

毎日みている自分の子どもの成長には気づかないのに、久々に会ういとこの成長にはびっくりする、的な感じです。

今回FNSで改めて、宝塚かわってきてるなーと感じました。

 

もしFNSを観て宝塚に興味を持ち、奇跡的にこのブログに辿り着いた方がいらっしゃったら…と思い、一応オススメ書いておきますね。

 

今回のFNSで雪組にハマった方にオススメしたい作品 : 「SUPER VOYER!!」

 

見所 : ・脚が5m、身体の本体が手足といわれた彩風咲奈がオシャレなジャズに合わせて5分くらい踊りまくります。USAとは比にならないダンスです。

・黒髪の人として話題騒然となった朝美絢の女装が見られます。タコ足のセクシーすぎるドレスにおかっぱという衝撃スタイルです。

・朝美絢の「大好きだぞ、泣き虫プリンセス」が聞けます。

・交差するTimes Squareで交差してた朝美絢彩凪翔がGenerationsの曲に合わせて踊りまくります。ほんまもんのアイドルです。

注意 : 「俺とお前のシークレットクルーズ」「腰 GUI GUI GUI」「壁 DON DON DON」など恥ずかしい歌詞が最初の方に出てきます。

 

演技している宝塚が見てみたい!と思った方に勧めたい作品 : 「星逢一夜」「メランコリック・ジゴロ」

悲劇が良ければ前者、喜劇が良ければ後者をみてください。

日本物が良ければ前者、海外ものがよければ後者でも構いません。

恋愛要素はありますが、コテコテではないので見やすい範囲だと思います。

なにより最初はみんな同じ顔に見えてしまう宝塚においてこの2作品はメインの登場人物が少ないので話が分かりやすいと思います。

 

とにかく朝美絢がみたい方におすすめ : 「A-EN」「1789」(新人公演)

「A-EN」は完全に少女漫画です。少女漫画だと思ってみてください。アーサー先輩がめちゃめちゃにカッコいいです。少し恥ずかしいくらい笑

「1789」新人公演では悪役です。とにかく美しすぎて「私は神と同じだ」という歌詞に説得力抜群。かなり良いです。

 

2.3作品みて少し慣れてきた、推しを見つけたい頃に見てほしいタカラヅカスペシャル」

古い歌も変な衣装も出てきますが、全組の選抜メンバーを一挙に見ることができます。名前のテロップも出てくるのでバッチリです。自分の推しをみつけ、あとはその人の出ている舞台を見まくりましょう笑

 

すごく長くなってしまいました!本当は「ファントム」も「エリザベート」もオススメしたいですが…とりあえず今日はここまでで!

最後まで辛抱強く読んでくれた方、ありがとうございます。

 

 

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