昨日7/19、宝塚歌劇団の演出家であられる柴田侑宏先生がお亡くなりになられました。
ご冥福をお祈り致します。
柴田先生と言えば私がまず思いつくのは「あかねさす紫の花」です。
儚くも美しく、でもどこか力強く、とても宝塚的な作品だな、と、2018花組版を観た時に思いました。
他にも調べてみると、
「星影の人」「新源氏物語」「アルジェの男」「バレンシアの熱い花」「琥珀色の海に濡れて」「哀しみのコルドバ」「黒豹のごとく」「うたかたの恋」「仮面のロマネスク」「誰がために鐘はなる」「黒い瞳」「激情」「凱旋門」
などなど、有名な作品を多く生み出した先生でした。
太字にしたのは、私が観たことある作品です。
私が観たことのある作品に関しては、ハッピーエンドといえる作品はありません。
でも共通して言えるのは、大人の様々な「愛」の形を美しく儚く、そして強く描いている点だと思います。
そして、「あ〜こういうのが宝塚だよね〜」と思うような作品ばかりです。
特に印象に残っているシーンをあげるとすれば、
「バレンシアの熱い花」のフェルナンド、ラモン、イザベラ、マルガリータの絡み合う想いと関係をダンスで表現しているシーンです。幸せに踊っているところへ、ふと思い出す婚約者と愛してくれている男性の存在。でもラモンとマルガリータだってそれぞれ愛していて、真っ直ぐな思いがあって、けど矢印が複雑で誰も上手に幸せにはなれない切なさを熱いダンスで表現していたのがとても印象に残っています。
また同作品の中では、ロドリーゴとシルヴィアが「愛している」と歌うシーン。中でも遥羽ららちゃんが大粒の涙を流していたのをよく覚えています。
「黒豹のごとく」のラストも印象的でした。トップオブトップ柚希礼音の卒業と船出のシーンが重なります。
「凱旋門」では、ラヴィックとジョアン、ジョアンとアンリの捻くれた愛の形に対して、ハイメとユリアの真っ直ぐな愛の形がある事で、余計に儚さを表現していて、なんとも言えない気持ちになりました。
柴田先生はお亡くなりになられましたが、先生の作られた作品は、これからも再演が繰り返され、いつまでも宝塚に息づくものばかりだと思います。
現実的なキャストで言えば個人的には、
月城フェルナンド、海乃イザベラ、暁ラモン、結愛マルガリータ、蓮ロドリーゴの「バレンシアの熱い花」の再演や、永久輝せあの「うたかたの恋」、柚香ホセ、聖乃ガルシア、飛龍エスカミリオの「激情」なんかは観てみたいです。
柴田先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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